この時期に咲く花は少なく、花園の彩りは寂しい。
それでも開花期が長い秋明菊が和ませてくれるから、毎日そばに近寄って、方向を変えて眺めている。
秋の花園の主役は秋明菊だが、花言葉が「忍耐」「薄れゆく愛」なのだそうだ。
花言葉の由来はわからないが、花の姿を見る限り「忍耐」も「薄れゆく愛」に関連するイメージはないので、この二つの無関連なのが不可解だ。
花だけでなく蕾も可愛いし、花が終わった後も趣がある。
秋明菊の別名は「貴船菊 キブネギク」で、菊と言ってもキンポウゲ科だから、菊の姿をしていない。
中国から渡来して野生化したらしく、園芸種に改良されて現在の花姿に成ったのだろか。
八重咲きの秋明菊は、菊に似ているで原種に近いのかも知れない。
「忍耐」も「薄れゆく愛」も、外観ではわからないことで、自己が判断する意識だから、秋明菊は美しいと感じるだけでいいのだが、開花してから雪が降るくらいの気温でも咲き続け、これからも我慢強く咲く印象から「忍耐」をイメージできるし、約150cmの草丈のせいか、風に吹かれて倒れたままの儚い姿から「薄れゆく愛」もイメージできるなーと、見方を変えて眺めるてみるのも良いかもしれない。
先日の暴風で倒れた姿の多い秋明菊でも、まだまだ花園の主役のままでいてほしい。