昨日の11月3日は文化の日だが、統計的に晴天になる確率が高く、「晴れの特異日」なのだそうだ。日本のどの地域のことを指しているのか知らないが、「晴れの特異日」だとは知らなかった。
旭川は予報とうり雪になった。しかも吹雪だ。なんとも荒れた「文化の日」で、文化の薫りは感じられない。
11月3日といえば、昔は明治天皇の誕生日で「明治節」だった。現在は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨として国民の祝日になっている。
文化って何だと改めて考える日でもあるが、文化の概念は曖昧であり、時代によって変化するのだろうか。
「文化」について、辞書から抜粋して参考になるのは「社会を構成する人々によって習得共有伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語習俗道徳宗教,種々の制度などはその具体例。」とか「人類の理想を実現して行く精神の活動。」「技術を通して自然を人間の生活目的に役立てて行く過程で形つくられた、生活様式及びそれに関する表現。」「自然に働きかけて、人類の生活に役立たせる努力」「学問・芸術・宗教などの人間の精神活動の産物。」 「世の中が開け進み,生活が快適で便利になること。」などとあるが、経済やスポーツには関連しないようだ。
以前の市議会選挙時には候補者の政策主旨パンフレットに、文化の文字が殆どなく、経済一辺倒で精神活動が大切にされないことに失望したことがあった。
今回の市長選の候補者についても同様に「文化」を封印している。精神活動の底力が大切にされないのはどういうわけなのだろう。
文化施策を争点にしなくてもいいから、なにがしかの考えを伺いたいものだ。