「ピンポーン♪」(※)
日本映画を観てこれほど「楽しい」と思ったことは実に30数年ぶり。
かの東映アニメの金字塔「長靴をはいた猫」(※※)を見た時以来だった。
「ピンポーン♪」
映画が始まった冒頭の5分間ほどは、
「なんて『濃い』映画なんだ」
と甘すぎるバニラシェイクを飲んだ時のような感覚に陥った。
この時の「濃い」はもちろん「内容が濃い」という意味ではない。
「あのホテルの社長のオバサン、化粧濃い~~~~」
とか、
「あの歌手、声奇麗やのに、顔むさくて濃い~~~~~」
とかいう感覚の『濃い』さなのだった。
「ピンポーン♪」
泣き笑い映画。
しかも休みなし。
息つく暇なく物語が展開していき、大人も子供も時間を忘れて食い入ってしまう。
で、なんとなんと、エンドクレジットが流れる中で立ち去る人は一人もなし。
みんな映像の不思議さと、演技派俳優たちの爆笑演技に毒気を抜かれて放心状態。
劇場を出る時は思わず、
「ピンポーン♪」
と叫んでいる自分に気付いて苦笑してしまう。
ほんとにほんと、凄いエンタテーメント作品だった。
「ピンポーン♪」
テレビ東京と東京宝塚が作った映画「パコと魔法の絵本」は最近のハリウッド作品ではお目にかかることのできなくなってしまった極彩色のエンタテーメント映画だった。
一ヶ月ほど前に予告編を見た時は、
「どうせお子様向けの低次元映画さ」
とバカにしていたのだが、実際見てみたら「お子様向け」と思い込んでいた自分自身を「バカッ!」としかりつけたくなるくらい手放しで素晴らしい。
対象年齢オール世代という信じられないような楽しい映画なのであった。
この映画の監督・中島哲也氏はCM出身の演出家とのことだが、もうそのレベルは同じCM出身のО監督やアメリカCM界SFXの伝説の巨匠R・Eも凌駕している。
脚本は上手いし、演技も凄い、セットもなかなかだ。
さらにさらに、カメラワーク、編集とセリフのタイミングが秀逸だった。
ということで、実生活で辛いことがあったり、「オレって、もしかして鬱?」なんて思っている人は、是非この映画を観に行こう。
で、一緒に叫ぼう、
「ピンポーン♪」
と。
~「パコと魔法の絵本」テレビ東京 東宝配給 2008年作日本映画~
※ピンポーン♪と叫ぶ理由は映画を観たらわかります。
※※「長靴をはいた猫」は伝説の名作アニメ。製作は東映。昭和30年代40年代生まれのオッサン、オバハンにこの映画を知らぬものは無し。ひょっこりひょうたん島の井上ひさしと山元護久が脚本を書き、若き日の宮崎駿がスタッフに加わっている。21世紀の今日もなお私は「びっくりした」と話すと、続いて「ニャッ」と言ってしまうほど影響力が大きい映画だ。
先ほどはわざわざありがとうございました。
まさかお出会いできるとは・・・
いまだに信じられません。
仕事中ではありますが、思わずコメントさせていただきました。
では今後ともよろしくお願いいたします。
先ほどは突然訪問し、びっくりさせてすいませんでした。
きれいで気さくな方が多いような雰囲気の会社ですね。
帰社すると、もう見積もりが届いており、週明け上司に相談し決定したいと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。