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日米を問わず名選手を紹介。

2年目のジンクス(2)

2012-11-10 13:09:15 | Weblog
2年目のジンクスという言葉は基本的に他人が評価したり、判断したりして使う言葉であり本人の口から発する言葉ではないかと思います。従って斎藤佑樹の使わせてもらいたいという表現であるにしても矢張りおかしい言葉使いかと思います。斎藤佑樹は自分の力はこんなものではないという事を最も言いたかったのでしょう。彼のこれまでの発言を聞いているとその実力とは裏腹にかなりの自信家の様に思えてなりません。確かに今までの高校、大学時代の実績は自信を持つに十分値するかと思います。又昨年の実績にも関わらず開幕投手に指名されたり、妙に自信を持つ理由も分からなくはありません。2年目のジンクス、この言葉には面白い側面があります。その時点では多くの人がそう思ってその表現をしたとしても、将来その評価が変わりその言葉自体が使われなくなる選手も多いという事です。例えば往年のミスタータイガース村山実や豪打を誇った清原和博の2年目は数字を落とし2年目のジンクスと言われ、彼らの実績を語る際この言葉が出て来る事はあります。しかし藤沢公也や木田勇、村瀬広基等他にも多くいますが、その時点ではこの言葉は使われたものの、将来彼らを語る時にはまずこの言葉は使われません。厳しく言えば1年目のまぐれとは言われても2年目のジンクスという評価はされてはいないという事です。つまり将来も2年目のジンクスという言葉が使われる選手は、それなりの実績を残した選手に限られると言えると思います。2年目のジンクス、残念ながらどの側面からも斎藤佑樹とは縁のない言葉に思えてなりません。