今日は、調布市にあるオリンピア保育園に遊びに行ってきました。
毎年、2回遊びに行っていますが、2回目の春は、幼児さんだけでたっぷりと遊びます。リクエストは、『ねずみばあさん』『ダルビュッシュ』『おいらカエルやめる』の3つでした。
スタートは『おはよう!』であいさつしてからです。もうみんなの期待感が伝わってくるうたごえでした。
まずは、二人組ででんしゃになって『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』。これは足慣らしとして遊びましたが、音楽とあそびを無視?して、ひたすら元気よく嬉しそうにホールを走り回っていましたよ。
一応、これはこれで良しとして、この日のメインのつながりあそび『みんなでトンネルくぐりタイムカウント(仮名)』。年度が終わるこの時期なので、一年間でどれだけ子どもたちの集団度(解放とまとまり)が高まっているかを見られるつながりあそびをよく導入します。
今回のつながりあそび『みんなでトンネルくぐりタイムカウント(仮名)』は、子どもたちにとっては初めてのあそびです。
みんなで二人一組になってトンネルをつくり、全員がくぐりぬけるタイムを計るのです。トンネルをくぐったら、すぐに二人組でトンネルをつくらなければなりません。また、気が急いて、早くトンネルをくぐろうとしてしまうと、前の人に詰まってしまい、早くくぐれません。そのあたりを子どもたちが何回か挑戦して、相談して、発見して、みんなで作戦を立てて行くとおもしろいのです。
年齢別で遊ぼうと思ったのですが、せっかくなので3歳児・4歳児・5歳児合同で遊びました。最初はルールを覚えるためにゆっくりと歌を歌ってくぐったので8分台。
2回目はどうして8分もかかったのかを考えてもらって挑戦、4分台になりました。
「もう一回!」という声、この声を待っていたのですが、3回目は、2分6秒でした。勿論、子どもたちの顔はヤッター感。これは5歳児さんで、3歳児、4歳児にはちょっと難しかったのかな。卒園まで、先生と一緒になって考えて、遊び込んでタイムを縮めていったら嬉しいです。タイムを壁に張りだしていくと良いですよ。ま、現場にはそんな時間がないのでしょうけど。
『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』で気分転換して、次は『オニの三兄弟』。これも子どもたちは初めてのつながりあそびです。私は、節分が近いこの時期はよく遊びます。
竹組(5歳児)さんにオニの門をつくってもらって、バラ組(4歳児)とユリ組(3歳児)にオニの門をくぐりぬけてもらいました。毎日、保育園で一緒に遊んだお兄ちゃん、お姉ちゃんを、そして、弟、妹を向かい合うことで、遊ぶことでちょっぴり意識してほしいのです。こういう感じのつながりあそびを、年度末にあそぶあそびとしてよく導入します。
オニの門をくぐりぬけるカウントは、最初は10、2回目は7、3回目は子どもたちに相談してもらって4、とだんだんに減っていきます。そのカウント間にくぐりぬけなければなりません。くぐりぬけられなかった子どもは鬼さんたちのコチョコチョ地獄が待っています。これまた、回数を重ねるたびにくぐるのも、くぐらせるのも上手になってきます。
最 後は再び10でした。竹組さんにはオニの門をくぐる小さいバラやユリの子どものことをちょっと気遣ってもらうように語り掛けたりします。最後の最後は、役割を交代して遊びました。
次は、『ダルビュッシュ』。子どもたちが待っていたつながりあそびです。保育の中でも楽しんでいるのでしょうね、ルールは説明しなくてすぐに遊びだしました。一人ひとりの子どもの姿が見えておもしろいです。「ぼくのこと、わたしのこと、見て見て」の子どもたちが相変わらずいますが、ちゃんと遊びのルールの中で主張しているので良しとしています。
次もリクエストのあった絵本あそび『おいらカエルやめる』。すっかり、竹組さんなどはストーリーも覚えている子どももおり、セリフを一緒に言ってくれました。うたごえも歌うたびに大きくなってきました。ゆりさんの女の子は顔を真っ赤にして全身で歌っていましたよ。
もう一冊。前回の秋には楽しめなかった『うし』。初めてですが、途中からページを捲るたびにゲラゲラと。
最後は『夢わかば』でお終いの予定が、どうしても『ねずみばあさん』を遊びたいという声に負けて?♬ねこがねずみを追いかけるのは あたりきしゃありきこんこんちきちき・・・♬と歌いだすと、子どもたちはいっせいに走り出しました。
「その声はだあれ」「なんだって?」「その声はだあれ」・・・「ねずみばあさんだ!」のやり取りも逃げ足も笑顔笑顔でした。
よく見ると、3回目にはユリさん(3歳児)は壁際で先生に取り付いていました。やっぱりねずみばあさん怖いんだよね。竹組さんは絵本を読んでもらっていました。
20年以上、通っているオリンピア保育園です。ピカリンのつながりあそびの時間は、子どもたちが待っていてくれて、そして、すぐにピカリン、みやちゃんを受け入れてもらえます。ですから、口から出まかせのつながりあそびの新作が生まれたりもします。自分がリラックスしているのです。遊んでいるのです。
ある面で、私も含めて、つながりあそびを楽しんでいる時間は、一人ひとりが自分を表現できる機会なのかなと思ったりします。ありがとうです。また、来年。
『オニの三兄弟』1・2・3・・・
『オニの三兄弟』7! 門を閉めろ!