つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信831号 震災で台風で

2017年10月18日 | 抱っこ通信
夢わかばプロジェクト岩手ツアーの最終日は、岩泉町です。今回のツアーのメインは岩泉町でした。夢わかばカレンダーを各園にプレゼントしました。

午前中は、こがわこども園でつながりあそび。
昨年、8月の台風10号によって、園庭が削られて、玄関まで水が上がって来たそうです。道路は寸断され、園長先生は家に帰れず、園舎に2泊したそうです。

東日本大震災の時に家に帰れず、子どもたちと園舎やお寺で泊まったという先生たちの話も多く聞きましたが。

こども園の40人の子どもたちと釜津田僻地保育所の3人と遊びました。
どこの園でも『ダルビュッシュ』が一番楽しそうです。自分が失敗した時、スタートラインに戻る時の笑顔が素敵です。「自分に正直に」を大事にしたいです。

こがわこども園には保育所時代にも遊びに来ていますので2回目でした。園長先生も覚えてくれていただけでなく、一番にたのしんで遊んでいました。


午後3時からは、いわいずみこども園で約100人の子どもたちとつながりあそび。
前回、遊びに来たときは、役場から車を出してくれて、僻地保育園の子どもたちを連れてきてくれたことを思い出します。

ここでも『ダルビュッシュ』がおもしろかった。一人ひとりがよく見えます。一番にゴールしたくて思い切りダッシュしてくる子ども。慎重に一歩ずつ前進してくる子ども。まわりを気にしながら前進する子ども。失敗が怖くて動けない子ども。失敗してもズルする子ども。ルールを理解していない?子どもなどなどです。

いろいろな子どもがいても最終的には全員がゴールできるように遊びを展開しています。でも、そう簡単にはゴール出来ないことが楽しさを倍加させています。

ぞう組さん(年長さん)がゴール役になってもらって、0~2歳児さんが『ダルビュッシュ』を遊んだ時、先生たちに誘われてゴールまで来るのですが、ゴール役のお兄ちゃんお姉ちゃんの前で動けなくなってしまいます。その時のぞう組さんの声かけがやさしくて嬉しいです。

子どもたちの歓声を聞いたお迎えに来た保護者さんたちが、だんだんホールの中に入って来て笑顔になっていました。


昨日の午後からは岩泉町おもとこども園で約50人とつながりあそび。
おもとこども園には3回遊びに来ています。最初は津波で園舎が全壊したので、婦人施設に間借りしていた時。2度目はその婦人施設のそばにプレハブの仮設園舎が出来た時です。2年前にこども園になって、一昨年の10月に今の園舎に引っ越して来ましたが、昨年、8月の台風で前のプレハブ園舎は水害にあってしまったそうです。もし、引っ越していなかったら子どもたちを守れたどうか、考えただけでも恐ろしいと先生がお話ししてくれました。

今でも仮設で暮らして子どもたち、先生もいます。やっと震災での仮設住宅がなくなるという時の台風災害でした。撤去した仮設住宅を建て直したり、道路網もまだまだ復旧途中です。私の大好物の岩泉ヨーグルトもやっと岩手県内に販売され始めました。
子どもたちも先生たちもいろいろ抱える中でのピカリンとのつながりあそびです。
『元気いっぱい』から『さよなら明日もね』まで1時間ゆったりと遊びました。


今回も夢わかばプロジェクト岩手ツアーは岩手県保育連絡会の仲間たちに、人的にも財政的にもたくさんご支援をいただきました。特に副会長の渡辺さんにはほとんどの園に同行していただいて、声の出ない私に変わって歌ったり遊んだり大活躍してくれました。
また6日目の夜には交流会を開いていただいて、新妻会長をはじめ、仲間のみなさんに慰労、激励を受けました。ありがとうございました。
改めて保育なかまのつながり、あたたかさを実感した岩手ツアーツアーでした。

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