totoroの小道

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賢い子どもを育てる

2015-02-22 22:47:11 | 浜松授業研究の会

 50回浜松授業研究の会 2月14日  

石井先生が、授業のあるべき姿について、今までの実践の手の内をさらけ出して語ってくださった。
あまりにも私たちの実践とレベルの違ったものだった。
ああ、授業次第で、子供とは、ここまで純粋な姿になり、ここまで追求する子供になるのかと恥ずかしくなる。
子供のレベルがどうの、最近の親はどうのと、ごたくを並べる前に、
もう一度初心に返って、教師のいろはから、純粋にその道を進まねばと思い知らされた。



その石井先生の実践を見て、それぞれが感想を述べ合った。
 

 

河島
どこの学校でも、朝礼を行うと目にするのが、「前へならえ」の号令だ。
1年ならやっても仕方ないが、6年になってもやっている。
どの学校でも、自主的な子供を育てると目標を立てているのに、結局大勢を動かすときは号令に頼っている。
本当に賢い子どもなら、校長先生の話を聞く構えが自分でできるはずだ。 

少ない教材で、細分化した言葉で教育していく。
多くの教材を全て同じように順にこなしても、だめ。
細部を自覚して学ばせていくことが、他教科に転移していく。

国語をして、子どもが変わっていけば、掃除もあいさつも、仲良くもできる。
深く考える子どもに育っていく。
教師がそのことを自覚して実践していく。

教師も、勉強しないと、次のステップに進めない。
だから、こういう勉強会に教師もでないと先に進めない。
愛知のメンバーも、こんなに、ビデオを見たことがない。
国語一つにしても、ありがとう、ありがとう、ありがとうと3回どうして続くのだろうと問題に出せる子どもにしていかないといけない。
問題がないと、先に進めない。

山本
こんなに、奥が深かったのだ。
もういちどやり直そう。
どうやって、先生がいつも問題意識をもって臨んでいるのだろうか?
問題をもって、教師が立ち止まれない。

まさひろ
4月に新しい子どもたちと出会う。
学級作りを考えたとき、生活場面でどういうふうに声をかけているのだろう。

石井
授業の中の細部が、生活の中にもある。
そういうのは、子どもたちに絶え間なく話している。
「今のいすの音、しずかでいいね。」などと、気づいたことはすぐに子どもに語る。

ただあいさつしろと形をいうのではなく、なぜ挨拶するの?と問いかける。
挨拶のポイントは何?と聞けば、細部になっていく。

そうじも、その中で何を自覚して行うのかを大切にしている。
図工を行ったあとの教室が汚れていれば、「どんなお掃除をすればいいの?」と自覚する言葉をかける。
ここはだれと、分けることもあるよ。
勉強も掃除もつながっているよと語る。

自主性、自覚は4月に徹底的に語る。
1年だって、前にならえをしなくてもできる。
案外、やらない方がきれいに並べる。

窓を開ける、電気を消す、など、自分からやるとさせたい。
自分からやろうと語る。

能動性、構えと集中は掃除にだって使える。

朝会だって、構えて集中して聞く。
中には、自分のクラスを見ていない先生もいる。
子どもが動いていたも気にしない先生もいる。
靴箱のくつも、自覚していれば自然ときれいにそろう。

何でも、重箱の隅をくどくど言うのでなく、大事なもの細部にこだわる。

跳び箱なら、手の付き方。
ケガをする子もいない。
柔軟運動を細部まで意識して、丁寧に丁寧に行うと、生活全般ががていねいになり、ケガも減る。

河島
ビデオの表情が、柔らかく自由。

これは教師が子どもたちを丁寧に見ているから、子どもたちが純粋に伸び伸びとする。

子どもの発言の中に、これ、対立になっているね。
もう少し選んでもう一回話し合ってみようよ、というような言葉がでてくる。

教師の助言「「こういう違いを言わないとダメだよ。」が、あった。
きっとこういうアドバイスが積み重なって、その場で立ち止まって示すので、そういう子どもに育つのだろう。
生活場面の中を分けて考えることは指導者側で考えなければ行かない。
とかく教師は、システム化していく。
それが楽だから。
いつでも、こういう子どもになるといいなという理想があり、そうなるように呼びかけていく。

このように育てたいというイメージがある。
エネルギーがある。子どもたちを代えるのにはエネルギーがほしいのだと感じた。
教師の穏やかな語り口、ほめ方が参考になる。
そこを直すことで全てにつながる。
自分を磨く、先生の多彩な技術を子どもたちがまなんでいく。
やはり教師が自分で学ぶことが大事。

 石井
聞くってどういうこと。
聞くと聴くがある。

自動的に入るのも聞く、心を込めて聴くのも聴く。

今、○○さんが話しているときにどうしたらいいの。
一人でも、聴いていないときにそれを流さない。

しかし、それだけだと形式主義になる。
見る、反応するも要求するが、それだけだと形だけになる。

中身が問題。
授業を組織するときに、教師の解釈をして、子どもの対立を明確にする。
中身の問題にしていく。
○と△の対立だけどどっち!!と、問う。

先生が、よそ見をしている子を見逃さないようにアンテナを張っていて、
見つけると目線で、やんわり阻止する。
ほとんどの先生は、手遊びをみとめている。
しかし、それを許さない雰囲気を醸し出す。
教師がおおざっぱでそうしたものを見落とすと、クラスが崩れていく。

よい子を褒めて、先生の価値観はこうなんだと示していく。
あいまいもこでなく、教師の価値観を明確に、アンテナ這っていてそれに引っかかったときに、示す。

51回

4月11日  土  9:00  15:00  天竜壬生ホール  第1会議室
52回 5月9日  土  9:00  12:00  天竜壬生ホール  第1会議室

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1 コメント

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よくまとめてくれました (Mrヒデ)
2015-02-23 07:53:01
 第50回の「浜松授業研究の会」での学びをよくまとめてくれました。ありがとう。
 このように文章として残してくれると後々まで参考になります。多くの教師が読んでいただき実践してほしいものです。
 それにしても酒井先生のまとめ、洞察力に感心します。
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