抱っこ通信１１６１号

　先週は、つながりあそび・うた物語『おにのさんきょうだい』の中から、『落とし穴』『すすめ　すすめ　すすめ！』、そして『クマさんクマさん』の３曲でした。子どもたちが、実際に遊んでいるところの動画がなく、動きのない動画？ですが、見ているみなさんに遊び方が伝わっているのか心配です。

動画を始めて、初めて『クマさんクマさん』は、出来上がる動画をイメージして、どういうコマ割りで収録すれば伝わりやすいかを考えてつくりました。それまでは考えていなかったのかって、はい、あまり考えていませんでした。やってみると結構、面白かったです。編集も決まっていましたから早かったです。問題は、少しはあそびが伝わったかどうかですが。ご意見を、ご要望をお待ちしています。

　ステイホームソングの動画にはリクエストが来ています。リクエストにも応えていけたら楽しいものがつくれるかなとも思っています。つながりあそびでも、つながりソングでもリクエストしてください。いろいろやり取りしながら一緒につながりあそび、ステイホームソングの動画をつくっていきたいと思います。

２６日【落とし穴】

　私の親子遊びでのレパートリーでは、柱の一つです。親さんの必死さが伝わってきて嬉しいのです。遊んでいると、我が子の成長や大きくなった子どもたちを感じられるのでしょうね。大変そうだけど楽しそうです。もちろん、子どもたちも必死になる大人たち、大好きな親さんたちと遊べるのが嬉しそうです。

　ルールは簡単ですが、子どもたちを穴の外へ逃がしてあげるだけです。でも、あまりにも簡単に逃がしてあげても楽しくないし、絶対に逃がしてあげなくてもどうかなと思うし、なかなか難しいと言えば難しい遊びです。遊んでそういう難しさやあんばいがあるから面白いのかもしれません。

　親が逃がす側だけでなく、逃げる側にもなって遊んでみてくださいね。より子どもたちが見えてくると思います。

　リーダーの｢ドッカン！｣がいつくるかわからないほうが楽しいように思えます。偶然性がありますからね。その場合、｢ドッカン！｣を叫ぶリーダーのあそび心が楽しさを引き出す大きなポイントになっていますからね。一方、歌終わりに｢ドッカン！｣の方は自分の進み具合でどのあたりで｢ドッカン！｣の予想がつきます。ですから、余裕の親子、緊迫した親子いろいろですが、落し穴に入ってしまいそうな緊迫した親子が急に走り出したり、わざとゆっくり歩いて他の親子を落しめたり、参加者自身のあそび心が楽しさを膨らませます。実際は自分の予想とは違う展開になる可能性が高いあそびで、その中でとても参加者の人間性が暴かれてしまうような怖いあそびなんです。そんなオーバーなものでないか、ただのあそびです、鼻も膨らませながら楽しんでください。

２７日【すすめ　すすめ　すすめ！】

　この歌は、物語の最初に出てくる歌ですから意気揚々と歌ってほしいのですが、あそびになるといつ「キケン！」と叫ばれるかわかりませんから、耳をすませながら歌っています。そんな姿がリーダー側から見ると、また楽しいです。

　でも、鬼が出てくる「キケン！」より、もっと「キケン！」なのは子どもにとっては今かな。コロナウイルスの感染も「キケン」だし、格差、差別を構造的に生みだしている現在の資本主義の末期でもある新自由主義社会も「キケン」だし、なによりも子どもたちが模倣したくなる人、あこがれる人が見えなくなっているのも「キケン」です。それでも、子どもたちは精いっぱい今を生きています。子どもを守ることは子どもが子どもらしく生きられる社会をつくることなのでしょうね。

２８日【クマさんクマさん】

　みやちゃんに「乳児さんのこの時期のつながりあそびはなにがいい？』と聞いたら『クマさんクマさん』と即答でした。その理由は聞きませんでしたが、子どもたちと先生たちの遊んでいる姿が見えてきます。

　保育現場を経験していない、遊び人の私の場合は、つい、鬼ごっこの要素が入った方がより面白いのではないかと「あそび」を中心に考えてしまいます。でも、子どもたちと生活し、子どもたちの気持ちに寄り添ってきている先生たちはもっと楽しいこと、大事なことを「子ども」中心に考えているのです。子どもたちから学んでいるのでしょうね。

３１日今週のステイホームソング61

『ありがとう夢たち』

　二本松はじめつながりあそび・うたシリーズ『あそべやあそべ　みなあそべ』（音楽センター発行）に書いたメッセージと歌詞を掲載しておきます。

ありがとう夢たち

　　　作詞・作曲　二本松はじめ

昨日を変えることできないけれど

明日はつくることできるんだ

さよなら（おめでとう）　旅立ち　あなたは私の夢

さよなら　ありがとう　あなたは私の夢

歩きはじめた　ともだちの背中

押してくれたね　あなたの笑顔

大声でうたった　胸をふくらませ

ずっとずっと　あなたは私の夢

けんかもしたね　くやしなみだも

ぬぐってくれたね　あなたの笑顔

いっしょに描いた　想い出いろどり

ずっとずっと　あなたは私の夢

昨日を変えることできないけれど　

明日はつくることできるんだ

さよなら（おめでとう）　旅立ち　あなたは私の夢

さよなら　ありがとう　あなたは私の夢

大きくなったら　先生になるんだと

話してくれたね　あなたの笑顔

勇気をくれた　未来につながる

ずっとずっと　あなたは私の夢

　　＊昨日を変えることできないけれど　

明日はつくることできるんだ

さよなら（おめでとう）　旅立ち　あなたは私の夢

さよなら　ありがとう　あなたは私の夢

＊くりかえし＊

＊さよなら（おめでとう）のところは、どちらでうたっても良い＊

✉ピカリンメール✉

　「子どもは幸せになるために生まれてきた。そして、人を幸せにするためにも生まれてきた。生きていることが大事」。最近の自分の作品の中に貫きたいテーマの一つです。私たち大人は、どれだけ子どもたちに生きる希望と勇気と元気をもらっているのでしょうか。遊んでいる姿、けんかをしている姿、寝ている姿など、子どもがそこにいるだけで幸せな気持ちにさせてくれます。街で子どもを抱いている姿を見るだけでも嬉しくなります。もっと言えば妊婦さんに出会うだけでも「丈夫な子を産んでよ」なんて祈りたい気持ちになります。それは私たちにとって子どもはの夢だからです。夢、人（いのち）は夢があるから生きてこられたのです。夢が子どもという姿になって見えるから愛しいのです。夢だからこそ｢昨日を変えることできないけれど、明日はつくることできる｣のです。いつも子どもたちに「ありがとう」の気持ちを持ちながら、ともに生きていけたら素敵ですね。卒園式で、卒業式で先生から子どもたちへ贈ってほしい歌です。

ありがとう夢たち（卒園ソング）

今日、YouTube二本松はじめつながりソングチャンネルにアップしました。

『ありがとう夢たち（卒園ソング）』

クマさんクマさん（鬼ごっこ）

今日、YouTube二本松はじめつながりあそびチャンネルにアップしました。

乳児さんとあそぼう。

『クマさんクマさん（鬼ごっこ）』

すすめ すすめ すすめ！（鬼ごっこ）

今日、YouTube二本松つながりあそびチャンネルにアップしました。

『すすめ　すすめ　すすめ！』（鬼ごっこ）

落とし穴（トンネル落とし他）

今日、YouTube二本松はじめつながりあそびチャンネルにアップしました。

つながりあそび・うた物語『おにのさんきょうだい』の中の

『落とし穴（トンネル落とし他）』

冬から春へとゆらぐとき

今日、YouTube二本松つながりソングチャンネルにアップしました。

私の好きな歌です。

『冬から春へとゆらぐとき』

抱っこ通信１１６０号 おにがねてるまに

 ルールは違うのですが、『ダルビュッシュ』の立って遊ぶのを、ハイハイして遊んでいる感じです。どちらも見つからない、見つけられるということが楽しいのですね。自分をしっかりと見ていくれるという安心感が嬉しいのでしょうか。

　年長さんでもハイハイしていませんか。何故だかわかりませんが、ハイハイしていた頃に、きっと楽しい素敵な思いが、体のどこかで覚えているのでしょうね。

　つながりあそび・うた物語『おにのさんきょうだい』

　　―エピローグー

　やっとたどり着いた「オニガスム森」のお山のてっぺん。

到着するなり今度はオニの宝を探し回った子どもたちと保護者。

お弁当の時間以外はともかく宝探し。

でも、なかなか見つからない宝物。

子どもたちは疲れ果てて木陰で、おかあさんやおとうさんの胸の中やひざ枕でお昼寝。

子どもより早くいびきをかいたのは仕事を休んでくれたやすのりのおとうさん。

さすがにおしゃべりのゆずるもこのときはすぐにすやすやモード。

ひろしはリュックと水筒と上着を整頓してからおやすみ。

おとうさんやおかあさんもお山のてっぺんを通る風が気持ちよいのか、

子どもたちの寝顔を見ているうちにすやすや。

それ以上にすやすやは先生たち。

しばらくして、

「わ、わかった！　み、みつかった！」の素っ頓狂の声はやすこのおかあさん。

みんなびっくりして起き上がった。

「なにがわかったの？みつかったの？」はじめのおかあさんが声をあげた。

そして、やすこのおかあさんがやすこをぎゅっと抱きしめている姿をみて、すぐになにがわかったのか、みつかったのかを理解した。

そして、はじめのことをぎゅっと抱きしめた。

他の保護者たちも同時に、もう一度子どもたちをぎゅっとだきしめた。

子どもたちはなにがなんだかわからなかったけれど、

おとうさんやおかあさんの抱っこが嬉しかった。

おしまい。

前号の『おにのさんきょうだい』の譜面。

今日、YouTub二本松つながりあそびチャンネルにアップしました。

『おにがねてるまに（宝取りあそび＆子守唄）』

 

やがて大気となって

今日、核兵器禁止条約の発効の日。

地球上からすべての核兵器の脅威がなくなるまでたたかう決意を込めて。

YouTube二本松つながりソングチャンネルにアップしました。

『やがて大気となって（ライブVer）』

抱っこ通信１１５９号 おにのさんきょうだい

『おにのさんきょうだい』は、歌とそびとで楽しむつながりあそび・うた物語です。奄美の朝仁保育園では４歳児が発表会で楽しんでくれました。その時に先生が描いてくれた絵の迫力にビックリしました。

　全曲と言っても５曲と遊び方、譜面など『二本松はじめつながりあそび・うたシリーズ　あそべやあそべ　みなあそべ』（音楽センター発行）に掲載されていましたが、残念ながら絶版です。『落とし穴』と『おにのさんきょうだい』の音源はＣＤブック『バンバンザイ』に残されています。

つながりあそび・うた物語『おにのさんきょうだい』

【プロローグ】

　いまにも泣き出しそうな空。泣きたいのは子どもたち。だって今日は「オニガスム森」へ遠足。

　ぎゅっとおかあちゃんやおとうさんの手を握って「オニガスム森へ」出発！「エイエイ　オー！」

　

　「オニガスム森は危険がいっぱいです。なにがなんでも子どもたちのことを守ってくださいね。でも、オニガスム森は宝物もいっぱいです。今日はたっぷり親子で楽しんでください」。園長先生の注意はいつもに増して真剣。

　「危険！ってどういうことですか？」。質問したのは、几帳面なヒロシの親です。

　「危険！って危険です」。園長先生、いい加減です。

　「ともかく！危険！って私らが叫んだら、ともかく胸の中に隠してやってください。よろしくお願いしますね。」

　「もう一つ、危険は一つとは限りません。危険！危険！と叫んだら、保護者同士で力を合わせて子どもたちを守ってくださいね。わかりましたね。」

　なんだかわからないけど、出発、出発。

「オニガスム森へ出発！」「エイエイ　オー！」

　　　　ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

　昨日の昼寝の時、布団の中で、子どもたちは自分たちで調べてきた「オニ」や「オニガスム森」の話で盛り上がっていた。

　物知りのユズルは得意気になってみんなの前でおしゃべりしだした。

　「聞いて聞いて。あ、そこ静かに。いまはぼくが主役だからね。聞いて！」

　「オニガスム森には、きつね・むささび・あひるだけでなく、たぬき・いのしし・ねずみ・うさぎ・・・・えーっと…なんか変だな・・・えーっと、ヤギのがらがんどんにトロル、ウヒアハにおおかみなんかもいるって言ってたよ」

　「誰が」。つっこみは、はじめ。

　「誰がって・・・おじいちゃん。えーっとそれからオニは、赤鬼・青鬼・黄鬼・黒鬼がいて。黒鬼は苦労鬼とも言うだって」

　「誰が」

　「おじいちゃんが。中にはおんなの鬼にもいるってさ。鬼婆って呼ばれるだって。時々、ねずみばあさんに変身するらしいよ」

　「あれま！園長先生みたい」と素っ頓狂の声を上げたのはやすこ。

　その声のおかしさと、みんなの大好きな園長先生のねずみばあさんを思い浮かべて、みんな笑った。

　「オニガスム森で一番の危険な場所は、落とし穴がたくさんあるところだって。大きな落とし穴や小さな落とし穴が口をあけていて、その中に鬼が隠れているんだって。落っこちたやつは食べられちゃうらしいよ、やっぱねえ」

　みんな急いで布団の中にもぐりこんだ。

　それでもユズルのおしゃべりは続く。

　「鬼たちがつくる門があってさ、そこがさ、オニの宝物が隠されている山の入り口なんだって。その門を通り抜けるとき気をつけなくてはいけないことは・・・・」

　ユズルのおしゃべりはまだまだ続いていた・・・・。

今日、YouTub二本松つながりあそびチャンネルにアップしました。

『おにのさんきょうだい』

抱っこ通信１１５８号 大きくなるんだ（ダンス）

　今日の『大きくなるんだ』は、阿久根市子ども発達支援センター“こじか”の新園舎落成記念のお祝いとして贈った曲です。レコーディングにあたっては、だれでも踊れるような明るく楽しいアレンジに、とシモシュに注文しました。

リズムも変わり明るく元気なアレンジで出来上がってきました。サビのリフレーン部分も♪きみとも（きみとも）　ぼくとも（ぼくとも）　みんなとも　笑顔の（笑顔の）　風の中（風の中）　ゆっくり育つんだ♪と追っかけにしてくれましたので、前半部分のメロディも少し変更しました。

　作詞については、子どもたちや親さんたち、職員の仲間たちの思いをメールで送ってもらって、一緒に親子であそんだときや何度も顔を合わせている仲間たちを思い浮かべながら創作しました。今回の新園舎落成記念のテーマが「 “とも”　共に生きる　友達　共に創る　ｅｔｃ」ということだったで、リフレーン部分に♪きみとも　ぼくとも　みんなとも・・・♪とつくってみました。♬モリモリ食べても♬の部分も職員の言葉からもらいました。

「ぼくたちが大切にしてきた、こどもらしくいっぱい遊んで、お腹を空かせて食べること、かわいい寝顔でよく眠ること、身体も心も満たされてお友達と手をつなごうとする子ども達の姿が浮かんできました。障がいがあっても人を好きになって、愛して、伸びていく、、人の中で育つ、こどもたちの顔を思い浮かべながら、自分の心の中にも溢れるものがありました。本当にありがとうございます。」と若い園長先生からメールをもらいました。

　ダンスの振付についても嬉しいことがありました。大吉つぁん（長尾大吉）から「ぼくが振り付けてもいいですか」と申し入れがあったのです。大吉つぁんは、研究所１年目に鹿児島療育ツアーに参加して、鹿児島の県通連の仲間や“こじか”の仲間とは顔見知りだったこともあるとも思いますが、自らがやりたいと言ってくれたことがとても嬉しかったです。

　全障研鹿児島大会のオープニングで、鹿児島の療育の親子や仲間たちが『レッツ・ゴー№２　あしたへ』（鹿児島療育の仲間たち、仲間たちに贈った曲）を踊ってくれたものの動画をアップしましたが、同じように『大きくなるんだ』も良く踊って楽しんでいたなと思い出しました。そこで、“こじか”さんに、動画があるならばネットにアップしたいのだけど相談したところ、映っている家族にも許可を得て、今回実現しました。ありがとうです。親子も「ネットのアップを楽しみにしています。と言っていました」というお手紙もいただきました。

　

　“こじか”に遊びに行った時はもちろん、みんなで踊りますが、今回は運動会の時だったので、子どもたちも親さんたちものびのびして踊っている感じです。“こじか”として５年も踊ってくれている積み重ねも見られました。親子のかかわりや先生たちの姿の日常が見られて「な～るほど」と思う場面も多々ありました。踊りの動画というだけでなく、発見もありました。嬉しいです。

大きくなるんだ

　　　作詞・作曲　二本松はじめ

１．いっぱいあそんで　おなかがすいて

モリモリ食べて　大きくなるんだ

いっぱい笑って　手と手をつなげば

今日も　友だちできるんだ

　　　　きみとも　ぼくとも　みんなとも　

　　　　笑顔の風の中　ゆっくり育つんだ

２．いっぱい眠って　背伸びをしたら

モリモリ食べて　大きくなるんだ

いっぱい泣いて　気持ちを出せば

今日も　自信がわいてくる

　　　　きみとも　ぼくとも　みんなとも　

　　　　笑顔の風の中　ゆっくり育つんだ

３．いっぱい好き好き　いっしょが大好き

モリモリ食べて　大きくなるんだ

いっぱい愛して　ひとりじゃないんだ

明日も　夢見て生きるんだ

　　　　きみとも　ぼくとも　みんなとも　

　　　　笑顔の風の中　ゆっくり育つんだ

今日、YouTub二本松つながりあそびチャンネルにアップしました。

『大きくなるんだ（ダンス）』