totoroの小道

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米作りのさかんな地域

2017-08-06 18:48:24 | 社会

社会科の教科書ってとても使いにくい。

社会科って、資料を調べて、まとめる力を育てるのもだと考えている。 
しかし、現状の教科書って、国語力がないと理解できない内容になっている。

例えばこのページ。
子ども向けの目標は次のようになっている。

つまり、このページを学習すると、庄内平野はどのようなところか分かるはずだ、となっている。
本当にそうだろうか?

このページに載っている資料はこれだけだ。
まずは、庄内平野の位置が分かるための資料。

 

 そして、庄内平野を一望する、航空写真。 

そして、カントリーエレベーターの写真。

 

これだけの資料から、庄内平野はどのようなところかを調べなければならない。

あとは、文章が載っている。
子どもが7人登場し、それぞれが調べたことが作文されている。
下手をすると、国語のようにこの子どもたちの言葉を読み、
後追いで、そういえばこの写真から確かにそんなことが分かるね。と話し合っておしまいになる。

 

これでは、社会科でなくて、国語科だ。

 

この1枚の大きな写真から、子どもたちにいかに調べさせるのか?
難しい・・・・
どうしたらいいの?

 

 

困ったときは切ってみよう。

写真を、3つに切ってみる。
まず、この部分から分かることを徹底的に出し合おう。
・山がある。
・地図帳で確認しよう → 鳥海山だ。
・高い山だね。
・山に雲がかかっているよ。
・きっと雨には雨が降るね。
・そういえば、日本の6つの気候区分のときに、日本海側の気候は、冬の季節風が山に当たって雪を降らせるって学んだね。
T:この山は日本でも有数の豪雪地帯で、冬には雪が2mぐらい積もるんだよ。
・じゃあ、春になるとそれが雪解け水になるね。
・林間学校で勉強したけど、山の木々が水を蓄えて、絶え間なく水を川に流すって。
・水田には水が必要だね。
・自然の豊かな山からは、美味しい水がきっと流れてくるよ。


  


じゃあ、この真ん中の写真からは何が分かるか考えてみよう。
・川が流れている。
・最上川だ!!
T:よく覚えていたね。でもこれは最上川でなく、日向川っていう川だよ。
・全部田んぼだね。
・家がばらばらあるとたくさん田んぼができないから、家を集めて、残りを全部田んぼにしている。
・家は道の近くに集まっている。
・道がまっすぐだ。
・道は縦と横になっている。
・畑や果物はなくて、ほとんど全部田んぼに見える。
T:昔は、こんなふうに田んぼも色々な形や大きさがあったんだよ。(絵を板書する)
・ああ、それを全部集めて、縦と横の形に作り直したんだ。
・どうして、四角い田んぼがいいのかな?
・機会が使えるんじゃないのかな?

 



じゃあ、この部分からは何が分かるかな?
・道と道の間に、長四角の田んぼがたくさんあるのが分かるね。
・全部同じ大きさだね。
T:この一つ分の大きさが資料集に出ているよ。調べてみよう。
・一辺が30m×100mと載っているよ。
T:運動場を半分にしたぐらいって考えていいよ。
・思っていたより大きいな。
・区画整理したから、どの田んぼも同じ大きさ、同じ形だね。
・大きな機会を使っているような気がするな。
・この写真の一番下に、ほら写真の大きな建物があるよ。きっとこの写真はこの大きな建物だよ。
T:カントリーエレベーターっていいます。
・何をやるたてものなのかな?

 


・軽トラと比べると、大きいね。
・軽トラに何か載っているね。
・大きな袋だよ。
・軽トラが10台ぐらいあるね。
・何をしてるのかな?

・今度調べてみたいね。

 

さて、庄内平野を調べてみてどんなことが分かった?
・お米作りに適していいる。自然に恵まれた高い山から美味しい水が流れている。
・さらに、機械でたくさんのお米が作れるように、大きな同じ大きさの田んぼに改良してある。
・お米に関係した大きな建物がある。

  

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