山水図鐔 一光
山水図鐔 銘 正阿弥一光作
時代の上がる正阿弥派の山水図、あるいは桃山頃の金家の山水図鐔を見るような、古典的な風合いを漂わせながらも近代的な表現手法を駆使した優れた鐔。過去に金家の鐔を紹介したことがある。これに似て我が国の京都近隣の風景を下地に古代中国の山水風に仕上げている。鉄地の表面には鎚の痕跡を残して自然味ある景色とし、遠い山並みは霞むようになだらかな描写、その山陰に塔が見える。近景は桂川であろうか、表裏にわたってその川降りの小舟をも描き沿え、芦原に帰雁をも添景としている。古代中国に倣った風景図だが、日本的な情緒を漂わせている。一光(いっこう)は江戸中期の会津正阿弥派の工。
山水図鐔 銘 正阿弥一光作
時代の上がる正阿弥派の山水図、あるいは桃山頃の金家の山水図鐔を見るような、古典的な風合いを漂わせながらも近代的な表現手法を駆使した優れた鐔。過去に金家の鐔を紹介したことがある。これに似て我が国の京都近隣の風景を下地に古代中国の山水風に仕上げている。鉄地の表面には鎚の痕跡を残して自然味ある景色とし、遠い山並みは霞むようになだらかな描写、その山陰に塔が見える。近景は桂川であろうか、表裏にわたってその川降りの小舟をも描き沿え、芦原に帰雁をも添景としている。古代中国に倣った風景図だが、日本的な情緒を漂わせている。一光(いっこう)は江戸中期の会津正阿弥派の工。
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