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日米を問わず名選手を紹介。

毒島章一(3)

2013-02-13 13:00:12 | Weblog
三塁打を放つには、脚力と思いっきりの良さが必要とされ、三塁との距離が大きい右中間に鋭い打球が飛ぶ可能性が高い左打者の方が、三塁打の出る可能性が高いと一般的に言われています。毒島章一の脚力ですが、一応俊足の部類に入るかと思うものの、通算三塁打部門トップの福本豊や右打者ながら5位の広瀬叔功、6位の中暁生程の速さはなかったかと思います。残念ながら、リアルタイムで彼の三塁打を殆ど見ていないのですが、本人が三塁コーチは見ずに行けると思ったら果敢に狙ったと語っている様な思いっきりの良さが、その多さの主たる要因かと思います。少し当時の環境を思い出して見ます。彼の現役時代、球場の広さは、一時期存在していた東京スタジアムを筆頭に現在よりかなり狭いもので、この狭さは三塁打を放つには不利な条件とは思うものの、当時の外野手の肩の強さは、総じて現在の外野手よりかなり弱いのと、現在程ライトに強肩の外野手を配備する事は少なかった様に思います。勝手に色々推測しましたが、毒島章一の残した通算三塁打2位の記録と、これも同じく通算2位の記録、900打席連続無併殺打も含め、手を抜かずに全力でプレーしていたであろう事が、容易に推察出来ます。地味な選手でありながらも、意外な記録の持ち主、毒島章一という選手がいた事は、そのユニークな苗字と共に忘れられるものではありません。

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