高尾山に登って花の写真を撮っていると、決まって、
「何の花ですか」と聞いてくる方がいる。
途端、眼が天の隅と隅をバタバタと泳いでしまう。
気を取り直して、
「綺麗だったもので」と答えると、やさしい笑顔が、返ってくる。
この方も、花の「きれいさ」を思いながら登山を楽しんでいるなぁ~と
つい、気が緩んでしまいます。
そんな時「ハッ」とする。
「きれい」は心に留めておけばよいのだ、と。
がぁ~、花の魅力がさせる。撮れ、撮れと。
立ち去る登山者の心も美しいけど、
花を撮る私の心も、きっと美しくなれる筈、ウン!
魅力を感じたなら、私の名前くらい覚えておけと花は云うのですが、
只今、魅力に取りつかれ、宙を歩いている状態です
紅葉の「ヘリコプター」好きです。
短い花の命、咲いている筈。が、ない!
その時やはり寂しい!
名前を知っているに
越したことはないのでしょうが、
私も知らない(亦は記銘力の低下から忘却)の
花が結構多くて、調べても調べても
とても追いつくものではありません。
綺麗ねって言って通り過ぎようか?
でも一寸、立ち止まって一枚目を見ますと
葉がドクダミに似てますね。でも花が違う。
最後のヘリコプターは解りましたよ。
調べて覚えて、この花なんだっけ!
繰り返し覚えるのが、覚えるコツ!
ちょっと違う!
何度調べても、覚えられません!
はぁ~困りました。
ここは忍術の技、
聞かれたら、煙に巻いて、ドロン!です。
ダメ!私の首領と崇めても、
通りすぎは、ダ~メ!
貴女の愛する、誰かさんに咎められようが、
ここは一発、TOYOさんいい絵が撮れましたかと、
言われなきゃ、心が綺麗になる筈の、意気がしょぼくれます!
とはいえ、これはドクダミ!私も思った!
明日は、花の意地悪を、迷探偵、究明に馳せ参じます。岡っ引き、河童の三太郎より、首領、おたか殿へ。
待って、おくんなシャイ!