totoroの小道

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追求方式の授業の基本

2015-02-22 22:39:09 | 浜松授業研究の会

 50回浜松授業研究の会 2月14日  

石井先生が、授業のあるべき姿について、今までの実践の手の内をさらけ出して語ってくださった。
あまりにも私たちの実践とレベルの違ったものだった。
ああ、授業次第で、子供とは、ここまで純粋な姿になり、ここまで追求する子供になるのかと恥ずかしくなる。
子供のレベルがどうの、最近の親はどうのと、ごたくを並べる前に、
もう一度初心に返って、教師のいろはから、純粋にその道を進まねばと思い知らされた。 

追求方式の授業の基本
国語は言葉をどれだけきちんと読むかで、真実に迫れるかがちがう。
初めのイメージ(思い込み)を真実性の高いイメージに変える。


手順
1 場面を分けてラベリングする
・場面ごとこ「  ~が  した」とまとめる。
2 変だ おかしい という言葉のある文を選ぶ
 ①ふつうは ~なのにここでは...
 ②前は~だったのに、ここでは
変だおかしいがみつからないのは、読み方が浅い。
おかしいのは、言動に含まれている。
例えば大造じいさんは、打ちたくて仕方なかったのに、打てるのに打てない。

最初は物語を、場面に 場面を文に 文を単語に 最終的には言葉にこだわる


3 単語.文節に分ける
変だおおかしいを見つけるのはカン。
○気になる言葉をみつける。
 ・なくてもいいのにある言葉
 ・ふつうは~と描くのに、ここではこうかいてある。
 ・他では~と描いてあるのに、ここでは~と書いてある。言葉が変わるのはおかしい。
 ・逆説の言葉には、ドラマが含まれている。要注意
こういう視点を持っていると、重要な言葉にたどり着く。


4 問題をつくる
 子どもが作るための力を子どもにつけていく。
・人物レベル 
  変だ、おかしい言動の理由を問う
・言葉レベル
  文節・単語の意味を問う

5 問題を解決する
 どれだけ、子どもたちのもっていいる生活概念を科学的概念に変えられるか。
・辞書で文節・単語の意味を調べて、科学的概念を習得する。
・科学的概念に代えた、文節・単語の意味を適用して論証する。(推理)


実践
4月に短い教材で行う。
俳句はとても有効。

雪とけて 村いっぱいの 子どもかな


雪/とけて 村/いっぱい/の 子ども/かな
切ると、着目する。
思うと考える乃違い。思うは一つのことを思い続ける。
考えるは2つ以上のものを比較して、どちらがいいか選択する。

雪で問題を作って。
①頭より上?
②腰ぐらい
③足跡のつくぐらい?

雪だけで、問題をどんどんつくる。
当然役に立たない問題も出てくるが、その中で、こういう問題は良い問題で、
こういう問題はよくないと分かっていく。ありとあらゆることをやって、だんだん精選していく。


村って何人ぐらいいるの? どれぐらい雪が溶けたの?


ただの雪っておかしい。
対立問題も教えた。
どれぐらい積もったの。
1m  2m  3mなど具体的に
とけては、どのぐらいでとけたの?
とけての「て」クラス全体の文化になっていく。

いっぱいっは俳句の重要な言葉
いっぱいには、たくさんでない意味もある。
いっぱいは隙間なくあふれるぐらい。
村に1000人いても隙間をふさぐのは無理。
じゃあ、いっぱいの意味はと子どもたちと考えていく。

授業の中で、教師も困る。子どももひかなくなる。
かなに行き着く。感動とのっている。
このとき、感動は互換だと気付いた。
舌 におい 触覚が消えた。 
耳か目が残って、実践してみて修練していった。

こういうビデオを見て、自分にないものがここにあるとカルチャーショックを感じる。そうでないと、教師も変わらない。

 

 

 

51回

4月11日  土  9:00  15:00  天竜壬生ホール  第1会議室
52回 5月9日  土  9:00  12:00  天竜壬生ホール  第1会議室

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