2000奪三振達成者の内唯一のアンダースロー投手、山田久志投手は三振を多く奪える投手ではありませんでした。通算3865イニングを投げて、2058個で奪三振率4.79と、2000奪三振達成者の内では最も低い奪三振率になり、同チームで球速では遥かに劣る星野伸之と比較すると1200イニング近く多く投げているのですが、奪三振数は17個しか多くありません。ではアンダースローだから奪三振、奪三振率が低いのか?決してそんな事はありません。杉浦忠、秋山登は酷使の為、選手寿命を短くさせられましたが、300奪三振以上を記録したシーズンもあります。又金城基泰もアンダースロー屈指の球速を活かし、200個以上の奪三振を記録し奪三振王に輝いたシーズンもあります。しかし山田久志の場合、自身最高の奪三振数が、270イニング投球の入団3年目の189個、奪三振率5.40であり、最高の奪三振率は入団2年目の奪三振数162個、奪三振率7.71になります。但し入団1年目には9.2イニングしか投げていない為、実質入団1年目、2年目と言っていいかと思います。彼の奪三振率が7個以上を記録したのは、実質1年目のシーズンのみとなります。つまり長くエースとして活躍した為に、通算の奪三振率が落ちたのではなく、基本的には多く三振を奪える投手ではなかったと言っていいのでしょう。
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