トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水路の浚渫

2014-05-13 | 水辺環境の保全

2  水辺の入り口にある水路の浚渫を1年ぶりに行った。ここは降雨時のみ林道の水が流れる。従前は遊歩道に垂れ流されていたのを通路わきに誘導した。

 もう10年になるから、掘り上げた土砂で堤は高くなり水路は天井川なってしまった。水路を掘り下げ、堤を削り通路との高さを平坦にするほどの元気は無いから高くなる一方だろう。

 年に一回だけの浚渫だけど、行わなければ水がのたうち回る場所に後戻りする。神話の「八又のおろち」は暴れる河川の比ゆではないか、と言う意見の記憶があるが、ささやかな水路からでも想起するに足る。もうすぐ雨の季節だ。


それぞれの旅立ち

2014-05-13 | 小父のお隣さん

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 フイールドの立て看板に虫が並んでぶら下がっていた。ヒオドシチョウの幼虫である。エノキに大発生して葉を食べつくしつつヤマガラに食べられつつも蛹になるまでに成長できた個体たちだ。

 知人のS氏から「蛹になるときは食樹からかなり移動する」と聞いていたから周辺を探ってみた。バイオトイレのネットフェンス、トイレの庇、草むらの中、クワやクヌギの枝等々、至る所に姿を確認できた。目星を付けなくとも体色が黒いので探しやすい。

 複数のエノキに生息していたから、どのエノキからの個体か確認しようも無いが、個体から至近のエノキまで長いものは10mは移動している。移動面も平坦面ではなく地上は草薮になっていたから、先の見えない旅をしてきた事になろう。コロニーで生活していた時期は終わり、これからは独り立ちだ。

 蛹になると決めた場所の高さや位置関係・環境など、特に共通点は認められなかった。多様性を持つことでリスクの分散を図っているのだろうか…。まだ枝にいた頃の終齢幼虫、ひと声出すと一斉にピクつく。危険と感じると体を激しく動かす幼虫の話を読んだ事があるが、この事例もその内に入るのだろうか。まあ、どうでもよいか。

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