1993年から1996年までの4年間が、伊良部秀輝の最盛期と言っていいかと思います。毎年イニング数を遥かにオーバーする奪三振数を誇り、防御率も素晴らしいものでした。先日紹介した山口高志の公称170cmと異なり、長身、がっしりとした体躯の伊良部秀輝には、かっての投手には見られない程の、スケールの大きさを感じました。繰り出される球は、物凄く速く、重く、伸びにも優れ、凄味、迫力も感じられました。浮き上がる様な球と言うよりは、鉛をズドンと投げられた様な感じを、打者は受けたのではないかと思います。金田正一や郭泰源の様な、軽いけれどスピンのきいた速い投手と異なり、正しくその速く重い球は、豪速球投手の典型と言っていいかと思います。彼以降多くの速球投手が誕生しましたが、どちらかと言うと快速球タイプが多く、豪速球タイプはあまり見かけない気がします。意外にも球速のあまり出ない澤村拓一投手あたりが、もっともっと速い球を投じられる様になれば、豪速球投手と言えるかも知れませんが、もしそうなったとしても、スケールが違い、その当時の伊良部秀輝こそ本物の豪速球投手と言っていいかと思います。
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