富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

安倍総理が勝利の瞬間に背負った十字架(追補)

2018年09月20日 | Weblog

今しがた安倍総裁の3選が決まった。TVで拝見すると、今までの延長という流れの自信に満ちている。しかし、3選まで引き受けて、そのうえで歴史に残る偉業を達成するのは、大変な困難がある。万々歳で任期満了となるのか、その前途の多難さは、中国の習近平総書記と同様に厳しい。アメリカ政治の動揺が、過去の延長とはいかない変調のモードになっているからだ。今の官僚のトップ世代は、一番にダメ世代である。これは、日、米、中のいずれの官僚も、私人としての私欲を超えた使命感と洞察力に欠けているからだ。すなわち、統計推論の思考が、最小二乗法と標準偏差のスキルから抜け出せていないところに真因がある。つまり、予想のなかに想定される誤差の範囲が大きいので、確信よりも不安をぬぐえないでいる。G7の諸国でもそれは同じである。特に拉致問題は、安倍総裁の心のままを口にした結果、その結末をきちんと予定調和できないでいる。中国を包囲する価値観外交も、中国が戦術転換に応じることで、反共主義も、国粋主義も、安倍第一次政権の軌道から変化をしている。デフレの負の連鎖は免れたが、脱却とは言えない。つまり、3選という特別な舞台では、後がない状況のもとに、早期に辞任に追い込もうとする敵対勢力により、徹底的に妨害され、断罪され、窮地に追い込まれることがある。ロシア、中国、北朝鮮、アメリカは、決して日本に有利が対応をしてこない。安倍氏が名宰相という評価もなしに、また、任期を完全に全うできる保証もない。味方を敵とし、敵を味方とすることで切り抜けなければならない絶壁に立っている。それは、党内も、外交も、内政もそうである。このブログでは、石破氏には、厳しい目を向けてきた。支持者の国際感覚のレベルが低いからだ。日本にとり、安倍政治にとり、世界に対し優位性があるのは、先端科学者と政策科学者とが世界最高水準にあることだ。そこから、石破氏にある未知のリスクが避けられた。中国のように「破れたマルクス主義の傘」に「実用科学」を裏張りする必要がないからだ。敵であった中国を抱きかかえ、在日米軍の地位を微調整することだ。安倍氏が祖父の偉業をいうなら、在日米軍の地位を微調整し、自衛隊のもとで、日本の国防を自前する旗を明瞭にすることだ。


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「人民日報」は、日本関係の記事を増やしている

2018年09月20日 | Weblog

ネットで「人民日報」を読むのは、仕事のようにやっている。このところ、日本関係の記事が増えている。紋切り型の日本紹介の時代はおわった。面白い日本人を紹介し、一面的で、硬直した日本人観を打破している。ここには、国境の壁がない。中国人にとり、単調な紋切り型の人物像の紹介には飽きが来ている。下駄ばきで、砂漠もマラソンをした人、元ネタは朝日新聞だが、・・・。こうした点を考えるなら、県庁さんがすでに重視されているが、ライターや写真家と招き、「人と人」という視点で、たとえば刑務所で、お神輿を制作していることなど、ネタは尽きないはずだ。地方紙ならば、可能な取材への協力ができる。ただし、先方はネット社会である。動画が必要らしい。


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コーリアン民族の分断を克服する自主権はある

2018年09月20日 | Weblog

にわかに民族の南北の融和を高める動きが、朝鮮半島で加速してきた。朝鮮半島こそ、二国一民族という関係が可能な歴史をもっている。内紛と和解、これが歴史の原動力である。ただし、核兵器は民族の存立そのものを否定する自爆の装置となる。38度線が無くなったとき、日本は自衛権の基礎である国防軍の存在と戦争放棄宣言との表裏一体のネーション化を想定する安倍総理の判断は正しい。日本が朝鮮半島を排他し、適正な経済関係を結ばなくとも、国民経済は破綻しないが、朝鮮半島と正常な貿易市場関係を確立すれば、製造業に関しては、北東アジアが全世界の最先端の生産拠点として、国際社会をリードできる。その実をとりながら、対抗勢力への警戒を緩めるために、「非有効」「相互和解不能」というネーションの仕切りも必要である。日本は、近未来の朝鮮半島に対して、改めて原罪を負わないことである。朝鮮半島が、二国統一民族として東京五輪に参加されるのを歓迎しない理由はない。それは、中国における一国両制度よりも安定した制度になりうる。日本国日本民族としての戸締りを固めながら、きちんと2つの隣国である統一民族の隆盛を妨げないで、慶賀する道筋はある。僕は、「東アジア史入門」という大学テクストの一人の執筆者として、高岡出身の礒部さんの手助けで、井上秀雄先生を執筆者にお招きできた。僕の孫の、ひ孫の世代が、コーリアンというまじめな批評家である隣人をもつことが、日本人の品性をさらに高めることになる。線路の落ちた日本の老人を救うために、命を捨てたのは韓国からの留学生だったという事実には背を向けるべきではないだろう。根本は、人と人との友愛である。ただし、まだ片手には防具を握りしめる時代でもある。


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富山空港の経営は、富山人のマネジメント能力の試練

2018年09月20日 | Weblog

大きなミスは、中沖県政よりも前に存在している。富山空港は、神通川の河川敷に立地する。これは、最適ではない。戦前には、陸軍の軍用の飛行場があり、また民間航空も飛んでいた。戦後、食糧の増産のために、農地に戻された。やむなく河川敷に敷設された。ところが、北陸自動車道が、進入、離陸のコースを横切り、滑走路の拡張の可能性を放棄した。ここが大失政のは始まりである。超大型のジェット機の登場や、航空貨物が物流に占める市場拡大の近未来を読み切れていなかった。当時の県庁のメンバーは、80代から90代になって居られるが、そのころの富山大学の教授に水準も、実は極めて低く、学長のポストを金でやり取りしていた。学識経験者が存在しなかった。ただ、単距離で離陸するか、垂直離陸できる飛行機が発達してきたので、滑走路の長短では優劣がつかない時代となった。要は、航空貨物を活かせる電子部品、薬剤などのキログラムあたりのコストの高い商品の輸出入を必要とする産業集積が、空港の周りに配置できるのか、という点である。これは、実は成功のプロセスを歩んでいるが、行政職の方には、まだ、航空貨物の専用便の役割を戦略的な計画に盛り込んだ思考が成熟していない。さて、東京―富山便の維持は、東京ー名古屋のリニアが10年後には稼働するから、岐阜県側からの利用は期待できない。また、県内からの海外を含めた渡航の市場は急速に縮小する。そこへ消費性に高い利用促進の補助金をつぎ込み、当面を糊塗しても、その積算経費は回収できない。それでも、国家的にみて補助対象となるには、新たな制度設計による富山空港の位置づけの仕方である。山岳遭難の救援のヘリという実績を活かし、環日本海の全体を視野に入れた国際防災拠点空港として、全国の体制を見直すことである。救命医療、薬品保管と急配送など、「1人の命を守る」空港として、北東アジアの救命センターとして名乗りをあげる勇気がいる。そして、防災センターと全天候型のイベントホールとの大型の複合施設を構想することだ。すべて、10年先をみすえたデザイン思考がいる。

 


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ハンドボールには世界市場がない

2018年09月20日 | Weblog

 サッカーも、ハンドボールも小中学生の時代にやらされたことがある。特に、ハンドボールは別の種目の部活だったのに、にわかに招集されて、隣の中学と試合をさせられたことがある。サッカーは、発展途上の国に普及しているのは、プロの市場が大きく、広い。そのため、少年の夢が掻き立てられる。世界の歴史を創生し、人種差別の廃止に大きく寄与している。ハンドボールとサッカーの練習は、同じ中学のグランドでは同時並行できない。サッカーからは、永遠にマイナーである。人口の多い中国が、サッカーの育成を国策としているから、ハンドボールの伸びしろは少ない。手でボールを扱い、ゴールに投げ込むなら、平面だけのハンドボールよりも、バスケットボールが立体感があって面白い。こうして、市場なきゲームは、学生という限られた年齢で競技技術を高めても、メディア露出が弱いために、プロへの道は極めて狭い。1学年人口が1万人を切るような富山県では、競技の絞り込みは行政が介入しなくても、自然な市場選択に委ねられる。それと、伝統社会の持続性である。これには、行政の支援が可能である。「力士」を育成する社会的な土台には、それなりに行政の側面からの支援がいる。相撲は神事である。個人技である。そして、立派なプロとしての興行ができる産業である。これに匹敵するのが、サッカーであり、野球である。後者は、高度なチームプレイが求められる。教育者は、ある意味で職業能力を育成する役割を担っている。1学年の男子が5000人を切る時代を迎えて、選択と集中というスポーツ・マネジメントを「地域の存立」に関わる問題として考える時期に来ている。マイナーな競技種目では、青春の不完全な燃焼におわる。


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9月19日(水)のつぶやき

2018年09月20日 | Weblog

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