ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

公立保育所民営化を含む基本方針、来年度実施を見送り!

2007-11-17 | Weblog
15日午後6時50分からは保育所民営化・就労支援型幼稚園に係わる基本方針を審議している第8回住民福祉審議会を傍聴しました。
今回も沢山の保護者や保育士のみなさんがかけつけています。

久しぶりに川口町長・乾副町長・森川教育長が出席。冒頭に川口町長があいさつし、その中で審議会へのお願いというかたちで、重大な内容を述べました。

「4月26日に貴審議会に07年4月26日付けで基本方針を諮問させていただいた。本基本方針は08年4月1日を実施目標として定めたものだが、現時点で審議会から意見具申等をいただけていない。

次年度の保育所及び町立幼稚園への入所・入園募集は12月1日号広報しまもとで知らせ、12月中に入所・入園案内をしている。これ以上遅らせると保護者の皆様にご迷惑をかけるので、入所・入園募集は例年と同様、従来どおりの内容(基本方針の内容は実施せず)で行うことにした。

2008年度施政方針並びに予算編成に向け検討・集約する時期にきている。基本方針に対する意見具申等を2008年1月末までにいただければ幸いだ。なお、いただけない場合は、行政の責任で適切に対応する。」という主旨です。

あいさつだけで退席して逃げようとする町長らに対し、委員からも「実施を見送るということか、1月末に答申を出さなければならない理由はないのでは、何故審議を急ぐのか。実施しないわけだから新年度予算に反映することはないはず、1月末に答申がでないなら行政の責任で行うというのは、行政の好きなようにするということか、それならば、最初に答申を尊重しますと言った事と違う、我々審議員は何のために審議しているのか」と怒りの意見が相次ぎました。

町長は基本方針の「2008年4月1日実施は不可能である」ことを委員の問いかけで、ようやく明確に表明しました。行政の言い分は、いかにも審議会が答申を遅らせたからというニュアンスですが、委員も指摘していますよう、すでに7回に及ぶ審議となっているのは、そもそも基本方針の内容がズサンでお粗末であることと理事者の答弁がお粗末であることにすべての要因があります。

その後基本方針に添って審議は進められ、委員からの子育て支援担当の保育士による意見陳述の要望が採用されて、次回の審議会で行われることになりました。

審議会の要点録は町ホームページに載せていますので見ることができますが、審議会資料は載っていません。毎回、保護者からは意見書や綿密に調べ整理されたデータなどが提出されています。徹夜して作成されたという資料もありました。それだけでも保護者のみなさんが保育や教育のあり方をしっかり審議して欲しいという思いが溢れています。

入所・入園を控えている保護者からも、もっと早く判断して表明できなかったのか、今頃言っても遅い、無責任だとの声がでていました。

見送りは当然のこと、本当に町側の対応は不誠実で私も怒りで一杯でした。


町長・副町長・教育長は理解と合意をお願いしたいのならば審議の席に最後までいることで誠実さを示すべきではないのでしょうか。

*タイトル 断念⇒見送りに変更 17.10.15


(写真 りんごと紅芋のパイ)