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日米を問わず名選手を紹介。

山口高志(4)

2011-07-27 14:35:16 | Weblog
山口高志投手の球速が、今後最も高い評価を受けるであろうと予想する要因の一つに、時代背景があります。昭和54年スピードガンが導入されましたが、その時既に、かっての恐ろしい程の球速は、残念ながらほぼ失われていました。従って、彼へのイメージとしては、スピードガン登場以前の投手としてしか有り得ません。村田兆治投手はスピードガン導入後も、なまじ速かったが為に、150kmクラスの球速が計測され、その数値を基に、全盛期の球速を推測されたりしています。その点、山口高志の場合、幸か不幸か、登板自体も減り、著しい球速の衰えもあり、その時点の球速が基準となる事はなかったかと思います。54,55年何回か彼の登板を球場でも観ましたが、50年当時の球速を知っているだけに、物凄く寂しいものでもありました。スピードガンには、数値の出やすい、出やすくない等、球場間の違い、誤作動もあり決して万能の物ではないのですが、一応の目安を作ったというか表した事は、事実かと思います。その目安の表される直前に、規格外の球速を紛れもなく投じていた速球王のイメージが、球速自体計測出来ていなくとも、或いは出来ていない事がプラスに転じ、未だに多くの人の脳裏に焼きついて離れないのではないかと思います。

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