富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

北朝鮮の党との戦い方を間違えるな!

2018年09月18日 | Weblog

北朝鮮を訪問した神戸朝鮮高級学校の生徒62人が修学旅行での訪朝を終え、北京経由で関空に到着した6月28日、税関職員が生徒のかばんを開け、民芸品などを没収した。それを最近、税関から異例の返却を行ったという。こうした民族学校を北朝鮮に対してのみ、法的に禁止することは不可能である。国連の安保理の制裁決議に忖度した処置であろうが、財務省の管轄下の税関とあろうものが、没収の対象にならない物品の持ち込みに対し、「没収」措置は現場での大きなミスである。かの生徒62名を骨の髄までの「反日」主義に追い込むのは、こうした伝統的な排他主義にある。マネジメント学では、民族の分別は、消費性向の違いとして扱う。ところが、法学の領域では、学理の基準が揺れるので、土産品の没収は行き過ぎた処置として、異例にも返還された。これを北朝鮮外交への対応とジャーナリストが読むのは、政治学の領域である。なによりも大事なのは、在日の外国人の民族学校の役割を国家経営の眼で再検証するべきである。日本では、サッカー協会が適切なグローバリズムを備え、個人の領域にまで人種差別を持ち込むことを厳しく禁止しているのが最適事例である。おかげで、レッズ浦和のサポーターの異常な異民族への排斥は表面から消えた。こうしたサッカー協会のような社会団体が、中間組織として日本社会の真の国際化に寄与していることを考えると、北朝鮮の党と、北朝鮮籍の国民との違いを踏まえた戦いの仕方になじまなくてはならない。Jリーグのサッカーは、日本の国際社会への立ち位置に起用しているから、富山、石川が一体でトップチームを生み出す価値は、企業の経営環境としては悪くない。要は、日本サッカー協会が、北朝鮮と上手く付き合っている精神を学ぶべきだ。

 

 


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運転手さんに、バス停の位置が悪いと怒鳴る老人

2018年09月18日 | Weblog

月に2度、婦中のファボーレにある富山新聞文化センターで、広徳館の論語を教授するため、地鉄バスで通勤することになった。これでバスでファボーレへ行ける楽しみもできた。9/17、富山駅から速星駅行きに乗った。バスが婦中に入ってから、そこから乗車する方は少ない。退職老人が乗り込まれた。バスだと、ファボーレという名のバス・ストップからは、実は、歩くと遠い。宮ケ島というバス停を通過する路線のほうが、安全で近い。僕は、規則で従業員の出入り口を使用しなくてはならないので、ファボーレのB.Sの位置が悪いのは、すぐに分かった。ところが、かの婦中の退職老人、突然にクレーマーになり、運転手にバス停の位置が悪いと文句をつけ始めた。態度の良い運転手さんなのに・・・、と思いながらその場を去った。僕もそうだったが、男性は退職後、あれこれとクレーマーになりやすい。60歳になれば、「耳順」が大事だよ、と孔子は説いている。これは、孔子の自戒である。70歳になれば、心の欲するまま、でも、ルール違反はしないように、と孔子は説く。実は、これも孔子の自戒である。孔子は、70歳を超えて、ある日、斎戒沐浴して、隣国に下克上に怒り、斎戒沐浴して魯の国主に派兵を進言し、老害の人とされる大失敗をしている。政府はいよいよ年金の受給開始年齢を70歳に移行することになる。50歳にして天命を知るなき男子の老人が、「耳順」もせず、「矩(のり)」を超えだすと始末が悪い。僕なら、バス停の位置が悪いと思うなら、地鉄バスの責任者に向けて言う。ただし、ファボーレのB.Sの位置は、決して悪くはない。信号機のある横断歩道に隣接している。また、帰りの富山駅方面へのB.Sはさらに最適の位置にある。僕は、富山地鉄という会社は大好きである。立派な吹奏楽団があるからだ。孔子は、器楽演奏、舞踊、歌唱を極めて大事にした『詩経』の実践者である。和音を体感する、それが礼の始まりだと理解してよい。老人にこそ、昭和20,30,40年代の歪んだ憲法教育の弊害が現れていると自覚しておきたい。


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