採り入れ図鐔 一宮長常


採り入れ図鐔 一宮長常
収穫のころの農作業、その合間の一休みといったところを捉えた作。一宮長常もまた人物描写に優れた金工。強弱変化の富んだ片切彫平象嵌を駆使し、人間の動きの中に垣間見せる細やかな表情を再現する。ここでも、汗を拭く農夫、採り籠を前に歓談する夫婦か親子。背景は極めて簡略化された片切彫のみ。色金の使用もごくわずかながら、人が存在することによってのみ生まれる独特の空気感が立ち込めている。


採り入れ図鐔 一宮長常
収穫のころの農作業、その合間の一休みといったところを捉えた作。一宮長常もまた人物描写に優れた金工。強弱変化の富んだ片切彫平象嵌を駆使し、人間の動きの中に垣間見せる細やかな表情を再現する。ここでも、汗を拭く農夫、採り籠を前に歓談する夫婦か親子。背景は極めて簡略化された片切彫のみ。色金の使用もごくわずかながら、人が存在することによってのみ生まれる独特の空気感が立ち込めている。