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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



アップルコンピューターのiPodがついにシェア60%を獲得。
というニュースが昨日の経済紙に掲載された。
(ビジネスマンとして羨ましい)
日本市場におけるデジタル携帯プレーヤー市場で、ついにiPodが60%を占めるに到ったのだいう。
どおりで、街中でも、電車の中でも、ジムや会社でも、多くの人がiPodを持っているわけだ。
かくいう私も格安で手に入れたiPod miniを所持しており、このおかげでマイカーからカセットテープが姿を消すことになった。

このiPod快進撃のブースターとなったのがiTunes Music Storeの開店だ。
営業開始たった4日間で100万曲がダウンロードされたとのニュースも記憶に新しい。
この曲数は、それまであった国内の既存のネット音楽ショップの1ヶ月分の販売数だというのだから驚きだ。
このiTunes Music Storeや市販のCDとiPodを結ぶ優れもののソフトウェアがiTunesというアップル社純正のソフトウェア。
Macには買ったときから組込まれているし、Windowsユーザーもインターネットを通じて無料でダウンロードできる。またiPodを買うとCD-ROMが付属している。

このiTunesの凄いところはCDをパソコンに装填すると、自動的に起動して、インターネットを介してデータベースから「アルバム名」「アーティスト名」「曲名」「時間」「ジャンル」を的確にダウンロードしてくることだ。
このソフトを使えば、個々の曲名が分らなくなる、ということがない。
私はこのソフトのメカニズムには、きっと音楽CDの中にはインターネットに接続すると曲名などのデータベースに接続するための「何か」が含まれているのだと思っていた。

ところが、この「何かが含まれている説」を根底から突き崩す現象に遭遇した。

先週末、とある事情で20年前に購入したロサンゼルスオリンピックの公式LPレコードを、iMacに取り入れて、CDを作る作業をしていた。
使ったソフトは「Sound it!」というソフトだ。
このソフトは、アナログ音声をデジタル化し、CDを作ったりMP3のデータを作成する機能がある。
さらに、取り込んだ音声データを視覚的に確認することができ、ノイズの除去やフェードイン、フェードアウト、エコーなどのエフェクトをかけることができるのだ。
これまで様々なLPをCD-Rに焼くためこのソフトを使ってきた。
ほとんどはCDでの発売が期待できないものばかりだった。

ロサンゼルス・オリンピックの公式アルバムのCD版もアマゾン・ドットコムで調べたが、売られていないので自分で作ることにした。
ボブ・ジェームスやクリストファー・クロス、ビル・コンティにTOTO等が1984年のロス五輪のために製作した名曲がずらりと並ぶ。
とりわけジョン・ウィリアムス作曲指揮のファンファーレが素晴らしい。

今朝、この自分で作ったCDを視聴してみようとiMacにセットした。
iMacは音楽CDとすぐに判断。iTunesが自動的に立ち上がった。
そして「データベースにアクセス」との表示が出たが「あるわけないやん」と私は決めつけた。
ところが次の瞬間「曲名」「アルバム名」「アーティスト名」などが正確に表示されたのだ。
「えええ!いったいどうなってんのや!このiTunes」
CDを作るとき、曲名もアーティスト名も入力していない。
ちなみに1曲目のファイル名は「A0001」、2曲目は「A0002」と入力したはず。

LPレコードの音の中に、曲名データが入っているとは思えない。
iTunesの優れた機能に驚愕し、そのメカニズムの謎は深まるばかりだ。

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