3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

倉田誠(2)

2012-11-29 16:40:00 | Weblog
倉田誠の投球フォームは比較的打者に正対し且つ肘の撓りに欠ける為、折角の角度ある投球も打者にしてみれば相対しやすく、球速はそこそこありやや重めの球質ながら所謂手元での伸びに欠ける棒球に近いものでした。後に同じく読売ジャイアンツに入団する西山一宇投手とタイプとしては似ているかと思います。殆ど同時期にデビューした村田兆治投手も当初は抜群の球速がありながらも、もう一つ伸びのある球とは言えませんでした。しかし村田兆治はマサカリ投法にする事により投球の際のタメを覚え、そのせいか肘も撓り切れも威力もある球を投じられる様になったと思います。村田兆治程の球速はなくとも、もう少し色々と工夫が出来ていれば昭和48年の投球は出来過ぎとしても、もう少し活躍出来たのではないのかと思います。このタイプ、つまり切れや鋭さを感じさせない投手は打者に慣れられた時点で先行きがかなり暗くなる為、長く活躍する事が出来ないのではないかと思ってしまいます。



通算成績    374試合    55勝37敗    防御率 3.36     13セーブ     644奪三振