春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

まゆみ! スグリを錦木と思って何十年!

2016-08-27 20:21:42 | Extra

足の怪我が治ったら、何処へ行きたいですか?
関東地方過去最大級の台風10号に注意と、報道の最中、
「まゆみ」かなぁ・・「まゆみ」を見に行きたい!と答えたら、
途端に、相手が、
トーンダウンしてしまった。
どこか観光地を期待していたようだ!


「まゆみ」を知ったのは、三年前。
平岩弓枝さんの文庫本「新・御宿かわせみ」の「松前屋の事件」。
登場した夏に花は咲き、秋頃4つに割れた綺麗な実をつけ、
その実には毒があり、小説では殺人につなげている。
小説の時代は明治の初め、「まゆみ」の名前がハイカラで
架空の花かと思っていたら、ちゃんとある。
ニシキギの仲間と知って、頭から離れなかったが、
「まゆみ」この辺りで見たことがない。

mi_mayumi_shiro去年秋田を訪れたとき、「錦木」という地名の「錦木塚に訪れた時、
樹木の「錦木」は「1550年ほど前、「ラブレター」の代わりに
使われた伝説があると教えて頂いた。

伝説は、この地方、細布で錦木、櫻、もみじを束ねて、好きになった女性の家の玄関にたて、
1000日経つと願いが叶うという云われがあり、
錦木村から二里ほど離れた大湯草木村(十和田湖へ行く途中の町)
に住む、美しい姿の女性に恋をしてしまった農人の男性は
毎日、細布で縛った錦木の束を女性家の入口にたてます。

純真な男性の心に打たれた、女性は男性を受け入れようとしますが、身分違いと、
女性の親が、反対してしまう。
999日毎日、束を立てた男性だったが、
もう願いは叶わないと、失恋の心痛で病気になり死んでしまう。
後で、男性の「死」を知った女性は哀しくも後を追いかけるように命を落とします。
女性の父は、初めて人の情を知り、二人一緒に錦木の村にあつく葬り、
村人たちは、塚の側に銀杏と杉の木を植えて供養した。

それが「錦木塚」ですと・・・。

  思いかね 今日たちそむる 錦木の
      千束にたらで あうよしもがな
              大 江 国 房

1550年ごろの伝説とありましたが、大江匡房は1030年頃生まれた方ですからね
伝説はこの大江匡房の句が、元かもしれませんね!
女性が亡くなった日が、推古天皇が死から七年後の九月十三日とありましたが・・

来年行くので、また立ち寄ってみようかなと思います。

 いまもなお 錦木塚の 大銀杏
      月よき夜なは 夜なよなに
           石 川 啄 木    

「まゆみ」に毒があると知って三年。
私がまだかわいい頃、長い間、錦木町の小学校で教鞭を執っていた長兄に、
錦木ってなに?の問いに、
私が、手にもっていた「スグリ」の実を指差して、「その実の木だよ!と
山歩きが好きで実となれば、なんでも口にしていた私に、平然と答えた兄。

ニシキギは口に入れてはいけない植物だったようだ!

スグリは錦木ではなかった
3年前までの嘘を信じて、疑わなかった!

電話の主は「友」の恋人。
「まゆみ」のある処を探してみましょう・・と・
このあたりは山が多い・・・・・
自分が先に探したいが・・・・・楽しみにしている秋です。


煙草は買ったし、食料もある。

後は、バックに避難用の小物を入れるだけ!

コメント (2)
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