とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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ボタン

2005年04月29日 22時40分31秒 | エトセトラ
昨年映画館で観賞して、瞬時にお気に入り映画の仲間入りした「スウィングカールズ」関連のDVDあいついで発売された。
まずは映画が発売されて、昨年末に行なわれたファースト&ラストコンサートのDVDが発売された。

今日、そのコンサートのビデオを観賞していて、キーボードを弾いている中村拓雄役の平岡祐太の指を見ていると、その細さに感動した。
改めて、キーボードの類いを弾くには細く長い指が必要なことを確認した。

高校生の時、友人に頼まれてバンドのキーボード奏者を務めたことがある。
今考えると、私に「キーボードを頼むで」などと言ってきた奴らは、八百屋に「肝臓移植の手術をしてくれますか」と頼むようなものだとつくづく思う。が、頼まれた私も引き受けたところから、若いということは即怖いもの知らずに結びつくものであると、これまたつくづく思うのだ。

たまたま少しばかりキーボードを弾くことができたのが、何が原因だったか忘れたが周知とされることになり、暇をもてあそんでいた(当時私は東京のN大学を目指して受験勉強に勤しんでおり、ほんとは暇ではなかったが)私にキーボード奏者の役が回ってきたのだ。

ところで、私はキーボードを弾けるといってもよく間違える。
その原因の一つは指が太く短いことにある。
キーボード奏者とかピアニストというよりも、どちらかというと相撲取りや人足仕事の方が向いているゴッツイ手なのだ。
従ってキーをたたくと二つ同時に弾くことが少なくなく、「指一本で和音が弾ける」とわけの分からない自慢をしていたことがある。
当時「僕にも弾ける」などとジャイアント馬場がCMしていた鍵盤の小さなヤマハのポータサウンドなどは論外で、「指サックつけやんと、弾けんやん。」などとマヌケなことを言っていたものだ。

だから細く長い指には憧れがある。
そう言えば、昨年末に間近で拝見させていただいた谷村(有美)のピアノを弾く指も細く長く美しかった。

先月、東京ビックサイトで会社の携帯電話を紛失した。
いろいろ探してみたが出てこなかったので始末書を書いて提出したら、先日新しい電話機が手渡された。
M社製のとても小さな持ち運びに便利な機種だった。
しかし、ここで問題が発生した。
ボタンが小さい。
小さ過ぎて、自分の意志とは異なるボタンを押してしまう。

電話をかけると、何回かに一度は知らない人が電話口に出てくるようになったのだ。

電話の小型化は結構だが、私のような人の指の大きさも考慮していただきたい。
平岡祐太の指を見ていて、そんなことをふと思った。