3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

森徹(3)

2012-11-26 15:59:30 | Weblog
森徹は昭和36年のシーズン後、当時の中日ドラゴンズの濃人渉監督との確執から大洋ホエールズに放出されています。その時点ではまだセリーグを代表する打者だった森徹と監督濃人渉とのこじれた関係の噂はかなり有名であり、多く雑誌やスポーツ紙に書かれていた事は今でもよく覚えています。又余談ですが大洋ホエールズ入団後、森徹(モリトオル)、秋山登(アキヤマノボル)と行動を表しているというか、覚え易いというかの名前が揃ったのも何故か記憶に残っています。森徹の打撃に触れたく思います。身長こそ大きくはないものの、上体の発達したがっしりとした体型から放たれる打球は飛距離もあり打球も速いものでした。しかし公称の身長、体重が非常に酷似しているパリーグの強打者中西太と比較すると、腰の回転を巧く利用できず類まれな怪力を利用して長打力を発揮している様に感じました。又打撃に於いて柔軟性を非常に感じさせる中西太と異なり、スイングパターンの少ない、球種やコースに対応しづらい打撃フォームに感じてなりませんでした。発達し過ぎた上半身に下半身がついて行っていない様に思えたものです。