今週(5月25日~30日)のフェイスブック(FB)は昨年、つながりあそび・うた研究所で制作・発行したCD『てとてをつなごう』の中から、私の作品を紹介しています。
CDを制作するにあたっては町田浩志(まっちゃん)さんに中心になってもらいました。そのまっちゃんの「ごあいさつ」です。
今回のCD「てとてをつなごう」はつながりあそび・うた研究所所長ピカリンこと二本松はじめ、そしていつも元気いっぱいだいきっつぁんこと長尾高明、そして僕の3人によるつながりあそび・うた作品集となりました。
どんなに時代が変わって社会が便利になっても、その真ん中にいるのはやはり人なのですよねぇ。
私らしく、私のままでこどもたちや仲間たちと一緒に泣いたり笑ったりできることの楽しさを新しい時代の中でも大切にしたいなぁと思っています
そんな思いや願いが込められた作品たちが集まりました
次はあなた自身の思いや願いもここにある作品たちに重ねながらこどもたちや仲間たちへ届けてほしい、そしてなによりもあなた自身が楽しんで欲しいなぁと思っています
あなたの元気や勇気に、そして笑顔になれる一曲一曲になれたらうれしいです。
つながりあそび・うた研究所 町田浩志
『おはよう』(25日FB投稿)
私がつながりあそび・うたを創作するときは、ほとんど子どもたちと遊ぶときです。この『おはよう』も一昨年、奄美の龍郷町にある児童発達支援事業所「聖隷かがやき」(昨年移転し児童発達支援センターとなる)に遊び行ったときに、あそびが始まる前に、「おはよう」の挨拶を歌にできないかなと、あれやこれやと考えていました。
そして、本番です。いつものように口から出まかせで歌ってみたのがこの『おはよう』でした。そうしたら、参加者の中で一番年上と言っても、年長さんのAちゃんが毎回「おはよう」を元気よく叫んでくれたのです。それが嬉しくて、嬉しくて。ほんとうに♬おなかの底から おはよう♬と歌えました。
♪1・2・3♪の部分は、指で1と2と3を出してもいいし、両手で拍手3回でもいいし、膝を3回たたいてもいいし、床を3回たたいてもいいですよ。子どもに合わせてね。
【歌詞】(自由につくろう)
1.手をたたこう 手をたたこう おなかの底から おはよう おはよう!
2.のびのびしよう
3.足踏みならそう
4.こちょこちよしよう
5.手をつなごう
6.手をたたこう
『くっついた』(家族Ver・指遊びVer)(26日FB投稿)
絵本『くっついた』(三浦太郎著・こぐま社発行)のタイトルからヒントをもらって指遊びをつくりました。おとうさん指から5本指全部を順々に登場させますが、おねえさん指を最後にしています。難しいからです。
または、おとうさん指、おかあさん指、赤ちゃん指の順番でも良いのです。全部登場させなくても。
指遊びですから、うさぎ、きつね、ぞう、ちょうちょ、とりなどの動物だって良いし、♬グーさんとグーさんがくっついた 1・2・3・4 おだんご♬とかいろいろ遊べます。
『くっついた』(ペープサートVer・からだくっつきVer)(27日FB投稿)
絵本の絵をそのままに金魚、アヒル、ゾウ、サル、ぼくとお母さんとお父さんのペープサートをつくって遊びます。その他、ペープサートで果物でも、動物でも、キャラクターでも、子どもたちが喜ぶものを子どもたちとつくってください。
フェイスブックでは、丹波のいっぽの会主催の「ピカリンとみやちゃんとあーそぼ‼」から、「くっついた」の歌を使っての創作ごっこ「カレーライス」を紹介しています。その他、お皿の上のサラダ編、お弁当箱編、ネコと魚など動物とその動物の好きな食べ物編、絵本編などいろいろ創作してくれました、勉強になりました。やはり、先生たちは創造の宝島で子どもたちと育ちあっているのです。
『うし』(歌)(28日FB投稿)
私の大好きな絵本『うし』(内田麟太郎・詩 高畠純・絵 アリス館出版)を歌っています。いつもは絵本を見てもらいながら歌っていますので、みんなの視線は絵本です。今回は、歌のみでしたので、キャラを強めました。恥ずかしい。
CD化にあたっては、出版社に著作物利用許可申請書を提出して、許諾を受けていますので、動画で絵本の展開も可能だったかもしれません。でも、許諾の問題と同じくらい、絵本を動画で投稿するのには若干疑問を持っています。
動画だと絵本の魅力が半減するように思います。絵本とアニメとは違います。アニメはアニメとして制作されています。動きがあり、セリフがあり、音楽があり、絵本とは全く違うものです。絵本は、読み手を聞きて(見て)が同じ空気を感じて、同じ熱量を感じて、同じ空間、時間を共有して初めて成り立つのかなと思っています。それが動画になったら伝わらないのではと思います。
子どもたちの前では絵本の普通?な読み聞かせはしていません。絵本を使って遊んでいます。そのひとつに絵本歌あそびがあります。例えば『はらぺこあおむし』とか『のせてのせて』のように1曲で絵本を展開しながら遊んだり、『11ぴきのねこ ふくろのなか』のように数曲で絵本を展開したり、『めっきらもっきら どおんどん』のように絵本を一句一字違わないように語ったり、歌ったりして絵本を展開しながら遊んだりしています。
『うし』の場合は、詩に曲をつけて歌って、絵本を展開していますが、子どもたち笑い声はページを捲るたびに大きくなっていきます。中には絵本の牛を指さす子どもや、牛の頭数を数え始める子どもや、♬うしがいた♬の部分を一緒に歌いだす子どもやおもしろいです。
絵本を展開する前に、子どもたちに話しかけます。
「イヌはなんて泣く?(ワンワン)、ネコは?(ニャーン)、ライオンは?(ガォー)、じゃあウシは?(モー)。そうなんだ、じゃあ笑ってるウシはどうやって泣く?(モー)、泣いてるウシは?(モー)、怒ったウシは?(モー)、あ、それはお母さんだね。モーしか泣かないんだ、今日は『うし』という絵本です。絵本の最後で一緒にモーって泣いてね」
絵本を読み終わった後の話です。
「みんな後ろを振り返ってごらん。だれがいる?」。
ある親子遊びの時です。この「みんな後ろを振り返ってごらん。だれがいる?」に対する子どもたちの答えがすごかった「うし」・・・。ほんとうは「お母さん」と答えてほしかったんだけどね。
『おいらカエルやめる』(29日FB投稿)
絵本『オレ、カエルやめるや』(テヴ・ペティ/文 マイク・ボルト/絵 こばやしけんたろう/訳 マイクロマガジン社発行)を一昨年の初夏、たまたま本屋で絵本『オレ、カエルやめるや』を見つけました。発売されて1年も経っていませんでした。
ひとりで一回読み終わったらあまりおもしろくありません。どうしてかなと考えてみたら、父子の会話で物語が出来ているのに気がつきました。読み聞かせというと一人で、という相場が決まっています。そこで、みやちゃんが子カエルになって、私が親カエルになって読んでみたら、初めはつっかいつっかいだけどとなんだかおもしろい。それぞれ読んでいるうちにキャラが決まってきておもしろい。
そのうちメロディが浮かんできました。でも、この歌を絵本の読み聞かせのどこにいれるかで悩みました。二人であーだこうだと話し合いましたが結論は出ません。ともかく、絵本の読み聞かせの主人公である聞き手の反応を見ながらということで、2018年7月28日、大阪のぬくぬくつながりの会主催の「絵本の中へ飛び込んじゃおう」で初演。聞き手が大阪のおばちゃんやお姉ちゃんですから、反応の素晴らしいこと、素晴らしいこと、大受けでした。でも、私としては歌をどこに入れるかが課題として残りました。「大阪だったら関西弁がいいとちやう(違う)」とかのご意見もいただきました。ありがとうです。
参考までに今、歌をどこに入れているか紹介します(企業秘密です。冗談がや・・・)。1回目前セルフ(カバーの子カエルのセリフ)後。
2回目「だからといって、カエルはネコにはなれないんだよ」後。
3回目「たしかにな。でも、カエルはウサギにはなれないよ。」後。
4回目「…カエルは豚にはなれないんだよ」後。
5回目「でも、だからといってカエルはやめられないよ。」後。
6回目「じゃあオレ、かえるになることにするや!あっムシだ!」後。
絵本を展開する前に、子どもたちに話しかけます。
「もし、自分が動物だったらなにになりたい?」。子どもたちは手を挙げて応えてくれます。うさぎ(可愛いから。女子多し)、ネコ(可愛いから。女子多し)、ライオン(強いから。男子多し)、チーター(脚が速いから。男子多し)。ナマケモノ(なんにもしないでいいから。先生)・・・。「なれたらいいね。今日はカエルの話だよ。一緒に歌って♬おいらカエルやめる カエルやめるやめる おいらカエルやめるや・・・・(みんなが歌えるまで繰り返す」」
絵本を読み終わった後の話です。
「一つ約束してほしいことがあるんだけどいい?この『おいらカエルやめる』の歌をこのホール(部屋)を出たら、絶対に歌わないでほしいのです。勿論、家に帰っても絶対に歌っちゃだめだよ。なぜかって・・・、だって、おひるごはんやお昼寝の時に歌う子どもが必ずいるからです。そしてね、家の人から先生のところに苦情が来るんです。ご飯を食べながら歌ったり、うんこしながら歌ったりしているのを聞いて、『うちの子はそんな恥ずかしい子ではありません』とね。だから絶対にホール以外では絶対に歌わないでください。約束で~す」と。
『テイクオフ』(29日FB投稿)
一昨年、奄美の「のぞみ園」放課後等デイの仲間たちと遊んだ時に、ぶっつけ本番、口から出まかせで創作したつながりあそび・うたです。
療育の子どもだけとは限りませんが、子どもは良く走り回っています。その場でくるくるとまわっています。そんな姿を見て、応援歌をつくりたいと願っていたのです。
ただ、飛行機になり切って走って止まるだけのあそび?です。
♬準備はいいか!(ゴー!ゴー!ゴー!)
出発だ!(ゴー!ゴー!ゴー!)
5・4・3・2・1・0・テイクオフ!♬
「着陸!」の声がかかるまでひたすら走るだけです。
着陸態勢は片膝を床につけて、両手を広げて飛行機になって待っています。
テイクオフする前に子どもたちに飛行機に乗ってどこに行きたいかを聞きます。
子どもの答え「羽田」=「ディズニーランド」「温泉」「鹿児島」(奄美大島の子ども)他。
先生の答え「沖縄」「北海道」「韓国」「フランス」他。海外が多い。
のぞみ園放課後等デイの時は「アメリカ」に行きたいという子どもが多かったです。ダパンプの「USA」が流行っていたのでした。
『あのやまこえて どこいくの』(30日FB投稿)
絵本『あのやまこえて どこいくの』(ひろかわさえこ/作 アリス館/発行)
CD化にあたっては、出版社に著作物利用許可申請書を提出して、許諾を受けています。
この絵本を制作している時に、作者のひろかわさえこさんはきっと口ずさみながら文(詩)を描いていたり、絵を描いていたのではないかと思います。文にテンポがあるのです。ですから私が初めて絵本を手にした時からメロディができあがりました。いつか、ひろかわさんとメロディの合わせをしてみたいと思っています。ぷくちゃんシリーズやぽかぽか絵本シリーズとかすぐにメロディが付けられます。
絵本をたくさん読み聞かせしたら歌ってみてください。そして、ペープサートで遊んでみてください。フェイスブックで紹介したのは、堺のつながりあそび仲間つながり隊のみなさんにつくってもらったものですありがとうです。
⁂各譜面は明日の抱っこ通信次号に掲載します。
絵本は園で借りるか、図書館で借りるか、友だちに借りるか、本屋さんで購入して、1冊持っているといつまでも楽しめるね。無理しないでね。