先週の金曜日(15日)は、調布市にあるオリンピア保育園の幼児さん約60人とつながりあそびを90分間楽しんできました。子どもたちとは昨年の11月以来の再会です。
私たちを見ると子どもたちからは『ねずみばあさん』だの『ダルビュッシュ』だのと口々につながりあそびのリクエストが。
そんな時は、意地悪爺さんになって「はいはい」なんていうもんで、突然、口から出まかせの挨拶歌を歌いはじめてしまいます。口から出まかせですから子どもたちはポッカーンという表情。それがおもしろいのです。本当に仕方がない意地悪爺さんですね。それでも、何回か繰り返していくうちに子どもたちも歌ってくれます。♬朝だ 朝だ 朝が来たよ おひさま出たよ みんなでおはよう♬ ♬朝だ 朝だ 友だち来たよ 笑顔も出たよ みんなでおはよう♬・・・。
この日も寒い日だったので、思い切り動きまわるつながりあそびを考えていました。
最初は『準備はいいか』。飛行機になってただホール中を走り回るだけのつながりあそびです。片膝をついて、両手を広げて飛行機になり歌います。♬準備はいいか(ゴーゴーゴーゴー)出発だ(ゴーゴーゴーゴー)5・4・3・2・1・0・ゴー!♬。両手を広げて走って「着陸!」の合図でその場に片膝をついて止まるだけです。子どもたちはせまいホール(日常的には棚などで3つに仕切って、幼児の保育室として使っています)を上手に嬉しそうに走り回っています。カウントダウンも5からだったり、10からだったり、♬疲れを知らない子どものように♬。あ、子どもだった。
次は『準備はいいか』の歌を使って引っ越しゲーム。オリンピア保育園では初めて遊ぶつながりあそびです。早い話がイス取りゲームの応用編です。園側に縄跳びの縄かフープを準備してもらっていました。子ども用の縄が短かったのでフープをホール内に散らして置きます。フープの中に3人組の子どもたちが片足を入れて準備完了です。オリンピア保育園での幼児さんは異年齢で保育していますので、この3・4・5歳の3人のグループは日常的なグループです。
♬ゴー!♬で自分たちの片足を入れていたフープから他のフープへ移動するだけのあそびです。各グループの竹さん(年長さん)がリーダーとなって回数を重ねることに上手に移動できるようになってきます。ま、中には3歳児を置いていってしまったり、バラバラになってしまったグループがあったりといろいろありました。
途中でフープをなかなか探せないグループがいたら、そのグループの仲間に「空いてるよ」と叫んで教えてあげる子どもたちの姿も見ることができました。嬉しいです。グループ数だけのフープを用意できたのが良かったです。全グループが早い遅いはありましたが、全員フープの中に入れましたから。
時間があれば遊び込んでリーダーグループを選んであそびを繰り返していきたいところですが、この日はその段階まで行きませんでした。この先は保育の中で遊んでくれると嬉しいです。
次は子どもたちお待ちかねの『ねずみばあさん』です。
11月の時に遊んだことが楽しかったのでしょうね。ルールはしっかりと覚えていたようですが、歌が・・・。11月の時は、まずはうたを歌いながらというよりも、捕まる、捕まらないの楽しさを伝えたくて、ほとんど私だけが歌っていたような気がしています。その後、保育の中のあそびで歌えるようになっていればいいかなと思っていました。ところが・・・、でした。
気になったことは、壁の花になっていた子どもが11月の時に比べて少しだけ増えていたことです。先生のそばで団子になって、遊んでいる子どもたちを見ている子どもたちです。確か、あの子たちも11月の時は遊んでいたはずなのに・・・。
他の保育園でも同じような傾向があります。三歳児の時は結構遊んでいたのですが、四歳児になると急に怖がって遊べない、ねずみばあさんに近づけないのです。子どもって面白いですね、不思議ですね。五歳児になると遊びを遊びとして楽しむことができるのでしょうね。口々にリクエストをしていたのは五歳児さんでした。
ねずみばあさんに捕まった子どもは、ねずみばあさんの子分のねずみに変身させられるのですが(増えオニ)、その時の変身ポーズが子どもたちによって様々でおもしろいです。また、恥ずかしがってか、ねずみばあさんの気を引きたいのか、なかなか変身ポーズをしない子ども、出来ない子どももいますが、その時のみやちゃんの対応と子どもたちとのやり取りがこれまた見ものです。最後は必ず子どもはやってくれます、やらしてしまいます。どっちかな。
子どもたちはワイワイ楽しんでいたのですが、『ねずみばあさん』を少し早めに終わりました。子どもたちが楽しんでいるのですから、それはそれでよいのですが、自分が考えている『ねずみばあさん』のあそびのテンポというか、楽しさのツボというか、そのあたりが違っていたように思えたからです。ま、日頃、子どもに寄り添いながらなんて言いながら、反省というか、少々悩んでいます。
次は絵本あそび『おれ カエルやめるんや』。
歌う前に、「11月の時に、このホール以外で♬おいらカエルやめる♬は歌ってはいけないって約束したけど、歌っちゃった人」と聞いたら、半分くらいの子どもたちが手を挙げていました。笑っちゃいます。2回目だけど、11月の時よりも真剣に絵本を見て、歌を歌ってくれました。ありがとうです。
次は、これまた子どもたちお待ちかねの『ダルビュッシュ』。
どこの保育園の先生たちも言ってくれます「子どもたちの性格がよく現れるあそび」だって。
私たちには子どもたち一人ひとりの性格まではよくわかりません。さすが子どもたちと一緒に生活する先生たちです。
『ダルビュッシュ』ではほんとうにいろいろな姿を見せてくれる子どもたち。丸ごとぶつけてくる、と言ったらオーバーかもしれませんが、一人ひとりの目つきが違います。ですから私たちも真剣勝負です。その子どもたちとのやり取りが楽しいです。
つながりあそびを楽しむことを通して子どもたちにいろいろなメッセージを送っていますが、言葉ではなく「あそぶ」「楽しむ」ということで、子ども自身がいつかなにかを感じてもらえればと思います。
私自身も、子どもたちと遊んだ後は楽しい、いい気持ちになるときもあれば、悔しい思いをしたり、悩んだり、良くわかなくなる時もあります。そのことが次へのステップになっていると思っています。
最後は『忘れないで』。
卒園式が近づくと歌いたくなる歌です。繰り返しの部分は子どもたちにも歌ってもらいましたが、私自身が歌詞をちゃんと覚えていなかったこともあって、歌詞コールがうまくできませんでした・・・反省です。子どもたちはというと、この日は動き回るつながりあそびだったので少々お疲れモードでした。
忘れないで
作詞・作曲 二本松はじめ
春の風に誘われて 散歩でみつけた
つくしんぼ たんぽぽ 友だちの笑顔
忘れないで友だち おひさま笑ってる
忘れないでたからもの(保育園・幼稚園) つぼみがふくらんだ
夏のひざしあびながら プールであそんだ
焼けた肌に輝いた 友だちの笑顔
忘れないで友だち おひさま笑ってる
忘れないでたからもの(保育園・幼稚園) つぼみがふくらんだ
秋の空に広がった 歓声うんどうかい
ゴールをめざした 友だちの笑顔
忘れないで友だち おひさま笑ってる
忘れないでたからもの(保育園・幼稚園) つぼみがふくらんだ
冬の朝を踏みしめて 手と手とつないで
あたためて通った 友だちの笑顔
忘れないで友だち おひさま笑ってる
忘れないでたからもの(保育園・幼稚園) つぼみがふくらんだ
春夏秋冬 雨風負けないで
励まして励まされ 友だちの笑顔
忘れないで友だち おひさま笑ってる
忘れないでたからもの(保育園・幼稚園) つぼみがふくらんだ