つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1115号 つながりあそび・うたを「保育」に活かそう

2020年05月19日 | 抱っこ通信
 先週末、「今年の地域活動をどうするか」の相談がありました。
 コロナウイルス感染拡大の中で、子どもの登園数も減り、子どもたちが楽しみにし、保育の中でも大事な取り組みも中止となり、保育を、そして地域活動もどうするかが話し合われているそうです。
 電話をくれた先生と話していて元気をもらえました。何しろ、こういう状況だから、「子どもにとって」を一番に「保育をしたい」という思いがビンビン伝わってきたからです。
 その中の一つ。もちろん、消毒や換気などの安全・衛生管理はもちろんですが、「子どもたちはいつも通りあそんでいますよ。子どもだも~ん」だって。
 「タイミングが合えば遊びに行くよ」と返事をしました。
 
 
 さて、つながりあそび研修会では、一つのつながりあそび・うたでいろいろなあそび方を楽しみます。
 例としては『ゴシゴシゴシゴシ』を紹介します。
 
①触れ合いあそび。二人で向かい合って、一人が先生役(親)、もう一人が子ども役になり、『ゴシゴシゴシゴシ』を歌いながら、先生役が子どもの顔を見ながら、子どもの手を洗ったり、足、頭、ひざの上に子どもを寝かせて、全身・・・。洗った後の子どもへの言葉がけを大事します。時々、歌い終わったら、子どもをくすぐってあげてもいいですね。0歳から楽しめます。
 役割交代して、後ろから子どもを膝の上に座らせて、背中や頭やおしりなどを洗います。
 
②揺さぶりあそび。次に子どもを後ろから抱っこして、『ゴシゴシゴシゴシ』をうたいながら左右に小さく揺れます。次は大きく、さらに小さく、さらに大きく揺れます。最後は抱っこしたまま、ぐるぐるまわります。0歳児から楽しめます。
 
③二人組で向かい合い、両手をつなぎ『ゴシゴシゴシゴシ』を歌いながら、片方ずつ交互に前後に引っ張り合います。歌い終わったら相手をくすぐります(別にしなくても良い)。次には歌詞を♬バッシャバッシャ♬に変えて、二人同時にジャンプ。歌詞を♬グルグルグルグル♬に変えて、二人で手をつないだまま、その場で回ります。
 二人組から、4人組、4に組から8人組と手をつなぐ人数が増えて、最後は全員で手をつないで、手を振ったり、ジャンプしたり、ぐるぐる回ります。2歳児くらいから楽しめます。
 
 
 
 研修会では以上のように形で10分間以上、体を動かして遊びます。研修会の最後のまとめ(研修会の総復習)の時間には、現場では『ゴシゴシゴシゴシ』をどうやって楽しんでいるかをおしゃべりしています。
 
 
 まずは、現場では①~③をクラスごとに遊んだり、運動会の時に親子遊びで取り組んだりしている例を紹介しますが、保育の中でつながりあそび・うた『ゴシゴシゴシゴシ』を活かしている実践例を紹介します。
 
例1。お昼前やおやつ前や、外遊びの後に子どもたちが手を洗う時にうたってあげたり、子どもたちも歌いながら手を洗っています。歌詞は♬ジャブジャブジャブジャブ♬
 
例2.散歩で帰ってきたら、水場で手や足を洗いながら歌っています。
 
例3.プールあそびの時に、足をバシャバシャさせながら歌っています(騒いでいます)
 
例4.2歳児さんが部屋にいるぬいぐるみやマイ人形を、なんだかわからなけれど、『ゴシゴシゴシゴシ』らしき歌をうたいながら洗ってあげている姿が見られ可愛いです。
 
例5.歯ブラシ指導の時に歌います。(支援学校の先生より)
 
例6.先生が根菜類や動物のペープサート(裏は影絵のように真っ黒)をつかって、土の中(袋)から引っ張り出して(♬ウントコショドッコショ♬と歌う)当てっこあそびを楽しんでいます。
 
例7.お風呂ごっこの時に、みんなでまわるくなって、前の人の背中を流しっこしています。
 
 まだまだ実践している例があります。こうやって保育の中で、あそびだけでなく、子どもに合わせて、状況に合わせてつながりあそび・うた『ゴシゴシゴシゴシ』が活かされていることが嬉しいです。
 
あなたの実践例を教えてね。
 
二本松フェイスブックでは『ゴシゴシゴシゴシ』のいくつかの遊び方の動画を紹介します。
      
 
『ゴシゴシゴシゴシ』
作詞・作曲 二本松はじめ   
1.ゴシゴシゴシゴシ 洗って ゴシゴシゴシゴシ 洗って
   ゴシゴシゴシゴシ 洗って きれいになった ダイコンさん
   
2.ジャブジャブジャブジャブ 洗って ジャブジャブジャブジャブ 洗って
   ジャブジャブジャブジャブ 洗って きれいになった ニンジンさん
 
3.バシャバシャバシャバシャ 洗って バシャバシャバシャバシャ 洗って
   バシャバシャバシャバシャ 洗って きれいになった レンコンさん
 
4.ゴロゴロゴロゴロ 洗って ゴロゴロゴロゴロ 洗って
 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ 洗って きれいになった おイモさん
 
5.ゴシゴシゴシゴシ 洗って ゴシゴシゴシゴシ 洗って
   ゴシゴシゴシゴシ 洗って きれいになった ゴボウさん
 
【あそび方A―二人組からクラス全体までのくすぐりっこ】
1.①「ゴシゴシゴシゴシ・・・」二人組で両手をつなぎ、うたいながら引き合う。
②「きれいになった」お互い近づいて、拍手2回。
③「だいこんさ~ん」お互いにくすぐりあう。
「ジャブジャブジャブジャブ」は、左右に揺さぶる。
「バシャバシャバシャバシャ」は、ジャンプ。
「ゴロゴロゴロゴロ」はその場をまわる。
 
【あそび方B-親子(乳児)】
① 子どもをその場に仰向けに寝かせ大根に見立てて、歌に合わせてこすってあげる。最後はくすぐる。
 
【ピカリンメール】
この一曲でどれだけ子どもたちとあそべるのでしょうか? 赤ちゃんの抱っこでの揺れあそびからはじまって、乳児のくすぐりあそび、幼児のくすぐりっこあそびなどなど対象も広いです。また、親子でもいいし、子ども同士の二人組や、数人でも、クラス全体でも楽しいし、あそべる人数もさまざまです。「洗って」と歌詞にありますから、野菜を洗うイメージだけでなく、洗濯機やお風呂もイメージできます。いろいろな野菜が出てきますからペプサートやパネルシアーター、絵本や紙芝居まで楽しめそうです。子どもたちと一緒に、一曲からたくさんあそびをつくってくださいね、楽しんでくださいね。
 
(ピカリンベスト つながりあそび・うた4『どっこいしょ どっこいしょ -押してもだめならー』より。音楽センター発行)

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