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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



「カトリーナ、アメリカは大丈夫か?」
と言ってもカトリーナという女にアメリカのことを心配して訊いているのではない。

そう、ジャズの街「ニューオリンズ」が壊滅した。
ハリケーン・カトリーナが海抜ゼロメートルの大都市を直撃し、太閤記の水攻めで有名な高松城状態に追い込んだ。(今時、岡山市民以外に知らんの~)

数万人の住民が孤立し、死亡行方不明は数千人を数えるという。

ところで、テレビのニュースを見ていて多くの人は吃驚仰天したことだろう。
しかも何に驚いたのかというと、洪水の規模の大きさでも、木造の家が強風で破壊された残骸の姿でもなく、まるでソマリアかコンゴと見まごうような天災難民の情景に驚いたのだった。
アフリカの難民キャンプのような情景に見えてしまったのは、黒人の被災者が多いのに加えて、ショットガンを手にした警察官や軍の兵士が街のあちこちを警備してまわっている姿が原因だろう。
治安は壊滅し、金目のものや食料を持っていると暴徒に襲われ命の保証はない状態だという。
商店や民家には略奪者が横行し、警察でさえストップをかけることが出来ない有様で、200人の警官が「体が持たない、やってられない」と辞表を提出したという。

アメリカは大丈夫なのだろうか?

世界のリーダーであるはずのアメリカが自国民を救出できず手をこまねいている。
災害で治安が悪化すること事態、民衆のレベルを思わずにはいられない。

9.11テロの時はアフガニスタンとイラクを攻撃して鬱憤を晴らすことが出来たけど、まさか「ハリケーンを生んだ、メキシコ湾を攻撃する!」とは、さすがのブッシュ君も宣戦布告できるわけがない。

はてさて、いったいこの国は、これからどこへ向かうのだろうか?

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