3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

三井雅晴(3)

2011-07-18 21:59:42 | Weblog
物凄い球速を誇る割に、三井雅晴の知名度がもう一つ低いのは、いくつかの理由があると思います。先ずは所属チームがパリーグ、ロッテオリオンズという事です。今でこそセパの人気差は殆どないものですが、彼の入団当時は、読売ジャイアンツの9連覇時代という事もあり、現在では想像もつかない程人気に差がありました。従って同じ49年に、浮き上がる快速球で脚光を浴びた、セリーグ、中日ドラゴンズの鈴木孝政程のインパクトはありませんでした。又当時のロッテオリオンズには、木樽正明、成田文男、金田留広等がおり、村田兆治が持ち前の豪速球とフォークで台頭しつつある時でもありました。つまりロッテオリオンズ球団史上稀なる、優秀な投手陣が揃っていた時代でもありました。更に高校時代に、目覚ましいと言う程の活躍をしていない事も挙げられるでしょう。少し同じチームの村田兆治と比較して見ます。村田兆治の、意識して造られた様な、ある意味スムースさのないフォームと違い、三井雅晴のフォームは、無理のない、正しく恰好いい投球フォームでした。一般的に美しいフォームより、ぎこちなさはあったとしても、全力投球の豪快なフォームの方に打者は威圧感を感じるのではないでしょうか?そういった意味では、打者は村田兆治の方を嫌がった様に推測出来ると思います。昭和30年代の阪神タイガースの両エース、小山正明、村山実の対照的なフォームにも似た様な感があった様に思えてしまいます。

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2 コメント

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山口高志 (toughness3388)
2011-07-19 21:35:55
全盛期は短かったですね。大阪球場、西宮球場で観ましたが、既に球速はかなり落ちていました。
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鈴木・三井両投手 ()
2011-07-19 00:07:30
 鈴木孝政と三井雅晴・・・同世代の稀有な才能を有す高校出の速球投手です.もっとも旬な時期に,鈴木はスムースに抑え専門から先発へ転身,一方,三井は抑えと先発両刀でしたね. 当時週刊ベースボールの名コラミストであった大井廣介氏の半ば受け売りですが,指導者の違いが影響したのではないでしょうか? 
 鈴木は与那嶺監督・近藤貞夫コーチ,三井は金田監督・城之内コーチ・・・ 推して知るべきでしょうか?
 ところで,村田兆治投手,濃人監督時代の近藤コーチからマサカリ投法の基礎を指南されているんですよね.
 1975年の報知新聞のストーブ記事「三井,巨人へ!」が実現したら,名伯楽,杉下コーチのもとで・・・
 いつも独りよがりの過激な内容でごめんなさいです.  

 小山投手,無駄のない美しいフォームでした.若生投手が影響を受けたのでは?
 村山投手,小柄故の真似できない豪快なフォームでした.同じ関大の山口投手が同じく・・・? 1975年の日本シリーズは凄かったです.当時のヴィデオをデジタル・リマスターして球速を推算してほしいものです.未だに最速では?との伝説ですから.
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