蝸牛図鐔 政随
鐔の下方に蝸牛。中間から上は平滑に仕上げられているのみ。地鉄に凹凸も鑢目もない。これも余白なのであろうか。
一つ気になるのが耳の処理だ。打ち返し処理がなされていることによって鐔の耳が端部でなくなり、広がりを生み出している。金家とは違った意味での空間表現と捉えて良いだろう。
蝸牛図鐔 政随
鐔の下方に蝸牛。中間から上は平滑に仕上げられているのみ。地鉄に凹凸も鑢目もない。これも余白なのであろうか。
一つ気になるのが耳の処理だ。打ち返し処理がなされていることによって鐔の耳が端部でなくなり、広がりを生み出している。金家とは違った意味での空間表現と捉えて良いだろう。
塔山水図鐔 金家
多分写真だけでは理解していただけないのではなかろうか。実物を手にしたとき、ちょっとした光線の加減で様々な景色が見えてくることがある。
でも、金家とはそのような視覚的な問題でもなさそうだ。主題の図柄はどうでもいいわけではないが、鉄そのものが滲みだす風合いも鑑賞の要素であることは、同じような古甲冑師や古刀匠鐔の例で理解できると思う。良い作品を実際に掌の中で、指先で鑑賞することだ。
金家を説明すると、つい観念的になってしまう。