つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1262号 研究所風の便り2023年10月号 子どもの周りを、自分の周りを見てみよう

2023年10月13日 | 抱っこ通信
子どもの周りを、自分の周りを見てみよう

9月3日は大阪のぬくぬくつながりの会の仲間たちをはじめ関西だけでなく、全国のつながり仲間にオンラインも含めて喜寿(数え)のお祝いをしていただきました。まだまだ元気で、楽しくつながりあそび・うたを広げて行ってほしいという仲間たちのあたたかい気持ちを受け取りました。ほんとうにありがとうございました。
少しでも仲間たちの気持に応え、子どもたちの思いが実現できるように、つながりあそび・うた活動で「生きているってひとりじゃないよ」「生きているって楽しいよ」を広げていきたいと思います。よろしくお願いします。




17日は、兵庫県のはとのさと福祉会4カ所の事業所(保育園)の4年ぶりの職員研修会を加古川市で開きました。ここ10年間で4カ所に増えた事業所ということで職員の交流も兼ねてという部分もあったかと思います。
『元気いっぱい』『誕生日って』で、保育ってある面、子どもたちとの生活の中で、つながりあいの中で嬉しいことを見つける、つくりだすことではないのかな、と提案。そのつながりを断ち切るのが戦争であることをまずは押さえました。
次に『おなか』『くっついた』『のせてのせて』『だるまさんの』『なにかななにかな』で子どもたちの思い願いなどをまるごと受けとめ、知らず知らずに子どもたちに安心の世界をつくりだしているみんなの保育にありがとうを伝えました。
『オチャラカホイダンス』『ダルビュッシュ』で失敗しても笑い合って受けとめ合って行こうと提案。子どもも先生もそれぞれゴール(目指すもの)があるから。人は楽しい時、主体的に、自主的になっています。それは、研修スタート時と1時間30分間後の先生たちの表情がまったく別人になっていることからもわかります。からだ(姿勢)もくずれていました。あそびを遊べる人になっていくと良いですね。きっと大丈夫だね、みんなで楽しめたのだから。


今回の研修会は、 はとのさと福祉会の増田理事長さんが、兵庫県保育連絡会の専従だった時、第33回全国合研(2001年)が神戸で開かれ、そのオルグ(プレ企画)で県内を回ったときに、レジュメを作成して研修会や親子あそびをしていました。増田さんが、そのレジュメを見て、「つながりあそびはこういう考えでやっているのですか」と、とても喜んでくれたというか感心してくれたことが、その後のつながりあそび活動、運動に自信を与えてくれたのです。今回はそのお礼参り?お礼奉公の研修会でした。
 
私のレジュメの内容については、この風の便りに以前に書きましたが、つながりあそびの譜面や遊び方だけでなく、子どもや保育について自分の思いや考えをいろいろ箇条書きですが記しています。この日に会いに来てくれた兵庫県保育連絡会のAさんも言っていました。「実技研修会なのに子どものこと、保育のことはもちろんだけど、保育運動のこと、政治のこと、いのちや平和のことなどとの関係について話が出てくる研修会は他にはあまりない」と。
つながりあそび・うたをだれが遊ぶのか、だれが楽しむのかを考えたときに、その主体である子どもと子どもを取り巻くすべてとがいろいろな意味で関わりあっています。関わりあいの度合いの多少は様々ですが、その関わり見えないとなかなか子どもも、保育も、つながりあそびも見えてきません。ですから自分の場合は、子どもや保育についておしゃべりしているときは、子どもに関わっていることをおしゃべりしているのです。そのためのレジュメでもあるのです。実際に、実技研修会の中でレジュメに触れることはほとんどありませんが・・・。つながりの活動も保育も終わりのない旅というか、進行形でなんですね。休み休みですが。



28日、京都サマー・カレッジ実行委員の松山ふさ子姉の訃報が入りました。7月の京都サマー・カレッジでお会いした時は、長い病気との闘いでの疲れは見えているものの、サマー・カレッジという場で、仲間たちと一緒出来ているという満足感というか、気持ちが伝わってきていたのにとても残念です。
京都だけでなく、全国のつながり活動、運動ではなくてはならない仲間の一人でした。石原保育園での実践、向日市や長岡京市などでのたんぽぽサークルでの活動、関西レク、そして、サマー・カレッジなど、いつも仲間と共に、つながりあそび活動を、そして運動を一つ一つ丁寧に、精力的に、しかも原則的に展開していました。ウインターカレッジでの実践レポートでもその姿勢が良く見られました。サマー・カレッジやコンサートでダンスを踊る姿は、小さい体で精いっぱい動いて可愛くて好きでした。
個人的には約30年前、北海道を回っていた時の電話で、私的なこと、それも弱い自分をさらけ出す内容が思い出されます。
つながりの活動は松山さんの人生の丸ごとを占めていたのかなと思いますし、まだまだやりたいことがあっただろうと思います。また、松山さんから教えてほしいこと、伝えてほしいことがたくさんあったのにとても残念です。あちらの世でもつながりあそびを楽しんでほしいですね。ご冥福をお祈りいたします。ゆっくりとお休みください。


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抱っこ通信1261号 研究所風の便り9月号  やっぱり夏は、サマー・カレッジだね

2023年10月13日 | 抱っこ通信
1か月遅れですが、研究所風だよりの私の原稿をあげます。

やっぱり夏は、サマー・カレッジだね

 2023年サマー・カレッジは、来年1月に予定されている福岡(保育Ver)を残して終わりました。コロナ禍の中でも子どもたちの命と健康を守り、笑顔を消すまいと保育現場で頑張ってきた仲間たちが、3~4年ぶりに弾けたサマー・カレッジになったように思います。
 6月の福井に始まり、8月の埼玉まで、なかなか顔を合わすことが難しい状況の中で、しかも、猛暑が続く中で準備する仲間たちを想像した時に、開催当日の仲間たちの変わっていない晴々とした表情と姿に出会えた時は、心の底から「おはよう」と叫んでいました。

なんと言っても、仲間たちが集って(対面で)、いつの間にか触れ合って(躊躇もあっただろうけど)、関わって、からだと心が笑って、子どもになって、子どもたちに楽しさを広げたいと思っていることが伝わってきたことが嬉しかったです。

 私が参加したサマー・カレッジに限ってですが、各会場とも実行委員会の仲間たちから言われたことは「初参加者が多い」、「現場経験が浅い人が多い」ということでした。そう伝えてくる仲間たちの表情がこれまた良いのです。「新しい仲間を広げたよ」と。つながりあそび・うたの可能性を信じている表情なのです。うん、うんと心の中で頷くばかりでした。

そういう意味では、午前中のまっちゃんの時間、人気のつながりあそびと現場の仲間たちの心情を代弁しているかのような語り(おしゃべり?つぶやき?)がサマー・カレッジにすんなり入れ、楽しさの中にのめりこんでいけたのかなと思いました。
 それを受けての私の時間はどうだったのかな。毎会場違った内容、展開になってしまいましたが、それなりに楽しんでいたようにも見えましたが、参加者自身がどう思ったのかと、その後の保育の中で、子どもたちとどれだけ楽しさをつくりだせているかで、その評価が分かるかなと思います。
 最後のまとめの時間でもこれから現場で子どもたちといかに楽しんでいくか、仲間たちと保育をいかにつくっていくか、オーバーな言い方をすると「決意」をうながすような「なにか」がもっとあっても良かったかなと反省しています。きっと、参加者自身が「なにか」を感じ、「なにか」を考え、「なにか」行動を起こしてくれることでしょう。

 サマー・カレッジ実行委員会が主催としては、まっちゃんとピカリンが講師の福井・大阪・愛知・京都・埼玉。ゆずりんとまっちゃんが講師の九州。ゆずりんの京都(教員Ver)と関東と埼玉(コンサート)。講師三人体制は柏。京都と埼玉は内容を違えての一日制が続いた変則?な二日連続となりました。前号にも書きましたが、サマー・カレッジの取り組みスタイルや内容は各実行委員会がつくるものですから、みんな違ってみんないいのです。
同時に、今年の講師になった3人のつながりあそび・うたの表現の方法が違っているので(それもいい)、実行委員会が、その年のサマー・カレッジで大事にしたいものをつくるためにもっとも相応しい講師を選んできたのではないでしょうか。
これからはますます実行委員会によってサマー・カレッジのスタイル、内容が変わっていくことも考えられます。むしろ、変わっていかなければという思いもします。変わるという言葉を創造するという言葉に変えても良いと思います。そのためにも実行委員を増やしたり、講師になる人を見つけたり、育てていかなければなりませんね。

今、私自身が悩んでいるというか、考えがまとまらないのは「サマー・カレッジ」とはなにかということです。同時に、「サマー・カレッジ」ってだれのためかということです。あまり深く考えているわけではないですが、それこそ、30年前に保育や教育の仲間たちの要求から出発したサマー・カレッジですから参加者自身、ここではサマー・カレッジを一緒につくっている仲間たち一人ひとりに考えてもらうことが大事だと思っています。
保育、教育などをひとくくりに同じ方向を向かせようする動きが大きくなっていることに違和感を覚え、危惧さえ感じます。サマー・カレッジはそういう動きにも抗う活動・運動なのかな、と思います。子どもから出発してね。そういう意味でも、つながりの仲間たち一人ひとりが主体になって、「サマー・カレッジ」を考え、つくっていきたいです。

サマー・カレッジはつながりあそびやうたを広げるということだけにとどまらず、また、ゆずりん、まっちゃん、ピカリンを「推す」ということではなく、保育という営みがコロナ禍も続いている状況や70年以上も変わらない配置基準にみられるような保育政策の停滞、後退がみられる中で、言葉にできないくらい大変さが増し続ける状況にあって、子どもたちの笑顔を守りたい、楽しい保育園を働く仲間たちとつくりたいという一人の保育士としての願いであり叫びです。また、子どもも大人も生きづらさが増す中での一人の人間としての自由と解放を求める声だと思います
 保育雑誌やユーチューブ等で遊び方とか踊り方と歌とかが簡単に手に入る時代ですし、すでに多くの仲間たちが実行している中で、顔を見あって言葉を交わして、からだを触れ合って、心を解放してのサマー・カレッジのこれからをどうつくっていくかが楽しみです。2023年サマー・カレッジを開催してくれた全国の実行委員の仲間たち、参加してくれた仲間たちに「ありがとう」です。まずは今年のサマー・カレッジの総括と交流です。



「公立保育園をなくさないで」の署名ありがとうございました。

大阪・愛知・京都・埼玉のサマー・カレッジの会場でお願いし、合研等で出会ったつながり仲間たちにお願いしていた「東久留米市公立保育園存続プロジェクト連絡会・退職保護者の会」のどの子も安心して遊べる場として、地域の子育て支援の場として、どの子も健やかに成長できる場として公立保育園をなくさないでという素朴な願いから始めた請願署名、お陰様で8月25日に請願署名第一次分9069筆を市議会に提出できました。

 私が参加しなかったサマー・カレッジin福岡で集めてくれた署名用紙や、署名活動前に開催したサマー・カレッジin福井からも仲間たちが署名を広げてくれて署名用紙が郵送で続々と届いています。愛知や埼玉では、署名用紙を持ち帰り、職場の仲間などに署名を広げてくれています。ほんとうに元気と勇気をもらっています。ありがとうございます。
目標は10000筆ですから9月12日の市議会厚生委員会に向けて引き続き街頭宣伝活動、署名活動を行います。署名を集めていただいた仲間は、9月10日まで署名を送ってください。お願いします。


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