森市長は、来年度の市税の収入予測をかなり精密に弾きだしている。2018年の世界経済も日本経済も、想定された以上に底堅い潜在需要があり、そこへ酷暑、地球温暖化が「信仰的な確信」に転じてきたので、さまざまな先行投資への道筋が考えられるようになった。意外にも、米中間の貿易は、税関の通関統計を対照させても、悲観筋の読みははずれ、貿易ではアメリカの輸入超過、輸出の抑制効果が働き、中国が想定外に善戦している。富山市役所の高層の分析力は、国家水準、国際水準にあり、昔の神戸市役所のような見事なオペレーションである。ただし、2018年の上半期の経済指標からの2019年の市税収入が予測されているが、実は、下半期において想定外の自然災害や、軍事情勢における暴発が生じると、予測を下方修正しなくてはならない。台風、地震、中東情勢などの不確定要因に加え、経済不安の連鎖による心理要因が加わると、予測はあくまで予測に終わる。富山市の場合、内閣の国家的な戦略の情報も的確に処理し、中央官庁との情報のタイムラグは、1週間以内に収まっている。これは、地方自治が中央政府と情報と経営戦略を同期させているからである。それと劣位な現場ミスを市長が上手く補正している。退職の職員さんの人格度からいうと、市役所の退職者の地域貢献度はたかく、素晴らしい地域の高齢社会を導いている。公務員のOBは、生涯にわたり公への奉仕者として生きるという人生観も、素晴らしく良くなってきている。神戸市民を捨て、富山市民を選んだ読みは正解だった。住みたい町は、富山市という個人判断には間違いがなかったと信じたい。
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