今回は三塁手です。出来れば伝説の豪打者、中西太を選びたかったのですが、実働年数18年間の内レギュラーとして活躍したのは7年間という、実質的な実働期間の短さもあり選ぶ事は出来ませんでした。確かオープン戦だったと思いますが、後楽園球場で彼の本塁打を見た時の事は未だに忘れられません。かの有名な弾丸ライナーではありませんでしたが、非常に綺麗なアーチを描いた飛距離抜群の本塁打でした。記憶に残る選手としての筆頭かと思いますが、矢張り通算打数4116という数字は、一定期間活躍した選手とは言い難いと思います。又他には通算2000安打以上の有藤道世、ミスタータイガース掛布雅之、4年連続を含め通算6回の三割をマークした好打者小玉明利等素晴らしい選手はいましたが、実働17年間の内11回三割をマークし、長打力もあった長嶋茂雄を外す訳にはいかないでしょう。大きなケガもなく、毎年殆どの試合に出場し続けた事は、賞賛すべきでしょう。攻守走三拍子揃った選手と言われていましたが、30歳頃からは、明らかに脚、守備に衰えが目立ち、決して世間の評価の様なオールラウンドプレーヤーではなかったかと思います。