雷文図鍔 平安城象嵌
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/47/26eca3cf82b9d81aca5d8daace4eb414.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/65/f3a200a3b7c7fae21d8c3b6f60094f5e.jpg)
雷文図鍔 平安城象嵌
過去にも紹介したと思うが、どうしても忘れることのできないのがこの鍔である。室町時代の、肉厚の土手耳を持つ甲冑師風の構造の鍔に、線象嵌による雷文を平地に、耳には菊花のような文様を施している。この簡潔ながら風趣に富んだ作は、文様が何であるかを追求することがいかにも無意味であることを感じさせる。鍔に文様が施されることが始まり、次第にその文様が複雑さを増してゆくという、時代の様子を良く示している作である。耳への装飾という点でも、頗る面白い。しかも鉄味が良く、後代の写し物ではない時代観が最大の魅力となっている。□
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/47/26eca3cf82b9d81aca5d8daace4eb414.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/65/f3a200a3b7c7fae21d8c3b6f60094f5e.jpg)
雷文図鍔 平安城象嵌
過去にも紹介したと思うが、どうしても忘れることのできないのがこの鍔である。室町時代の、肉厚の土手耳を持つ甲冑師風の構造の鍔に、線象嵌による雷文を平地に、耳には菊花のような文様を施している。この簡潔ながら風趣に富んだ作は、文様が何であるかを追求することがいかにも無意味であることを感じさせる。鍔に文様が施されることが始まり、次第にその文様が複雑さを増してゆくという、時代の様子を良く示している作である。耳への装飾という点でも、頗る面白い。しかも鉄味が良く、後代の写し物ではない時代観が最大の魅力となっている。□