つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1114号 な~んこ なんこ

2020年05月17日 | 抱っこ通信
 先日、芋焼酎が宮崎から届きました。
 今年の前半は、コロナウイルスの関係で九州での仕事がキャンセルになったので、いつも焼酎を購入する都城の酒屋さんに電話して、焼酎を6本送ってもらいました。この酒屋さんは宮崎県内の蔵元の焼酎が中心においてあり、あまり東京ではお目にかかれない焼酎がたくさんあります。東京で買うより、ネットで買うより安価なものをあります。
 
 都城のお店に行ったときは、お薦めの焼酎を聞いたり、焼酎のいろいろな話を聞くのが楽しみです。今年の11月末から12月末にかけて、毎年の九州ツアーを予定していますから、その時には買い出しに行く予定です。
 
 
 さて、つながりあそびのコンサートや研修会で指宿市に泊る宿は、20年来、いつも砂むし温泉近くのGという旅館です。少々宿泊費は高めですがゆったりできます。女将が元幼稚園教諭というのも嬉しいです。
 そこで今、飲んでいるのが「利八」です。口に合うのです。「利右衛門」とか「薩摩の誉」とか「桐野」とか飲みましたが、最後に落ちついたのが「利八」です。
 
 その旅館では「なんこ」というお酒の席での経験コーナーがありました。「なんこ」は鹿児島や宮崎南部で遊ばれているそうです。
 二人向か合って、各々3本ずつ持ったなんこ玉(棒)の合計を当てっこする遊びです。負けたら焼酎を飲まなければなりません。「薩摩拳」とも呼ばれ、高知の「箸拳」と源流だそうです。
 
 
 というわけで、今号もジャンケンの話ですが、「ケン」は「けん」でも、三すくみのジャンケンとは違って、「なんこ」のような数拳(数を当てる)についてとその広がりについてです。
 
 
 小学校の休み時間に、二人で向かい合って、両手グーから親指を立てたり立てなかったりして、二人の立った親指の数を当てっこしてあそびませんでしたか?そんな感じのあそびが数拳です。「いっせーのせ」とか「チッチノチ」なんて言っていました。
 
 
 数拳の拳は、中国語の拳から来ていて、拳あそびは江戸時代に日本に入ってきたそうです。当時、中国の人とお酒を飲める機会がある人は限られていました。そういう特権階級の社会で数拳は楽しまれていたのでしょうね。
 
 時代が進むと同時、ある意味、特権階級の酒席でのあそびは、そこに出入りする大人たちにも広がって、いつしか形は違いますが、子どもたちの社会にも届いていたのでしょうね。子どもの社会に届いたのは江戸時代だったのか、明治、大正、昭和だったのか興味がありますね。
 
 社会が変わる中で、生活も大きく変わり、当然、文化(あそび)も変わっていきます。「なんこ」という酒席でのあそびが今でも残っているということは珍しいことです。
 
 社会が変わればその社会に相応しい文化(あそび)も生まれ広まり、逆に文化(あそび)が変わることで社会も変えることにもつながるように思います。特に、一緒に楽しむ仲間たちとのつながりあいや、文化(あそび)の質とか思想性などが、あそびを楽しむ人の人間性や生きざまに大きな影響を与えます。なによりも文化の担い手が国民(主人公)であることが大事なように思います。そういう意味でも、あそびに携わるものとして、つながりあそび(文化)は自分と仲間を育て、社会を変革する事業でもあると自覚しなければならないと思います。子どもたちに、どういう未来をつくるのか、どういう社会をつくるのか問われ続けています。保育もね。
 
 例として、かつて、コント55号の出演するテレビでお座敷遊びから始まった「野球拳」をやっていましたが、女性蔑視、差別だという、視聴者の抗議の声で中止になりました。
 「8時だよ 全員集合」での志村けんさんと仲本工事さんのコントにも虐待、いじめにつながるとの抗議が多く寄せられました。
 
 
 
今号のあそびは子どもが楽しむ「な~んこ なんこ」(何個?いくつ?)です。
 
1.二人で向かい合います。
2.それぞれお宝(ペットボトルの蓋)を2個ずつ持ちます。
3.♬な~んこ なんこ♬と言ったら、片手にお宝をいくつか持って(持たなくても 良い)前に出します。
3.その時に、二人が持っているお宝の数を予想して数を言います。
4.数が当たった人にポイントです。両者とも当たったり、外れた場合は引き分けです。
5.早く5ポイントを獲得できた人が勝ちです。
 
*1.お宝は、ペットボトルの蓋、碁石、オセロゲームのチップ、おはじき、小石など。
*2.二人で持つた合計数は、0・1・2・3・4です。
*3.お宝の数を一人3個でも大丈夫です。その場合、合計数は、0・1・2・3・4・5・6になります。
*4.3人~4人でも遊べます。その場合のお宝の数は3個が良いようです。
*遊んでいるうちに体が熱くなってきました。
 
 二本松はじめのフェイスブックに動画をあげておきます。そのうちにユーチューブにも動画を載せる挑戦をします。


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