totoroの小道

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米作りのさかんな庄内平野

2017-08-07 21:37:34 | 社会

 

 

さて、このページを使って1時間の授業プランを作る。

が、作れない。
教科書会社は、何をさせたいのか全く私には分からない。

まず、このページの単元名は「米作りのさかんな庄内平野」となっている。


しかし、「つかむ」は学習計画を立てようとなっている。

単元名が正しいとすると、まとめは「庄内平野って、米作りが盛んなんだね。」となる。
つかむが正しいとすると、まとめは「資料を調べたら、たくさん学習問題ができたね。」となる。

おそらく、つかむの方が正しいのだろうと推論するしかない。
だったらの部分を、
もともと「庄内平野がどうして米作りがさかんか調べる学習問題を作る」にしておいてほしい。

 

 

では、と言っているとおり、資料を調べると学習問題ができるのだろうか?
本当?って言いたくなる。

ここでいう資料って次つの3つのことだ。

 

1つめ(鳥瞰図)

 この鳥瞰図からは、次のことが分かればいいらしい。

(えっ、こんなに大きな資料から、これだけ見つければいいの?)
(こんなこと、この前のページの大きな写真でもうみつけている。)
(それに、写真の方が詳しい)
(この鳥瞰図からわかることは、前ページの写真より広範囲に見てみると、さらに水田が広々と平野全体に広がっていること。)
(川が何本も流れていること。)
(防風林・防砂林が海岸に作られていること)




 

2つめ(円グラフ1)


このグラフから読み取れることは、次のようなこと。

 

 

3つめ(円グラフ)

ここで、ほ場整備の意味が載っている。

ここから分かることは、

 

この3つの資料を調べてみると、子どもたちは以下のように思考するようになると、教科書会社は考えている。
本当?

 

う~ん。かなり、無理がある。
学習問題って、普通ならあり得ないのにどうして?
調べてみようよ!!  
田と思う。

 

資料1と資料2はすでに前回学習している内容でほぼ理解している。
何を今さらって思う。

すると、ここで大事なのは資料3の「ほ場整備」が、よそに比べてすばらしく完成しているということだ。
だとすると、学習問題は
「ほ場整備を調べよう その1 いつ」
「ほ場整備を調べよう その2 だれが」
「ほ場整備を調べよう その3 なぜ」
「ほ場整備を調べよう その4 どうなった」
だと思う。
それが、「庄内平野の人たちはどのような協力をしているか?」となっている。

 

さらにそれが、まとめとなると、また変化していてこうなっている。

「どのようにしてよりよい米作り」の文言はどの資料からでてきているのだろう?
分からない。
「どのように消費者にとどけているの?」の文言は、どの資料からでてきているのだろう?
分からない。
だって、ここに、「資料を見て」と書いてあるのに。

 

 

さらにとなっている。

ということは、



の前に、次のページに行って、

 

先に以下のことを話し合いなさいと言うことか?

この、子どものモデルの話している内容も、なぜそんな話し合いができるのか全く分からない。
だって、資料は、1(鳥瞰図) 2(水田の割合の円グラフ) 3(ほ場整備の円グラフ)
しかない。

ほ場整備について、よほどしっかり学習すれば、こうした課題も少し見えてくるが、この時点でこんなことを考えつく子どもはいない。

 

 以下のことは、子どもが高い問題意識を持っていれば、効果的な支援となるが
この時点の思考で読ませると
調べ方を押しつけられたと感じるのではないだろうか?

 

 

 こうして、このページを分析してみると、資料3つ以外は、子どもたちが主体的に調べる内容でなく、教科書会社の都合を押しつける内容となっている。

教師としても、「今後、こんなことを学習していくんだって!!」とさらっと扱う程度にした方が無難だと考える。

自発的な学習課題を期待しているのではなく、教えこもうとしているのに
私たちの教科書を使うと、こんなに主体的な子どもがそだちますという
「教科書会社のアピール」の場と考えればよいのだろう。

  

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