高尾山に登って花の写真を撮っていると、決まって、
「何の花ですか」と聞いてくる方がいる。
途端、眼が天の隅と隅をバタバタと泳いでしまう。
気を取り直して、
「綺麗だったもので」と答えると、やさしい笑顔が、返ってくる。
この方も、花の「きれいさ」を思いながら登山を楽しんでいるなぁ~と
つい、気が緩んでしまいます。
そんな時「ハッ」とする。
「きれい」は心に留めておけばよいのだ、と。
がぁ~、花の魅力がさせる。撮れ、撮れと。
立ち去る登山者の心も美しいけど、
花を撮る私の心も、きっと美しくなれる筈、ウン!
魅力を感じたなら、私の名前くらい覚えておけと花は云うのですが、
只今、魅力に取りつかれ、宙を歩いている状態です
紅葉の「ヘリコプター」好きです。
短い花の命、咲いている筈。が、ない!
その時やはり寂しい!