入団時それ程の力量がなかったとしても、将来大きく化ければ素晴らしい投手に成りうる可能性を持つ投手と、本人には残念ながらどんなに頑張ったとしても大きく大成するのが無理と思われる投手、現実には大きく分けて2種類の投手が存在すると思います。入団当初、菊池雄星投手は前者の投手、しかもその時点での力量もある投手と思っていました。従ってこのブログでも何回か期待を込めて彼を取り上げて来ましたが、その都度期待はトーンダウンし、もはや彼が物凄く素晴らしい投手に育つのは無理かとさえ思い始めています。先ずは何回か触れていますが、高校時代150km台をマークした球の速さが現在は殆ど見られません。今シーズン確か最速は150kmを計時していますが、ストレートの殆どは140km台前半から中頃までに収まっています。球速計時は遅くとも、実際打者には速く感じられる投球は存在するかと思いますが、テレビで見る限りその様な伸びのある投球とは思えません。又伸び悩む投手に多く見られる投手の特徴として、投球フォームの変化が多い様に思えます。今シーズンの彼の投球フォームは昨年と比較しても、腕の位置が下がり、その為か投球に角度がついていない様に思えてなりません。かって317勝投手鈴木啓示は、投球とは1、2、3で投げるのではなく2と3の間にはノーオとでも言うべきタメというか間が必要と述べています。この理論が正しいかどうかは別としても、菊池雄星投手のそのタメのなさからなのかどうか、一流投手に必要な球の凄みが欠けている様に思えてなりません。球の威力で勝負するタイプの投手にとって、残された時間は少ないと思います。希な素質の持ち主、菊池雄星投手の一層の踏ん張りを期待したく思います。
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