今朝の北海道地震には、驚かされた。弓状の日本列島が、南から北まで、絶えず直下型の地震に見舞われる危機感をもつことは、生活人として必須である。さらに驚いたのは、北海道電力が全面停電となったことだ。この天災と人災との境目こそ、地域の技術マネジメントの基礎力が問われるところである。すでに、JR北海道には、そのような問題が指摘されている。幅広く、上から下まで電気に関わるエンジニアの人材群の育成が、地域力の基盤として重要であることが分かる。北海道の理工系の高等教育の凸凹を検証するよいきかいだろう。
日本の若者がTVや新聞なのどオールド・メディアではなく、ヒューマン・ネットワークであるSNSを唯一のコミュニケーションの回路としてきた「新人類の選択」は、有効性を証明されたことである。電池があれば、携帯は充電できる。非常時に、スマホが機能するという経験は、TVからの真剣な呼びかけでも証明されている。僕たち夫婦は、子供たちとの連絡のため、スマホのユーザーになったが、停電時の充電の器具をもっていないという危機管理の穴に気がついた。電池の予備は、かなり準備しているが、充電器までは用意していない。
さて、富山人は北海道と人的ネットワークが強い。銀行にも、「ほくほく」がある。これから、富山から様々な支援が行われるであろう。その一つとして、SNSによる安否確認が素晴らしく機能する。さらに、ネット検索により検索されやすいようにHP、ブログ、ツイッターなどなど、IT化された高度情報社会の強みを発揮し、オールド・メディアが伝える方法の大転換をさらに意識されることを期待したい。