3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

奪三振数とDH制(1)

2009-03-30 21:01:13 | Weblog
最近発刊されたベースボールマガジン5月号のインタビュー記事で、あの317勝、3061奪三振共に史上4位を誇る左腕快速球投手鈴木啓示が次の様に語っています。(1975年にパリーグにDH制が導入され、投手は打席に立たず、替わりに4番クラスが入ってくる為、当然奪三振数が減る訳で、もしDH制がなければ1割から2割奪三振数が増えていたはずです。)果たして実際はどうでしょうか?少し分析して見たいと思います。先ず単純に割合だけの計算をして見ます。DHがない場合、殆どの場合投手は9番を打ちます、つまり9分の1,0.111の打順の割合です。もっと言えば一番後ろの9番は最も打順の回りにくい訳で、多分全打席中9番の割合は1割を切っているかと思います。つまり数字上は、対戦相手として見た場合1割にも満たない影響なのでしょう。鈴木啓示は上記、投手の替わりに4番打者クラスが入ってくると述べていますが、現実として少なくとも彼の現役時代には、決してその様な事はなく4番クラスの打者がDHになる事はあっても,DHがある為4番クラスの打者が新たに打順に加えられたというのは、一時の阪急ブレーブスの高井保弘しか思い浮かばないものです。つまりDH制導入に依り4番打者は増えておらず,投手よりも打てる可能性のある打者が打席に立っているというのが現実かと思います。