つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信705号 2016年サマー・カレッジ受け付け始まります

2016年03月30日 | 抱っこ通信
自分の弱さと向き合って

4月1日から新年度です。
新たな気持ちでスタートしようと考えている人も多いと思います。もちろん、私だってです。
つながりあそび・うた研究所も26年目に突入します。
20年間とその後の5年間とが、私の中でいろいろな意味で違っていたと感じています。

つながりの活動でやり残したことへの挑戦や新たな挑戦など、前の20年間はやりたいと思ったら成果は別にしてもやれた自分がいたのです。
残念ながら、最近の5年間はやりたいと思っても、なかなか踏み出せない自分が確実にいました。
もちろん、できるところでできることは最低限やってきたつもりですし、平和コンサート7070などの新たな取り組みや鹿児島での療育の子どもたちや仲間たちと新たな出会いなどたくさんあったことも事実ですが・・・。

私が踏み出せなかった原因は、加齢の一言では片付けられない私の中にある様々な弱さかなと思っています。
その弱さに少し丁寧に向き合いながらつながりあそび・うた研究所二本松はじめの出発です。


自分が好きなになるサマー・カレッジ

さて、いよいよ4月1日から福岡会場・大阪会場では、2016年サマー・カレッジの申込みの受付が始まります。

1993年にスタートしたサマー・カレッジは、保育士や小学校の教員からの要求から出発した、現場で子どもたちと楽しさを分かち合える実技を中心にした研修会です。最初の2年間は、企画から宣伝・運営まで手づくりでしたが、3年目からは各地の音楽センターさんと協力・共同して開催してきました。現在では、学ぶ主体である参加者が実行委員会を組織して開催しています。

私がサマー・カレッジでずっと大事してきたことは、楽しさを参加者とつくりだすことで、「自分自身を好きなれること」(1年目のテーマ)と生きている「楽しさ」を経験すること(1つ目の願い)です。
また、サマー・カレッジで提案するつながりあそび・うたの作品にも、サマー・カレッジの経営・運営にも、自分が自分自身の主人公になって、自分のことは自分で決める、自分たちのことは自分たちで決めるということの楽しさも伝えたいと考えてきました。実行委員会制も実行委員会のネットワーク化もその考えから出発しているのです。これからも大事にしていきたいです。

サマー・カレッジの主人公は参加者自身です。
職場に、地域に「つながり」を広げるという活動もますます難しくなってきています。
保育現場も学校現場もますます厳しくなり、個人の自由な時間が奪われているだけでなく、心の自由も奪われ、いろいろな意味でがんじがらめにされています。
また、サマー・カレッジだけで言えば、会場確保をはじめ、財政問題や運営問題など実行委員会の前には難しい問題・課題がたくさんあります。
そういう中でサマー・カレッジを開催しつづけているというのは、「自分が自分自身の主人公になって、自分のことは自分で決める。自分たちのことは自分たちで決める」という楽しさをつくり出している仲間と言えるのではないでしょうか。
感謝します。尊敬しています。

そういう仲間たちと対等平等でサマー・カレッジをつくりだしきているのが愉快です、楽しいです。
私自身はいつまで一緒につくれるかわかりませんが、参加するスタイルが変わっても、仲間たちが「もういいよ」と言われるまでサマー・カレッジに参加できたら嬉しいです。

2016年サマー・カレッジに関しては、つながりあそび・うた研究所ホームページなどで詳細をお知らせしてします。

6月18~19日 九州 佐賀県鳥栖商工センター (講師)中山・二本松
6月25~26日 大阪 大阪市西区民センター (講師)中山・町田・二本松
7月 2~ 3日 神戸(未定・準備中)
7月 9or10日 関東(未定・準備中)
7月16~17日 愛知 一宮スポーツ文化センター (講師)中山・町田・二本松
7月23~24日 福井 福井県社会福祉センター (講師)中山・町田・二本松
7月30~31日 京都 ガレリア亀岡 (講師)中山・町田・二本松
8月 6~ 7日 静岡 静岡県青少年会館 (講師)中山・町田・二本松
8月11日    京都(教員) (講師)中山
8月13~14日 関東 東京都江戸川区小松川さくらホール (講師)中山・町田・二本松
8月20~21日 埼玉? (未定・準備中)
8月28日    山梨 (甲府市 リバース和戸) (講師)中山・町田



5月15日に『おもわずからだが笑っちゃう』フレッシュ・リフレッシュセミナーを開きます。
これまた、4月1日より申込受付です。



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抱っこ通信704号 笑顔の中で子どもは育つ

2016年03月26日 | 抱っこ通信
今日の午後は学校法人きたはら学園の研修会。法人内の7つの幼稚園、保育園の先生と来年度新採用になる新人さんも参加しています。
1泊2日の日程で、辞令が交付されたり、異動が発表されたり、交流会があったりしますが、中心は経営コンサルタントさんの講義が中心です。内容はわかりませんが、社会人としての基本をみっちり?だったのでしょうか。そこに実技研修が初めて入りました。
昨年、法人の一つの幼稚園に親子つながりあそびコンサートに呼んでいただいたのがキッカケとなって、その日のうちに研修を依頼されていました。

新人さんも含めて新年度を控えてのこの時期ですから、つながりあそびの基礎というか、前半は子どもたちと向かい合って思わず笑顔になってしまうつながりあそびを楽しみました。先生の笑顔が子どもたちを安心の世界に導くよということの実践です。
休憩後の後半は、子ども自身がからだと心の主人公になっていくつながりあそびを楽しみました。自分が自分の主人公になる楽しさを先生に体験するという実践です。

最初は硬かった先生たちの表情も遊んでいくうちにだんだん緩んでくるのが伝わってきました。楽しんだ何かひとつでも、からだのどこかにひっかっかってくれたら嬉しいです。

ただいま新幹線内、大阪に向かっています。明日は大阪狭山市のSAYAKAホールで千代田学園ぞうれっしゃコンサートです。幼稚園児から歌うそうです。一部の45分間を平和へのメッセージも込めて楽しく歌います。大阪のつながりの仲間たちの応援をもらってね。

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抱っこ通信703号 笑って笑って笑って明日も

2016年03月25日 | 抱っこ通信
今日はレコーディング予備日だったのですが、歌入れは昨日で終わってしまいました。
今回の収録曲はこの半年間で創作した曲が多かったのですが、みんなで歌う機会もありました。
ですから、仮歌を録音したCDを車の中で聞きながら、何回か練習するだけで、レコーディング本番は、譜面を見なくてもある程度自信をもって歌えることができました。

CDが完成するにはまだまだ作業が多いです。音楽的にもピアノ伴奏のダビングがあったり、コーラスが入ったりと、シモシュがさらに豊かなものにしてくれます。
その後、録音した素材をエンジニアさんがミックスしてバランスをとって仕上げてくれます。ジャケットはデザイナーさんが盤面などをデザインしてくれます。

制作的にはこれからシモシュ側との相談になるのですが、卒園式で、先生や保護者など大人にも歌ってほしい『こぶしの笑顔咲かそう』『生まれてきた』と、『夢わかば』のカラオケを入れたらどうかな、と思っています。
発売予定は4月24日の奈良レクリエーョン学校を目標にしています。誰よりも私自身が楽しみにしています。




そうそう、昨日はX-jam STUDIOスタッフの城間優子さんの誕生日だったんです。
レコーディングの時には3時のおやつで「なにか」を持参するのですが、京菓子が続いていたのでこの日はケーキ。
そうしたら城間さんお誕生日ではないですか。ケーキとシモシュが入れてくれたこだわりの珈琲でおめでとうでした。
城間さんは事務的なことだけでなく、音楽面でもいろいろアドバイスをいただいています。いつもお世話になっているお姉さんです。


さて、2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』収録曲紹介第7弾は『笑って笑って笑って』です。
レコーディングでも最後に歌入れとなりましたが、ノリノリで勢いがあって、声も良く出たなと思います。
若い声だね、年齢の声には思えないと、仲間たちに言ってもらえました。

安倍政治は人々から笑顔を奪ってような気がしています。
テレビで見る安倍自公政権の人たちの共感できる笑顔は見たことがありません。だんだん人相も悪くなっているようにさえ感じます。
彼らがテレビに出てくると、すぐにチャンネルを変えたり、スイッチを切ったりする人もいると聞いています。

子どもがお母さんのおなかの中で聞いていた声は、やさしくて明るくて笑顔の声です。
子どもたちは、その笑顔の中で生まれ、笑顔の中で育つものと信じて生まれてきました。
子どもだけでなく、本来は人間は笑顔の中で暮らしていくものです。
笑顔が奪われているのなら、笑顔を取り返すためにも、笑顔を広げていきましょう。

昨年11月19日鹿児島療育ツアー第5弾スタートは麦の芽福祉会の事業所や作業所で働く仲間が、夢のまちみんなの2号館に集まってのコンサートでした。一昨年も一緒にうたっていますから、コンサートが始まる前から、挨拶したり、冗談を言いあったりしていました。コンサートが始まれば、仲間たちの声も表情もみるみるうちに明るく、力強くなっていきました。

コンサートの中で、昨年、清瀬わかば会の事業所や作業所で働く仲間たちとつくった『工賃のうた』には共感が広がり、力が入りました。時間が経過して、歌っている仲間たちの笑顔と姿を見ていたら、私のいつもの悪い癖です、出任せソング『笑って笑って笑って』を歌ってしまったのです。その時はどんな歌詞でうたったかは覚えていません。ただ、リフレーンの♪笑って笑って…♪のところとメロディだけはしっかり覚えていました。その時すぐに、この歌をCD化したいなと思いました。

歌詞を少し整理して、1月中旬の全国サマー・カレッジ実行委員会代表者会議で歌ってみました。自分で言うのもなんですが、なかなか良い感じです。青年たちの参加が例年より多かったことに気を良くしていましたからね。
1月下旬には地域の新春のつどいでも歌ってみました。若い人はそんな多くはなかったですけど会場からは笑いもあり、全レク一座の佐々木洋子さんからは「二本松さんらしい歌」と言ってもらえました。
さらに気を良くして2月の陽だまりコンサートでは親子別々にして歌ってみたら、親の声に負けないくらいの子どもたちの♪笑って…♪のうたごえが素晴らしかったです。
そして、2月下旬の全国つながり青年会議の時に青年たちに贈る歌としてシングアウトしました。

歌うたびに歌詞が微妙に変わってきています。
一つだけ♪明日も♪で歌詞をしめています。「明日」もの中に、「昨日」も「今日」も精いっぱい青年らしく生きている仲間たちへの敬意を込めさせてもらっています。

昨年のSELDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)をはじめとする戦争法案(安保法制)を阻止するために立ち上がった若者たちの運動に希望が湧いてきました。当たり前のことですが、自らが自らの頭で考え、声をあげ、仲間の共に行動していくことの美しさを見ました。なによりも真剣な表情が素敵です。新しい市民運動が胎動したとも言われていますが、どんな時代でも、次の時代をつくっていくのは青年たちです。

いまの私にできることの一つとして、そんな青年たちを応援することかなと思っています。そんな思いでつくった一曲が『笑って笑って笑って』です。集会ソングですから、集まった仲間たちや状況によって歌詞はどんどん変えて歌ってくれたら嬉しいです。



笑って 笑って 笑って
        作詞・作曲 二本松はじめ

笑って 笑って 笑って 笑って
笑って 笑って 笑って 明日も
冬が連れて来るあたたかさ どこかで聞こえる春の足音
凍える心に息を吹きかけ きみの夢 目覚めさせよう

笑って 笑って 笑って 笑って
笑って 笑って 笑って 明日も
生きてる時間は限りある 後ろを向いている時間はない
未来の自分に期待を込めて 精いっぱい生きてゆこう

笑って 笑って 笑って 笑って
笑って 笑って 笑って 明日も
時計の針ががらがらと 反対周りに動き始めてる
一人ひとりが主人公だから いのちの歩みを取り戻そう

笑って 笑って 笑って 笑って
笑って 笑って 笑って 明日も
青い空は高く高く 雲さえゆかいに流れていく
でっかいでっかい希望語ろう 楽しく楽しく生きてゆこう
笑って 笑って 笑って 笑って
笑って 笑って 笑って 明日も
笑って 笑って 笑って 笑って
笑って 笑って 笑って 明日も







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抱っこ通信702号 ♪なにかがはじまる予感がするよ♪

2016年03月23日 | 抱っこ通信
2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』の収録は順調に進んでいます。
現在は、歌入れです。伴奏も仮歌の時とは違って、伴奏が生楽器に差し変わったりしていますので迫力が違います。
歌う私の本気度も違ってきます。
歌入れ後にコーラスとか、生楽器のオブリガードが入ったりのダビングがあります。
完成が楽しみです。
収録曲紹介第6弾『つないでゆこう』です。

今回のレコーディングに際して、『伸ばしてごらん』というタイトルで、1月に初めて歌った曲のタイトルを『つないでゆこう』に変更しました。
『伸ばしてごらん』はつながりあそび・うた研究所直後には歌詞らしきものがメモしてありました。
子どもたちに、友だちをつくるには、まず、自分から手を差し伸べるのだよ、というメッセージソングとしてつくるつもりでした。
自分が自分自身の主人公として生きほしいという願いから生まれました。

今回は、子どもと歌うことだけでなく、先生も親さんにも一緒にうたってほしいと思い、同じ立ち位置で、同じ高さで、同じ時代を生きる仲間として『伸ばしてごらん』ではなく、『つないでゆこう』に変えました。

私の青春時代、京浜工業地帯に働く青年たちの中で「生きることは手をつなぐこと、生きることはたたかうこと、生きることは仲間を増やすこと」という言葉が広がっていたような気がしています。

私がつながる、つながり、つながりあうという言葉を使い始めたのはこの頃だったのかも知れません。
『つないでゆこう』を、今を生きる子どもたち、青年たちに贈ります。


つないでゆこう
           作詞・作曲 二本松はじめ


つないでゆこう つないでゆこう きみのその手を
つないでゆこう つないでゆこう ぼくのこの手を
なにかがはじまる予感するよ あったか勇気があふれるよ
手と手とこころ 手と手とこころ 明日が見えてくる


うたってゆこう うたってゆこう きみの夢を
うたってゆこう うたってゆこう ぼくの夢を
なにかがはじまる予感するよ あったか希望があふれるよ
手と手とこころ 手と手とこころ 明日が見えてくる


歩いてゆこう 歩いてゆこう きみのみちを
歩いてゆこう 歩いてゆこう ぼくのみちを
なにかがはじまる予感するよ あったか笑顔があふれるよ
手と手とこころ 手と手とこころ 明日がみえてくる
なにかがはじまる予感するよ あったか笑顔があふれるよ
手と手とこころ 手と手とこころ 明日がみえてくる



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抱っこ通信701号 笑顔の風の中 ゆっくり育つんだ

2016年03月22日 | 抱っこ通信
2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』の収録曲第5弾『大きくなるんだ』の紹介です。
阿久根市子ども発達支援センター“こじか”の新園舎落成記念にお祝いとして贈った曲『大きくなるんだ』を今年のサマー・カレッジのダンス用として大きく変更しました。
但し、歌詞は変更していません。子どもたちや親さんたち、こじかで働く仲間たちの思いからですからね。

レコーディングにあたってシモシュに、『晴れた日には』みたい、だれでも踊れるダンスにしたいとシモシュに注文。リズムが変わり明るく元気のあるアレンジで出来上がってきました。サビのリフレーン部分も♪きみとも(きみとも) ぼくとも(ぼくとも) みんなとも 笑顔の(笑顔の) 風の中(風の中) ゆっくり育つんだ♪と追っかけにしてくれました。そうしたら仮歌でうたっていたら、もう少し明るくしたくて前半のメロディを急きょ変えたくなりました。

大きくなるんだ
           作詞・作曲 二本松はじめ

1.いっぱいあそんで おなかがすいて
  モリモリ食べて 大きくなるんだ
  いっぱい笑って 手と手をつなげば
  今日も 友だちできるんだ
     きみとも ぼくとも みんなとも 
     笑顔の風の中 ゆっくり育つんだ

2.いっぱい眠って 背伸びをしたら
  モリモリ食べて 大きくなるんだ
  いっぱい泣いて 気持ちを出せば
  今日も 自信がわいてくる
     きみとも ぼくとも みんなとも
     笑顔の風の中 ゆっくり育つんだ

3.いっぱい好き好き いっしょが大好き
  モリモリ食べて 大きくなるんだ
  いっぱい愛して ひとりじゃないんだ
  明日も 夢見て生きるんだ
     きみとも ぼくとも みんなとも
     笑顔の風の中 ゆっくり育つんだ


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抱っこ通信700号 できるところでできることを

2016年03月21日 | 抱っこ通信
文章で間違えがありました。訂正して、関係者にお詫びします。
誰からも指摘されていまでしたが、嫌な思いをさせてしまいました。申し訳ございません。

今日は、私の地元、東久留米市で戦争はイヤ!声をあげよう実行委員会『第4回戦争はいや!市民パレード』で音響担当。
音響担当は2回目。スケジュールが合えば参加します。
市内の各地域からの発言は、安倍自公政権、安倍政治の国民無視、憲法無視の姿勢に抗議するものが多かったです。
その中でも一人ひとりが平和の意味をを見つめ直そうの85歳のおばあちゃん、声をあげる青年たちが学校教育の中で自立してきたこと伝え、教育の大事さを訴えた先生の声が印象的でした。
これからレコーディングです。

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抱っこ通信699号 こぶしの笑顔咲かそう

2016年03月16日 | 抱っこ通信
2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』の収録曲紹介の第4弾『こぶしの笑顔咲かそう』です。

私は、今でもですが、小学生の頃は勉強嫌いの子どもです。
母親から聞いていたのですが、「はじめくんは明るくて協調性があって良いお子さんですね。但し、勉強ができれば」と先生が話していたということです。


授業中は真面目に勉強していたと思いますが、それでテストの結果が良くなくても仕方ないと思っていました。
中学校に入ると高校受験のための全校で9教科の標準テストがあって、その結果が廊下かどこかに張り出されていました。
だいたい平均点は約70点。標準テストは学校の外の業者などが作成したテストだったようで、授業では習わなかったことも出題されていたと思います。私は習っていないことが分からなく当たり前だと思うようなところもありました。学校外では一切勉強をしない子どもでした。それよりも友だちと遊んでいたほうが楽しかったです。


そんな私ですが、いつのまにか、いのちの大事にする流れの中に身を置くことができるようになってきました。
楽しく仕事をする中で、楽しい活動をするなかで、子どもたちや仲間たちから教えてもらったのが、人類にはいのちを大事にする流れ(勢力)とその反対の流れ(勢力)とがあり、そのたたかいで時代が決まっているということ。そして、いのちを大事にする流れの中で、その流れを大きくすること(たたかうこと)が人間らしく生きることと知りました。

つながりあそび・うた研究所の20周年記念誌『ありがとう みんなでつながって』では次ように書きました。
「・・・研究所を設立する以前から、きっと大きな流れが、ゆったりとした流れが、そして、雪の下から聞こえる早春の音のようにきっとあるはずです。
その流れとは、何よりも第一にいのちを真ん中にあいて、いのちを大切にする流れであり、個人の尊厳を輝かせ、平和と民主主義を守り、発展させるという憲法を、暮らしの隅々までいきわたらせようとする流れであり、一人ひとりが自らの主人公、社会の主人公になって、その人らしく、人間らしく生きられるような社会を実現させようとする流れであり、『戦争をしない子どもを育てること、戦争を許さない子どもを育てること、平和を広げる子どもを育てること(私は九条の子どもたちと言っています)』という子育て、保育、教育が、一人ひとりの子どもに寄り添いながら丁寧に展開する流れだと思っています。そういう流れの中で『つながり』が生まれ、育まれてきたこと、そして、多くの仲間たちとともに活動してきたことに誇りを持ちます・・・」と。

このいのちを大事にする流れの中で、全国のたくさんの保育園や療育関係、たくさんの仲間たちに出会い、私自身が育てられてきました。
今回の『こぶしの笑顔咲かそう』その一つ、高松市にあるこぶし中央保育園の40周年記念に贈った作品です。

こぶし中央保育園のルーツは、1968年に瓦町駅前ビルに開設された共同保育所にさかのぼります。当時、婦人の社会進出がめざましく、革新自治体が次々と誕生する中で「ポストの数ほど保育所を」の合言葉のもとに各地で保育所づくりが取り組まれ、こぶし共同保育所は働く婦人たちが共同してつくった県下の第1号でした。
1977年認可園なり、昨年40周年を迎えたのです。その歩みはまさにいのちを大事にする流れそのものでした。

園長の一言です。「働くことと子育ての両立は、人間らしい素晴らしい仕事です。保育園は子どもたちの健やかな発達と父母の働く権利を保障する児童福祉施設として、たくさんの知恵をみんなで創り出してきました。早期教育や育児情報が氾濫する今日、ひとりひとりのこどもの育ちをまん中にして、一緒に子育てしましょう。保育園にはこどもも大人もたくさんの仲間たちが待っています。」とホームページに書かれていました。

このいのちを大事にする流れの中で、全国のたくさんの保育園や療育関係、たくさんの仲間たちに出会いましたが、これらの仲間たちがいたから、たたかいがあるからこそ、日本の保育が今日まで引き上げられてきたのです。

「保育園落ちた 日本死ね!」の匿名ブログからの安倍自公政権の保育に対する動き、慌てぶりを見ていると、安倍政治がいのちを大事にする流れの中にいないことがよくわかります。戦争法もしかり、社会保障の後退も同じです。

保育の問題を、女性だけの問題、まして女性労働力の問題というのではなく、家族の問題、子どもの問題、社会の問題、未来の問題としてとらえ、いのちの流れをどう見るかの姿勢で決まってくると思います。そういう意味では保育の問題を生み出してきた安倍自公政権には、それを語る資格がないと言わざるを得ません。


こぶしの笑顔咲かそう

         作詞・作曲 二本松はじめ

1.こぶしの花を咲かそう 手と手つないで 深呼吸
  明日を信じて駈け出して 春を告げる子どもたち
  みんなで知恵と力を 出し合って
  ときめききらめき こぶしの笑顔咲かそう


2.こぶしの花を咲かそう 愛を抱きしめ 深呼吸
  今日を汗して働いて 時代つくる大人たち
  みんなで知恵と力を 出し合って
  ときめききらめき こぶしの笑顔咲かそう

     たくさん遊んだね たくさん食べたね
     たくさん笑ったね 友だちいっぱい
     
     たくさん悩んだね たくさん泣いたね
     たくさん笑ったね 仲間がいっぱい
     時には走って 時には歩いて 時には休んで こぶし咲く道


3.こぶしの花を咲かそう 平和ねがって 深呼吸
  未来夢見てつながって いのちうたうこぶしたち
  みんなで知恵と力を 出し合って
  ときめききらめき こぶしの笑顔咲かそう
  みんなで知恵と力を 出し合って
  ときめききらめき こぶしの笑顔咲かそう


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抱っこ通信698号 ぼくらの空に鳩を飛ばそう

2016年03月15日 | 抱っこ通信
今日、たまたま寄った本屋さんで『みつえばあちゃんとボク』を見つけました。
ぺコロスの岡野雄一さんのお孫さんから見た、みつえおばあちゃんが描かれているようです。
昨年の12月に発行されていました。これから読もうっと。




2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』収録曲紹介の第3弾『ぼくらの空に』です。
明日から歌入れの予定ですが、その前に、明日はアレンジ途中の曲のキーやテンポなどを確認します。
確認後に生音に差し替えていくレコーディングしていきます。

『ぼくらの空』は、昨年から平和コンサート7070でもうたっています。
『ヒロシマの空』『あなた(父母から聞いていた時代に戻さないために)』『やがて大気となって』『にんげんをかえせ』など、戦争を真正面からうたう作品が続いた最後に、参加してみなさんと♪空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き♪と一緒にうたっています。

昨年、4月27日に日米政府は、国民不在なところで、ガイドライン(自衛隊と米軍の役割分担を定めた防衛協力の指針)を18年ぶりに改訂しました。
その18年前の改定の翌年、1998年11月29日に、「11.29横田基地撤去集会」(主催、横田基地撤去と基地被害をなくす共同行動センター)が開かれ、文化行事への出演依頼があり、そのときに創作したのが『ぼくらは空に』です。集会に集まった人々とうたいました。集会ソングです。
横田基地はつながりあそび・うた研究所事務所から20キロも離れていません。

1979年、初めてガイドラインの策定では日本の有事の際の自衛隊と米軍との役割を、1997年の改定では日本周辺で有事の際を、そして、2015年、昨年の新ガイドラインでは、平時から有事まで、そしてアジア太平洋地域と世界規模に広げたのです。日本の防衛だけでなく、また、米軍の戦争行為に巻き込まれるだけでなく、ある面では積極的に参加を意味することなのでしょうか。
安倍首相の「積極的平和主義」の下で、改定は日本側の方が積極的であったといわれています。憲法違反の集団自衛権もそのために必要だったのでしょうか。

戦争は、いかなる理由があってもあってはいけないことです。
私たちは過去の過ちの中から今日を、明日を生きる「しん(芯・心・・・)」を学び見つけてきました。
いかなる戦争もしない、許さない、また、その準備もしないというのが、私たちの父たちや母たちが学んだ大きな「しん」なのです。
それが憲法九条に具体化されたと思っています。


ぼくらの空に
     
        作詞・作曲 二本松はじめ

空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き
青い空は青いまま 青い海は青いまま
街には子どもの笑顔を あなたといっしょに

空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き
ぼくらの空に鳩を飛ばそう
ぼくらの海に虹をかけよう

空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き
ぼくらの街を花で飾ろう
ぼくらの国を愛で包もう

空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き
信じるよろこびを 愛するよろこびを
生きているよろこびを あなたと分かち合いたい

空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き
空が好き 海が好き 街が好き あなたが好き


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抱っこ通信697号 みんなといっしょだと

2016年03月14日 | 抱っこ通信
4月の下旬にリリースする予定の2016年ニューアルバム『笑って笑って笑って』収録曲紹介の第2弾です。
明後日から歌入れの予定です。

昨年の10月4日に開かれた、清瀬わかば会35周年記念コンサート「障がいのある仲間と歩いた35年💛記念コンサートぼくが”おしゃべり”って知ってる??」の取り組みの中で生まれた『みんなといっしょだと』を紹介します。

25年前の清瀬わかば会10周年コンサートの時には合唱構成「この街で一緒に」を仲間たちと制作したのですが、今回も、是非、音楽構成をつくってほしいという要望を受けました。
それでは、コンサートはわかば会の仲間たちが主人公だから、自分たちで詩を書くのだよ、詩にならなくても文章でも、好きな言葉でも、メモでもいいからね、と呼びかけて約2か月後に集まった中から選んだ一つが『みんなといっしょだと』です。

清瀬わかば会は、知的障がいのある子ども達の放課後の居場所づくりから始まり、 子どもたちの成長に伴って職業自立、社会参加をめざし、人間性の尊重を基盤とした、『豊かな生活づくり』へと活動をひろげてきました。
学童・作業所・グループホーム・成人の余暇活動・人材育成を行っています。

その中で“スマイル・青年”は、心身に障がいのある青年たちが会社や作業所の仕事が終わった後や休日に、余暇活動を行っている自治グループです。毎月ミーティングを行い翌月の活動を決めています。 学習会(恋愛講座・お金の使い方等)・カラオケ・ボーリング・ハイキング、年1回合宿も行っています。

顔合わせも兼ねて最初にスマイルにうたい遊びに行ったとき、仲間たちがとても明るくて、初めてうたう歌でも、ちゃんとついてきるというとおかしいですが、自分たちなりにうたっちゃうのです。

『みんなといっしょだと』の曲ができて一緒にうたったときは、♪そんなとき そんなとき♪のところで自然と手拍子を入れてくれるのです。なによりも自分たちのうた、自分のうたとして、言葉がしっかりと伝わってくるんです。嬉しかったな。

この詩を選んだ一番の理由は、青年らしい暮らしが見えてくることと、「みんなといっしょ」ということが生きる力になっていること、そして「私たちのことは 私たちで決めたい」という力強い言葉の中に、スマイルの仲間たちは生活者として、主人公としての生きざまが素晴らしいなと思ったからです。

安倍政治が、弱い者への視点、時代の底辺で精いっぱい生きる人たちへのあたたかな眼差しを持ち合わせていません。視線は絶えず一部の大企業自民党スポンサーや米国へ向けられています。
高齢者に3万円バラマクだの、軽減税率だの、保育士の待遇改善だと言いはじめても選挙目当てということが見え見えです。

ですから障がいのある青年たちにとっても、毎日の暮らしが大変厳しい時代です。
だからこそ、スマイル・青年たちに学びながら、自分の言葉で、自分でできることで、嬉しいことも、悲しいことも、楽しいことも、苦しいことも、声を出していくことが大事なのですね。そんなことも学んだ『みんなといっしょだと』です。


みんなといっしょだと

作詞・スマイル青年の仲間たち 作曲・二本松はじめ

1.しあわせなときって どんなとき?
  毎日 元気に 仕事ができて
  自分で せんたくや そうじができて
  おまけに スマイル 友だちできた
  いいこと やなこと 何でも はなしができる
  そんなとき そんなとき
  こころが ぽうっと あったかく
  みんなと いっしょだと のびのびできるんだ

2.いやなときって どんなとき?
  毎朝 起きるのが つらいな~
  もっと 給料 上がんないかな~
  おまけに いつも 片思い
  ときどき わるぐちも いわれたり
  そんなとき そんなとき
  こころが ぽきっと おれちゃうだけど
  みんなと話すと らくになるんだ

3.これからの夢って どんな夢?
  まちの みんなが 友だちになって
  もっと 福祉が よくなって
  おまけに デートができると サイコ―
  わたしたちのことは わたしたちで きめたい
  そんな夢 そんな夢 こころが どかーんと はばたく
  みんなと いっしょだら ホントになるかもね

  そんなとき そんなとき
  こころが ぽうっと あたたかくなるんだ
 
  みんなと いっしょだと のびのびできるんだ


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抱っこ通信696号 二度と散らない ねがい桜

2016年03月13日 | 抱っこ通信
「東北の仲間たちへ創作曲を」と前号(2013年『海・・・ふるさと』)は、海で働き、海で暮らす人々をうたい、前々号(2014年『Hand&Heart』)は、保育をする仲間と励ます仲間をうたい、今号はふるさとを愛する人を奪われた人をうたった、昨年、創作した『ねがい桜』を紹介します。すでに抱っこ通信610号に創作の思いをつづっています。再掲します。


~正月の新聞で読んだ「ねがい桜プロジェクト」の記事を基に創作しました。桜のつるし飾り「ねがい桜」は、二度散らない桜を咲かそうと、東日本大震災の被災地で鎮魂と復興の願いを込めて、大船渡や陸前高田や気仙沼の女性たちが、全国に発信してつくっています。襦袢地でつくられた18550の桜を、身元不明の遺骨が眠る陸前高田市の普門寺につるして飾ろうとする取り組みです。その取り組みの中で女性たちが友だちを見つけたり、生きがいを見つけたりし、元気なり、前を向いて歩こうとしています。

この記事を読んですぐに思い出したのが、福島県富岡町の夜ノ森地区の約2キロの桜並木です。実際は見たことはないのですが、放射能汚染で帰還困難区域にある桜並木はバリケードで分断されています。少し除染が進んでいる約200mが通行できるそうで、そのバリケード越しに桜を愛でる人々の写真を以前、新聞で見て涙しました。そのことを思い出したのです。桜並木をバリケード越しに見ていた人たちの思いはいかばかりか。悲しみばかりでなく怒りえも覚えました。きっと、富岡町の人々の暮らしの中にすっぽりと桜並木が、さくらが入っているのでしょうね。

もう一つすぐに思ったのが、千人針のことです。千人針とは「一片の布に千人の女が赤糸で一針ずつで縫って、千個の縫玉を作り、出征将兵の武運長久・安泰を祈願して贈ったもの」(広辞苑)です。おなかにまいていると敵の鉄砲の弾に当たらないと言い伝えられていました。しかし、赤紙一枚で、どれだけのいのちが散っていったのでしょうか。また、そんな時代の足音が聞こえてきています。

新聞記事を読んで、ほとんど考えることなくすぐに詩と曲できました。1月3日のことです。バイオリンとピアノでというイメージもすぐに浮かびました。帰ってこない人々のことを、変わってしまった故郷のことを桜はどんな思いで待っているのだろうか。~


昨年の夏、ねがい桜プロジェクトの中心である陸前高田市商工会女性部に、陽だまり保育園陸前高田市を応援させていただき隊を通して、直接、この『ねがい桜』が収録してあるCDを手渡してもらいました。

今年の4月24日(日)に、陸前高田市の「海岸山普門寺」にて第6回の二度と散らない「ねがい桜」奉納式を執り行う予定だそうです。
つるし飾り「ねがい桜」もまだまだ目標の18550には達していないそうです。

また、昨年は夜の森桜を見に行くことができませんでしたので、今年は是非とも、と思っていますが、自然が相手ですからどうなりますやら。
情報に目を凝らしていたいと思います。


ねがい桜

作詞・作曲 二本松はじめ

あなたの帰りを 待っています
今年も咲きます 待っています
あなたの生まれた この土地(まち)で
想いで糸を紡ぎながら 
小さな声で口歌っています
あなたの好きな ふるさとのうた
あなたはあの日 いってしまった
さよならも言えず いってしまった

あなたの帰りを 待っています
蕾も膨らみ 待っています
あなたの育った この土地(まち)で
いのちの糸を紡ぎながら 
空を見上げて 歩きます
あなたの好きな 頬紅つけて
あなたはあの日 いってしまった
さよならも言えず いってしまった

二度と散らない ねがい桜
ひと針ひと針 思いを込めて
あなたはあの日 いってしまった
さよならも言えず いってしまった

二度と散らない ねがい桜
ひと針ひと針 思いを込めて
あなたはあの日 いってしまった


コメント
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