ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

祝島

2014-07-29 | Weblog
27日〈日〉は室津港から船で祝島へ。上関原発予定地の田ノ浦のちょうど向かいにあるハートの形をした瀬戸内海にぽっかり浮かぶ島。2011年夏に映画祝の島」上映会を主催したことがきっかけで、いつか訪れたいと思っていたのが叶いました。

人口445人、住民のほぼ9割は原発に反対ということです。原発反対運動が暮らしそのもの。映画で観た石積の練塀や迷路のような路地など独特の景観に不思議な懐かしさを感じます。祝島は万葉集にも登場し、神舞という4年に1度の神事は有名です。「民宿くにひろ」さんに宿泊。原発の資料もたくさんあり、祝島のことを「わいわいタイムズ」というまちづくり新聞やWEBで紹介されています。

田舎の親戚の家にきたような気分で、アラシックスティのメンバーはお昼寝。その間にIちゃんと若いお母さんは、「命の行進」で島に立ち寄り、翌日田ノ浦で断食の祈りを予定している日本山妙法寺の一行の皆さんと交流し、海でシーグラスを採集、と元気一杯。北海道から移住して開店したという海の風が抜けるカフェでゆるゆると過ごしていると、映画「祝の島」に登場する漁師のたみちゃんが立ち寄られ、ついお声をかけてしまいました。練塀の島を歩けば、あちこちに原発反対の看板があります。猫もいたるところにいます。

祝島は鯛〈一本釣り)、びわやひじき・たこが特産。キウィの原種とも言われる島に自生するコッコーのジャムも頂きました。コッコーは一粒食べると1000年長生きする不老長寿の実という伝説があるそうです。

毎週行われている月曜日夕方のデモに参加の予定でしたが、午後に公務〈議会だより編集委員会)があり、他のメンバーより一足早く、28日〈月〉6:45分の船で島を発ちました。「豊かな自然、悠久の歴史、元気で明るい島のお年寄り、かわいい島ネコたち・・祝島はさまざまな魅力にあふれています」とくにひろさんが新聞で紹介されているように、ほんの1日だけの祝島でしたが、また訪れたくなる所でした。約30年にわたる「いのちの海を守る」という過酷な闘いがあってこそ、優しく包容力のある島民にしているのかもしれません。中国電力は原発建設を諦めてはいません。長島・祝島のみなさんの運動は毎日続いています。

画像:練塀