さて、このページを使って1時間の授業プランを作る。
が、作れない。
教科書会社は、何をさせたいのか全く私には分からない。
まず、このページの単元名は「米作りのさかんな庄内平野」となっている。
しかし、「つかむ」は学習計画を立てようとなっている。
」
単元名が正しいとすると、まとめは「庄内平野って、米作りが盛んなんだね。」となる。
つかむが正しいとすると、まとめは「資料を調べたら、たくさん学習問題ができたね。」となる。
おそらく、つかむの方が正しいのだろうと推論するしかない。
だったらの部分を、
もともと「庄内平野がどうして米作りがさかんか調べる学習問題を作る」にしておいてほしい。
では、と言っているとおり、資料を調べると学習問題ができるのだろうか?
本当?って言いたくなる。
ここでいう資料って次つの3つのことだ。
1つめ(鳥瞰図)
この鳥瞰図からは、次のことが分かればいいらしい。
(えっ、こんなに大きな資料から、これだけ見つければいいの?)
(こんなこと、この前のページの大きな写真でもうみつけている。)
(それに、写真の方が詳しい)
(この鳥瞰図からわかることは、前ページの写真より広範囲に見てみると、さらに水田が広々と平野全体に広がっていること。)
(川が何本も流れていること。)
(防風林・防砂林が海岸に作られていること)
2つめ(円グラフ1)
このグラフから読み取れることは、次のようなこと。
3つめ(円グラフ)
ここで、ほ場整備の意味が載っている。
ここから分かることは、
この3つの資料を調べてみると、子どもたちは以下のように思考するようになると、教科書会社は考えている。
本当?
う~ん。かなり、無理がある。
学習問題って、普通ならあり得ないのにどうして?
調べてみようよ!!
田と思う。
資料1と資料2はすでに前回学習している内容でほぼ理解している。
何を今さらって思う。
すると、ここで大事なのは資料3の「ほ場整備」が、よそに比べてすばらしく完成しているということだ。
だとすると、学習問題は
「ほ場整備を調べよう その1 いつ」
「ほ場整備を調べよう その2 だれが」
「ほ場整備を調べよう その3 なぜ」
「ほ場整備を調べよう その4 どうなった」
だと思う。
それが、「庄内平野の人たちはどのような協力をしているか?」となっている。
さらにそれが、まとめとなると、また変化していてこうなっている。
「どのようにしてよりよい米作り」の文言はどの資料からでてきているのだろう?
分からない。
「どのように消費者にとどけているの?」の文言は、どの資料からでてきているのだろう?
分からない。
だって、ここに、「資料を見て」と書いてあるのに。
さらにとなっている。
ということは、
や
の前に、次のページに行って、
先に以下のことを話し合いなさいと言うことか?
この、子どものモデルの話している内容も、なぜそんな話し合いができるのか全く分からない。
だって、資料は、1(鳥瞰図) 2(水田の割合の円グラフ) 3(ほ場整備の円グラフ)
しかない。
ほ場整備について、よほどしっかり学習すれば、こうした課題も少し見えてくるが、この時点でこんなことを考えつく子どもはいない。
以下のことは、子どもが高い問題意識を持っていれば、効果的な支援となるが
この時点の思考で読ませると
調べ方を押しつけられたと感じるのではないだろうか?
こうして、このページを分析してみると、資料3つ以外は、子どもたちが主体的に調べる内容でなく、教科書会社の都合を押しつける内容となっている。
教師としても、「今後、こんなことを学習していくんだって!!」とさらっと扱う程度にした方が無難だと考える。
自発的な学習課題を期待しているのではなく、教えこもうとしているのに
私たちの教科書を使うと、こんなに主体的な子どもがそだちますという
「教科書会社のアピール」の場と考えればよいのだろう。
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