バーランダー投手に関しては何回となくこのブログで触れて来ましたので、デビッドプライス投手に就いて少し書きます。現在27歳タンパベイレイズの豪速球左腕エースです。平均球速は95.5マイル(153.7km)で規定投球回数以上の投手では両リーグトップの速さを誇り、今シーズン100マイルも計時しています。投球の円熟度やコマンド等バーランダーに及ばない面はありますが、素晴らしい球の速さや変化球の種類等、投球内容も似ており左のバーランダーと言っても過言ではない程の存在であります。今シーズン出来るだけ多く彼の登板を見ましたが、通常投じられるファストボールの多くはバーランダーより速いものです。但し必要な場面ではギアーアップさせ球速を増して来るバーランダーとは異なり、常に同じ様な球速のファストボールを投げていました。この似た要素を多く持つ両者の成績が近いものでありサイヤング賞を争うという点、ある意味当然という気がします。甲乙つけがたい成績ながら僅差とは言えプライスが選ばれた理由としては、20勝を挙げた勝ち星、防御率、勝率の部門でトップという要素がバーランダーの投球イニング数、完投数、奪三振数トップより高く評価された様な気がします。又バーランダーが昨年サイヤング賞とMVPを同時受賞している点も少なからず影響がある様に思えてなりません。それにしても球界屈指の本格派投手同士の争い、素晴らしいものだったと思います。