昨日(10日)、つながりあそび・うた研究所のホームページの方に珍しいというか、嬉しいというか、つながりあそびの問い合わせがありました。愛媛県新居浜市にある朝日保育園のI先生からです。「二本松はじめさんのつながりうた、保育園でも何年も前から歌わせていただいております。今回問い合わせさせていただいたのは、『朝はみんなに』を作詞作曲された時、震災の時に『明けない夜はない、みんなに平等に朝がやってくる』という思いで作られた曲だということをちらっとお聞きしたので、二本松さんの思いがつづられている記事はないものかと検索しましたがそういった文章を見つけることができませんでした。子育て親子と共にいつも歌っている歌なので、しっかり思いも引き継いでいきたいと思い、今回連絡しております。お手すきの時で構いませんので、作詞に込められた思いを教えて頂けたらと思います。」とのお問い合わせでした。
きっと、I先生にお話しした人は、某出版社の保育月刊誌かCDブックをお持ちだったのだろうと思います。または、サマー・カレッジに参加していたか、何年か続いた愛媛合唱団が企画してくれた愛媛県つながりあそび研修会に参加して、私の話を聞いていたのかもしれません。
朝日保育園のI先生には、保育月刊誌2006年6月号の付録のCDブックに書いたことで返信しました。
「2004年10月23日、新潟県中部地震がありました。新潟の保育仲間たちの要請と支援で長岡市や小千谷市の保育所、山古志村(当時)の避難所など12ヶ所を回ってきましたが、被災した子どもたちを励まそうと思ってつくった歌が『朝はみんなに』です。つらいこと、悲しいこと、さびしいことがあっても必ず朝はやってきます。雪がとけて春がくるように、笑顔で迎える朝がくることを信じていっしょにがんばろうねという思いでつくりました。いまもがんばっている新潟の子どもたちに届くように元気にうたってくださいね。」
挨拶歌として創作したのですが、もちろん、簡単な手遊び、振りも付けてあります。私がつながりあそび・うたを創作するタイミングやきっかけで一番多いのは、子どもたちと遊んでいる時です。その時はただ、ただおもしろがって、遊んで、子どもたちの笑顔を見たいだけですし、もっともっと遊びたい、楽しみたいと、遊びながら次々に遊びのアイディアが浮かんでくるというか、からだが遊んでしまっている時です。結構、歌もいい加減にうたっていますし、うたいながら、だんだん出来上がっていくというか、はい、いい加減です。遊んでみて(やってみて)全然面白くない時の方が多いかもしれませんが、そんな時は、途中でも「おもしろくないね」とやめてしまっています(いいかげん)。
もう一つは、『朝はみんなに』のように歌って、遊んで主人公になれる子どもたち、仲間たちの笑顔を想像して創作しています。遊び(動き)よりも歌が先にできる場合が多いですが。
どちらにしても、創作の思いを受け止めて歌ってくれる、遊んでくれているのは嬉しいです。きっと、歌ってくれる、遊んでくれる仲間たちが自分たちの思いも重ねてくれているからでしょうね。嬉しかったです。ほんとうにありがとうです。
新居浜市の朝日保育園と言えば、まっちゃん(町田浩志)が広島からフェリーに乗って合流したことを思い出します。まだ、一年目の研究生の頃でした。
朝はみんなに
1.晴れてもおはよう 雨でもおはよう
曇っていてもおはよう 朝はみんなにやってくる
おはよう(おはよう) おはよう(おはよう) おはよう
おはよう(おはよう) おはよう(おはよう) おはよう
2.雪でもおはよう 雷でもおはよう
嵐だっておはよう 朝はみんなにやってくる
おはよう(おはよう) おはよう(おはよう) おはよう
おはよう(おはよう) おはよう(おはよう) おはよう
3.泣いてもおはよう 怒ってもおはよう
笑っていてもおはよう 朝はみんなにやってくる
おはよう(おはよう) おはよう(おはよう) おはよう
おはよう(おはよう) おはよう(おはよう) おはよう
(尚、翌年、CDブックが出版されましたが、絶版です。)