トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今になって刈り払い

2017-11-19 | 今日は真面目に
 二日前の予報で中止になった里山のイベント。開催予定日は朝から快晴で絶好のイベント日和になった。散々苦労して制作した玩具の数々を置けるほどの住宅事情は無いので、昔の古巣へお輿入れさせた。関節を痛めるほど、便秘する程楽しんだのだし、既に頭は坊主頭なので原価回収できない坊主でも喜んでもらえるから良いだろう。

 何時も開催日がダブってしまうから一度も出かけた事の無い古巣のイベントでも、作業が遅れている現状では「作業日和」を無視するわけにはいかず、いつもなら9月に終了している後始末の刈り払いに入った。
 前日に下見を兼ね巡回して見たが予想通りの惨状で、孫悟空の様に分身の術が使えない坊主頭が恨めしい。フイールドは刈っても刈っても勝手に生えるのに、何故我が頭部は生えないのか人生の大疑問だけれど、まあ、悔やんでも嘆いても怒り狂っても、どうにもならない事なので、そこは粛々と刈り払いを行う。
 未明に降雨があって現場は濡れていたけれど、セイタカアワダチソウの種子の飛散を防ぐ効果もあるから我が身は濡れても悲惨では無い。

 10週ぶりくらいの刈り払い作業だったから、そこはウオーミングアップで発汗する程度にとどめた。緊張したのは崖地の刈り払いで、崖の斜面にオオスズメバチの巣がある事も多いから蜂の飛行に注意しながら作業をした。ここは冷汗三斗である。
 玩具作りも楽しいが、オオスズメバチに怯えながら刈り払う作業も楽しい。お爺には、この世にたったひとつだけのスリルなのである。初秋に終えるべき作業を一週間をかけ済ます予定で、そのあとは水域の保全作業が大量にあり、「森の一作業員」を自認していても、森の手入れ作業になかなか着手できないのが現状だ。

 開花前に刈りたかった➡     ガマズミ刈り出し

今日のトンボ「今期はあと四週ほど…」

2017-11-18 | 小父のお隣さん
 例年、トンボの見納めは12月初旬までが経験則で、残りは四週程になった。この時期、水見回りをしても泥水地での飛翔はほとんどなく、個体の多くはトンボ池周囲か木立に囲まれ刈り払われた地上近くがほとんどである。

 トンボの季節、最盛期には林内から出てこないオオアオイトトンボも日溜りに出ている。水見回りでオオアオイトトンボを見るようになると「季節もお終い」の感を深くする。もう一種、最後まで粘るのはマユタテアカネだが、これも地上近くで翅を休めている事が多くなった。両者とも日溜りでしか見られない。

 この日もマユタテとオオアオイトトンボを眺めていたら翅も体色もくすみが目立ち、シーズンの終わりを否応なく見せつける。トンボが姿を消すと水見回りも猪への腹立ちしか得られない寂しく寒い季節の到来だ。

                     

 時々、身体が切望する…

2017-11-18 | 何よりの楽しみ
 流行りの物、評判の物、いわゆるグルメやご馳走の有難味は知らない小生である。「食べたい」と思う食材や料理は、大方が郷里で食べていたものがほとんどで、外食するにしてもケースにお惣菜が並び、選ぶような店が入りやすい。

 献立が毎回異なるような社会に何時頃からなったのか知る由もないが、郷里にいた当時は朝昼晩と基本的な献立は決まっていたように思い出す。今回「食べたい」と作ってみたのが「晒しエゴ」で、これは郷土の定番と言って良いだろう。寒天や心太と同類の「えご海苔」が材料で、作り方も加熱溶融させ冷却し固め、食べ方は酢味噌や辛子味噌、味噌漬けなどだった。

 今回は溶融時にチキンコンソメを入れ固めた。半分は辛子酢味噌で食べ、もう半分は糠味噌漬けにした。糠味噌は「えひめAI風糠味噌」なのだが、やはり通常の糠味噌と臭いが異なる。いわゆる「糠味噌臭さ」が無く、蓋を開けると香気を感じる。食味は「美味しくなった」とは思ってはいないけれど発酵微生物相が異なっているのだろう。

 小生、セッセ、セッセと鰹節やら昆布やら植物性乳酸菌やらイースト菌から納豆菌、麹菌まで投入し、最近は乳酸菌の食料にと「オリゴ糖」まで投入している。まあ、遊びである。

                 凝固した   辛子酢味噌で

 さて一昼夜糠味噌につけた「晒しエゴ」、夕食時に取りだしたら様子がおかしい。ズブズブになって型崩れする程の状態で、糠を洗い落とそうと水を掛けたら次々とバラケていくではないか。
 「なんだ!これは?」と思ったのも一瞬で疑問は融解、いいえ氷解した。この主成分は食物繊維で、植物性食物繊維であるから水分を吸収する。「水分が足らず固い便秘の時は植物性食物繊維を摂取すると良い」と言われているように、糠味噌の水分を吸収して緩くなったのだろう。

 期せずして糠味噌内で便秘が解消されるメカニズムを実証したのであった。食味は「糠味噌の水分を十分に吸収した」結果、糠味噌そのものを喰っている味わいだった。これでは美味しい一品に成りえないので苦渋の廃棄である。そんな顛末から味噌桶に漬けるのと糠味噌に漬けるのでは両極端なのが理解できた。
 とは言っても人生の大疑問が残る。「味噌桶で漬けた時は何故緩くならずに済んだのか?」それはともかく、便秘解消に役立つと確信したが結果は「糞っ!」に近く、我が身体は味噌桶だった。

 傷心の心持で、当てにしていた副食が無い夕食時、「心丈夫に生きなさい!」と優しく背中を支えてくれたのは、まだ二十代のテレサテンの歌声だった。心ならずも失敗した「晒しエゴの糠味噌漬け」に、看取る人も居ず喘息の発作で無くなった歌姫、お爺には泣ける夕食になったのである。

木愛だ! 木愛だ! 木愛だ!

2017-11-17 | 今日は真面目に
 人生、老骨に鞭打たねばならぬ時もある。小生、Sとも何とも言えぬがイニシャルはSなので心境は複雑であるし事情は混み入ってくる。
 それはともかく、蛇行プルトイで辛酸を舐め尾羽打ち枯らしつつも「辛抱強い」という郷土人の特性に助けられ降参せず不死鳥の様に蘇えったのである。
 と言えれば満点だろうがイベントが中止になって在庫の山、運動不足で便秘になるし家中糞塵の、いいえ粉塵まみれ、もう焼け糞で蛇行プルトイ、もう一つの試作品「カナヘビ」を完成させる事にした。

 前部は蛇と同じ設えだったのを「鎌首をもたげず平たく」ヤマザクラで作り直す。蛇とは異なり足があるから少々考えた末に、書類ケースを切り刻んで付けてみた。まあ、何もついていないよりは「カナヘビ」らしく見える。蛇行も尾部が軽くなったので動作状態も満足だった。
 記憶では「カナギッチョ」と呼んでいたように思うのだけれど、カナヘビとトカゲを区別していたかどうかは既にはっきりしなくなっている。

 蛇行時に足を這行運動させる機構は昨年に制作済みなものの、今回のカナヘビに組み込むには駆動力不足で無理だろうと工作しなかった。幼児の玩具に細かい機構を組み込んでも無駄になるし手間も余計なのだ。

 この「カナヘビ」のプロトタイプ、完成させて久しぶりに充実感が得られた。こういうことが麻薬の様に次の玩具へと徘徊させる…。

        全景   頭部   後部

久しぶりのハリガネムシ

2017-11-16 | 感じるままの回り道
 「11月5日、トンボ池周囲にムラサキシジミが飛んでいた」とSさんからの電話で知って同時刻帯に立ち寄ってみた。いつもの母子グループが水辺で騒いでいる。何事かと指さす方を見れば水面にハリガネムシがいた。特段、珍しい虫ではないものの年一回は見れるという程でもない。
 子ども時代は腹部の大きなカマキリを捕らえては取りだしたりしたが、さすがにこの年になるとやらなくなる。

 若いママさんでもハリガネムシを知っているメンバーもいて「カマキリを操作し水辺に行かせちゃう!」なんて「オイオイ、貴方はオタクかい」と突っ込みたくなるママもいた。まあ、フイールドで遊ぶことが楽しくなければ幼児を連れだし散策などはしないだろう。

 せっかくだし、ついでにと柚子にいたアゲハの越冬蛹とキジョランのアサギマダラの幼虫を観察させ講釈した。これは全てS先生とSさんからの受け売りである。 フイールドに度々来ているグループとは言え、教えてもらわなければ存在さえ知らず通り過ぎる生物の様子だ。子どもを前向きに抱っこしながら「カワイイー」とかハモっているママ達も、前向きな子育て真っ最中である。

 「一度、勉強会をしてください」なんて言われても「小生、作業はしても講釈はしない!」と毅然と言ってのけられる「NO!」と言える数少ない日本爺なのであって、小生は若い頃から硬派なのだ!。まあ、歳を考えると頑固頑迷と瓜二つである。
 これは、ちと恰好よく恥ずかしい振舞いで硬派は辛いよなあ。軟派になる程の度胸は無い田舎者だから、すぐ難破で沈没は自明の理である。どちらにしても姥捨て山は居心地が良い。

ドージョ!、遊べるかな…。

2017-11-15 | 今日は真面目に
 「泳ぐ魚」、二軸架台を作ったので一台分空きが出来た。同じデザインの魚なら用意は容易なのだが面白くも無い。そこであれこれ妄想し「ジョーズ」風でと材を用意したけれど「幼児の玩具」と言うコンセプトからは外れる気がして「ドジョウ」に変更した。

 体形は丸みを持たせ作りたかったものの「とりあえず」の一点なので即席制作である。体長は300mm、最初の「泳ぐ魚」の体長は350mmあったからスリムなドジョウは更に小さく見えてしまう。全体のバランスが変わったので動きが心配だったが合格点であった。
 これで魚のデザインを変えても基軸はそのままなら「同じ動き」を再生できそうだ。ドジョウに見えるか見えないかは別にして、口の周りに10本の触覚を付けてみる。8本だったか6本だったか記憶があいまいなものの「模型」ではないから構わないだろう。

 まあ、ドジョウのひげと言うよりタマゾン川のナマズ風になったのはご愛嬌だが、小生、逃げも隠れもする場所など無いから「言い訳」をしておくと、きっぱり言えるのは「デザイナーでは無いわい」で・・・・・、いつもこんな対応では「良い訳ないな…」だからドージョウ、堪忍してくださいである。

             

隣にクマさんはいないから八さんと遊ぶ

2017-11-14 | 何よりの楽しみ
 お弁当を木陰で食べるのも辛くなってきた。日溜りが恋しい季節である。それでも踏ん切りがつかずいつも通りの場所での昼ごはん。
 会友のYさんの弁当「オムライス」に蜂が舞っている。当人は弁当を放置して逃げ出したが、小生にはチャンス到来である。蜂の目的は分かっていて「狩り」に来たのだ。こんな機会はめったにない。YさんMさんYさんの三人を呼び戻し観察させる。誰もが肉団子、いいえ「タマゴ団子」を作る場面など初体験なのである。

 器用に玉子焼きを切り取り丸めて持ち去った。数分もせずに帰ってきたから巣は近くにあるのだろう。もう一人のYさんが鶏肉の切れ端もテーブルに並べた。卵焼きも鶏肉も区別せず団子にして去って行った。一回で3mm程度の肉団子を運んでいるが、全て運び終えるまで付き合いきれないから帰宅だ。
 PCで拡大画像を見たら全て蜂はピンボケだった。今になって思い返しても動作が素早いから焦っていたのは間違いない「スズメバチの団子、団子、僕の恋人はスズメバチ…」なんちゃって!。
 そりゃあまあ、突然出くわせば焦るわい。安全と分かっていてもだ。

 玉子焼き団子   鶏ささみ団子   飛翔直前

越冬前の生存確認

2017-11-13 | 小父のお隣さん
 水温が低下する前に実施しなければと思いつつ玩具作りで先延ばしになった二枚貝の生存確認をようやく実施できた。
 マシジミは水切り籠にまとめて水底に置いたので籠を上げ砂を掻き起こせば分かる。暑くなる前の砂泥清掃の時には10枚はあったように記憶しているが8枚しか見いだせなかった。あまり丁寧に掻き分けもしなかったからでもあるけれど、池で産まれた個体は初夏より倍近くの大きさに育っている。これで「幼く弱い期間でも生活出来ている環境にある」事が判明した。
 この個体らは昨年産だと思っているけれど、シジミが成長する環境でカラスガイが育たなかったのが何とも残念である。慰めにもならないけれど今夏、多発した猛暑日の影響で水温が不適切だったかもしれん。

 もう一種のドブガイは熊手で水底を掻いた。二枚だけ触れたから水中から上げ撮影したけれど、とりあえずの異常は見られない。総数5枚は投入されていると記憶しているものの深く潜っている個体を顕わにするため、水底をコンクリート面まで掘り起こす事はしなかった。数より生存確認なのだ。

 一方、二枚しか触れなかった事に懸念もある。盗まれた可能性も排除できないからだ。カラスガイを投入した時期に、貝の幼生が寄生する相手にドジョウやヨシノボリだけでなくオランダ獅子頭を二匹もいれたのだ。
 この二匹は投入時から水面に上昇する事無く水底の物陰で活動していた。池の上には防鳥ネットを張ってあるからサギ類ではない。忽然と消えてしまったのが何とも怪しい。そんなことで金魚もドブガイも盗まれた可能性は消せない。
 繰り言はともかく、次は八重桜の頃に確認である。

           マシジミはこれだけ    ドブガイ二枚

いったいどうする? ジャーどうする?

2017-11-12 | 小人閑居して憮然
 蛇のプルトイ、仮組み立ての走行テストでは完璧で、曳き紐を付け組み立て最終検査は無資格者でなく小生本人が実施している。官製テストの様に建前優先と言う事も無い。同一人物による二回のテスト結果が異なるとは…。居て歩かなくても茫然となる事態はあるものだ。

 理由は簡単で、仮組み立てのテスト時では曳き紐でなくキリの先端をひっかけ動かしていた。押さえるのに荷重が掛っている。
 それに引き換え、完成テストは曳き紐で引いたので車輪にかかる摩擦も小さくなってしまった。構造上、上向きのベクトルが発生するから本体の実重より負荷は軽減している。これが原因で車輪が回転しない。「一体どうする?。ジャーどうする?」言わなくても選択肢は二つ、廃棄か修整かしかない。
 ましてや木aワーカーとしてのメンツが、意気地が、沽券が危機的状況なのだ。ここは鶴田浩二の様に腹を据えねばならん。

 開催日が思い違いで一週間先伸ばしになり、そのため修整の時間はある。まあ「意地が廃ればこの世は闇だ」のスターの言葉を信じ、ここは意地を張り修整してみる事にした。現在の素材は軽く加工しやすいホワイト材、修整はヤマザクラか他の重い材を探してみよう。
 更に動力不足になる実走を鑑みて蛇行させる尾部の重さも減らす事にした。節の数を減らすとともに部品一点一点をスリムにするのだ。
 この作業は既に接着されてしまったピースに施すから、また親指を酷使する。ここだけは泣き体、国語としては「泣きたい!」のだが感じ体では支障は無い。

  青大将をスリム化  ➡   塗装は施さない
 まず一番豊満な青大将のダイエットから始めた。糸のこ盤で両脇を切断、腹部と背部の角に丸みを持たせた。体高も下げるつもりだったが、この状態で装着走行させたら程々の動きを見せてくれたからダイエット終了。考えていたより楽だった。
 しかし糸のこ盤で両側を切り取る作業は危険が増す作業で緊張する。両脇を落とした頃は汗が出ていた。とりあえず一体完成。荏胡麻油を塗布して終了である。木肌を残したままにしたのが意外に美しく見える。まあ、怪我の功名くらいはあっても良いのだ。

 二体目もダイエットした。一体目アオダイショウは胴幅40mmを25mmまでに落とした。二体目は「軽い方が動くだろう」と胴幅35mmで制作してあったが、これも25mmにする。さすがに糸鋸盤で切り落とす作業は危険で、万力に挟み鉋で削り落とした。試験走行では改善が見られたが両方とも節数を減じて完成としよう。
  ダイエット中   ➡   胴幅25mmで完成

 三体目は円柱を入れ子状態でつなぎ胴に似せてある。これも仮組み立ての試験では良好だったが、曳き紐で動かすと関節の重さに負ける。そのうえ、見た目をよくしようと入れ子式にしたから摩擦抵抗も増した。間にワッシャを入れ隙間を作っておいたのだが、車輪カムの動力では非力だった。
 改善するには入れ子式を止め、俵形か球形で連結する必要がある。イベントまでに時間がないし、この再生作業は後日にした。まだ仕上げねばならない玩具があるのだ。リアルを求め失敗した例である。 


まだまだ蚊は襲来する

2017-11-12 | 小人閑居して憮然
 9月頃は蚊も虻も蚋も襲来する吸血最盛期である。蚋は日陰や曇天で、虻は日照とは関係なく、蚊は日陰や曇天時に襲ってくる。10月に入れば虻も蚋も姿を消すが蚊だけは相変わらず出現する。まあ、自宅寝室では真冬でもそうなのだから「さもあらん」であろう。
 今回、クワの除伐を行ったのだが、木陰作業で蚊の数が多く、携行した電気蚊取りでは効果が得られなかった。そこでキングサイズの森林作業用の蚊取り線香を腰に付けた。これだと煙の量も多く蚊を忌避出来たと感じられるほどの効果が望める。

 しかし、動いている時は良いのだが、風も無く動きもない時は自分が燻されている感覚になってしまう。まあ、姥捨て山にいる事自体、お線香の対象になってもおかしくは無いのだろうし蚊取り線香ならぬ「蚊取真悟」と言って良いかも。
 寒くなれば家蚊はともかくとしてフイールドには現れなくなるが、それが「今蚊今蚊」、「何時蚊何時蚊」と待ち遠しい。

 しかしながら寒くなれば蚊が原因の痒みは消えるものの冷えが原因で膝や腰の痛みが常駐するようになる。こんな時に思い起こされるのは「焼き直しすれば治る」という爺様婆様が常日頃発していた言葉で、確かに真理ではある…。

ずーと動いていない…

2017-11-11 | 小父のお隣さん
 三週間ぶりに見出して更に一週間後、水見回りの途中に立ち寄ったアカボシゴマダラの幼虫のいるエノキ。幼虫はいたのだが一週間前に見た場所でそのままだった。
 体色から生体と思っているけれど、確認のために触れる訳にもいかない。尾部の葉の変色は排泄物によるのだろうと推定するが、あくまで素人判断だ。水見回りのコース上に位置しているから観察だけは続けたい。

可愛い系でダックテール

2017-11-11 | 何よりの楽しみ
 何通り試作したのか定かでない魚のプルトイ。遂にプロトタイプに込めた構想は果せなかったが、部材の山から「泳ぐ魚」へと転用させ「泳がせる」事にだけ注目すれば合格点になった。

 でも「動かぬはずはない」と言う動かぬ信念は排除出来なく、可愛い系に宗旨替えして確認してみた。幼児の玩具と言う固定観念があるからマリリンモンローの様なモンローウォークでは無いアヒルの尻振りをイメージして作った。
 声を潜めた内緒話になるけれど、小生的にはモンローウォークが好みなのかどうかまでは承知していない。

 既に結果は分かっていた通り、上の写真で判る様にカムが体側全周で干渉するから尻振りは発生しなかった。ここで我が身の尻拭きをせねばならない。干渉している部分を切り抜いてカムの作用点と回転のスムーズさを調整し、ようやく完成にこぎつけた。まあ、なんと尻振り動作の可愛い事か。子とか親とかが「カワイイー!」と叫ぶ阿鼻驚嘆が脳裏に浮かぶ。

 他人の評価は横に置いて自己評価すれば「動作は完成を見た。しかし胴体に幼児の指が入ってしまう隙間が出来たので安全性は貶めた」に尽きるだろう。
 また、この機構を組み込んだ玩具をプルトイとして動かすには車軸を受けている垂直軸の中心から牽引する紐を出すのが大事な要点で、このタイプはそれが出来ない。

 胸から紐を出すと身体の振れの抵抗になるし、底部の垂直軸末端から紐を出すと本体を浮き上がらせる力で動力が発生し難くなる。
 まあ、斜面を転がせて見せる活動の中なら使えるか…。どちらにしても「もう作らない!」。これ以上の尻拭いには尻より首を振る。

 それより厄介なのは一カ月以上にも渡り、座位での作業に集中した結果、親指の痛さより運動不足だと思われる理由の便秘が発生した事だ。こんな事は初体験で、ここは真実一路「尻ぬぐい」最優先事項になった。ハァ…。
 使い過ぎと使い足りない部分、自分の身体と言えど均衡を保つのは難しい。モンローウォークすれば解消するかもしれんが、排便がこれほどの試練だったとは「お尻様」も知り得ぬ事だっただろう。 

   組み込み部位の干渉排除加工  ➡   完成したダックテールプルトイ


              作れども作れどもこの玩具動かずじっとり手に汗

**北風こっそり噛んだろう…

2017-11-10 | 感じるままの回り道
プラタナス黄葉転がされ音たてて
           かなしかなしと木枯らしの道

朝見しは黄葉豊満大イチョウ
           午後は裸木絨毯厚し

ガマズミは赤き実残し木枯らしに
           煽られ揺れる群青の空

フウの実の落ちて転がる石畳
           ひとつ拾いて種子フウと吹く

秀でてもハゼの葉紅葉は手に取れぬ
           かぶれて肌の紅葉避けたし

熟すほど頭を垂れる魚かな

2017-11-09 | 何よりの楽しみ
 魚のプルトイ、構想倒れに終わり「泳ぐ魚」になってしまった。あり合わせも含め二体作ってから遊び心で口元にスプリングを用い蝶を配置してみた。距離を取りたかったが希望の長さが無く鼻先に配置した格好だけれど雰囲気は出た。

 このまま操作すると蝶と戯れている風にも見えるし捕食直前のようにも見える。ここまで作って、また血が騒ぎだした。「頭部を下げればもっとリアル感が増す!」で結局、動きの調整も含め更に一日費やして二軸の懸架台を作る。元より図面もモデルも無いから全て頭の中の絵だけで動きを追いながら部品を成形する事になる。

 自宅に作業場など無く、縁台上での作業で、工程に合わせ工具や道具を出し入れするから能率は悪い事おびただしい。それでも口には出さずとも絵に対し責任ある行動をとるのが「小生」で、「言葉は重い」なんて何席もブチ挙げつつ、現実は知らぬ存ぜぬ頬冠り知らん顔の嘘吐き様とは異なるのだ。対する側も、あの手太楽では「砲火無理」で、両者ともギョッ道の川上にもおけぬわい。

 吐乱譜はさておき、頭を下げる量は僅かだ。それでも魚体の重さが操作ハンドルに加わるから重く感じる。心配事は「ハンドルが折れはしまいか?」なのだけれど、一作目には思わぬ弱点が出るものなのだ。
 仕上げ塗装は荏胡麻油だ。飽きが来るほど作り込んだ結果、オイル以外の塗装は動きを阻害する事が分かった。摩擦係数が大きくなるのである。
 さて完成した架台に装着し、僅かに前傾姿勢をとらせることで魚体が大きくU字形を示すまでになった。重心は尾部にあるから手を離せば頭部を上げる姿勢に戻る。この姿勢でないと「泳ぐ姿」の連続は難しい。

        頭部下げると深く曲がる    左二軸式、右一軸プロトタイプ

再訪感杯!

2017-11-08 | 小父のお隣さん
 アカボシゴマダラの幼虫は10月12日を最後に見いだせなかった。「幼虫の多くは捕食される」とS先生から聞いていたから「命の循環に入った」と思っていた。
 たまたまSさんからフイールドの蝶に関する電話がありゴマダラチョウの話になった。「葉の上だけでなく枝に移ると更に分かり難い」なんて話も出たから「それなら…」と水見回りの時に再度エノキに立ち寄ってみた。
 幹から枝から丹念に目で追って探したが見つからない。まだ落葉はしていないから「越冬状態」にはならないはずだと信じ幹元の枯草の中まで探す事はせず「ダメ元」とばかり丹念に葉の上を探した。

 この執念があった事で「再見!」となったのである。勿論、中国語での発語はしない。たしか別れの挨拶だったように記憶しているが、日本語となると出会いを表現しているとは、なんとも言語は難しい。
 吐与太話はさておき、本当に発見し難い幼虫である。少し目を反らすと捉えられなくなってしまうほど同化している。ほぼ三週間ぶりの出会いで何齢幼虫か知る由もないけれど、体長25mmほどまで育っていた。
 幼虫のまま越冬するのか蛹化して越冬するのか承知していないが近縁種は地上に下り落ち葉の中で越冬するタイプもいるから同じなんだろう、とは小生の勝手な想像。

        発見し難い     結構、個性的容姿である