10日(水)。東京交響楽団から「第695回定期演奏会(11/13)出演者変更のお知らせ」が届きました それによると、「当初予定していたヴァイオリンのボムソリ、ソプラノのアリーナ・ヴンダーリン、バリトンのビョルン・ビュルガーは、新型コロナに係る入国制限により出演できなくなった。ついてはヴァイオリンに弓新(ゆみ あらた)、ソプラノに盛田麻央、バリトンに町英和が出演する」とのことです なお、指揮者のウルバンスキはすでに来日済みで予定通り出演、プログラムも当初の予定通り①シマノフスキ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、②オルフ「カルミナ・ブラーナ」で変更なしとのことです
ということで、わが家に来てから今日で2496日目を迎え、自民、公明両党は10日、経済対策の柱となる18歳以下の子どもへの10万円相当の給付金を巡り、自民党側が示した年収960万円以上の世帯を対象から外す案で一致した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
そもそも18歳で線引きすること自体 どこに合理性があるのか疑問だと思うけどね
夕食は「餃子鍋」にしました 材料は餃子、ニラ、モヤシだけで、市販の味噌鍋の素を使いました。温まりました
Netfrixで「ショーシャンクの空に」を観ました この作品はフランク・ダラボン監督による1994年製作アメリカ映画(143分)です
この作品を観ようと思ったきっかけは、ギンレイホールのPR映像です 神楽坂の「ギンレイホール」は基本2本立ての名画座ですが、本編上映前に「あなたは何本ご覧になりましたか」というナレーションとともに、名画の数々のタイトルが現れては消えていきます その中の一つに「ショーシャンクの空に」があり、第6感で「絶対に いい映画に違いない」と思い、いつかは観たいと思っていたのです Netfrixの番組検索をしていたらこの作品が取り上げられていたので、これ幸いに観ることにしたのです
物語の舞台は1947年のメイン州ポートランド。若くして銀行副頭取を務める銀行員「アンディ」ことアンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、妻とその愛人を射殺した罪に問われ、無実を訴えるが終身刑の判決を受け、劣悪なショーシャンク刑務所への服役が決まる ショーシャンクでは、長年服役している『調達屋』レッドことエリス・ボイド・レディング(モーガン・フリーマン)がいて、何度も仮釈放の審査で却下されていた 受刑者たちと距離を置いていたアンディだったが、レッドに声をかけ、趣味の鉱物採集のための小さなロックハンマーの調達を依頼する それをきっかけにアンディとレッドは友好を深める。1949年、アンディは屋根の修理作業中、ハドリー主任刑務官(クランシー・ブラウン)の相続問題を知り、財務経理の知識を駆使し、作業仲間たちへのビールと引き換えに解決策を提案する アンディは仲間たちから尊敬される一方で、ハドリーら刑務官からも一目置かれるようになる アンディはレッドに調達を頼んでおいたリタ・ヘイワードの大型ポスターを手に入れ、独房の壁に貼る やがて、アンディは知的労働の図書係に配置替えとなり、50年以上も服役している老囚人ブルックスの助手となる しかし、その目的はノートン所長(ボブ・ガントン)や刑務官たちの税務処理や資産運用をアンディに行わせるためだった それでも、アンディは銀行家としての手腕を発揮する一方で、図書係として州議会に図書館予算を請求を毎週送るようになる 根負けした州議会はわずかばかりの寄付金と古書を刑務所に送ってくる。1963年、アンディが州議会に週2通手紙を送り続けた結果、年度ごとの予算まで獲得し、倉庫同然だった図書館は囚人たちの娯楽と教養を得る場となっていく そのころノートン所長は、囚人たちの社会更生を図るという名目で、彼らを労働力として野外作業をさせ、裏でピンハネや業者から賄賂を受け取り始めた アンディは「ランドール・スティーブンス」という架空の人物を作り出し、その多額の不正蓄財を見事に隠蔽し、所長の信頼を勝ち取っていく 1965年、新たに入所したコソ泥青年トミー(ギル・ベローズ)は、妻子がいることから更生を望んでいたが、アンディは文字の読み書きができない彼に勉強を教え始め、やがて高校卒業資格を申請するまでになる トミーはアンディの過去を知ると、その真犯人に心当たりがあると話す アンディはノートン所長に再審請求したいと頼み込むが、優秀な経理担当者であり、不正蓄財を知る彼を自由にさせるわけにはいかず、アンディを懲罰房に入れ、考えを改めるよう迫る 1か月経っても折れないアンディに業を煮やした所長は、冤罪証明のカギを握るトミーを「脱走を企てた」とでって上げて射殺してしまう その1か月後、アンディは再び不正蓄財を行うことを条件に懲罰房から出される しかし、アンディの様子はどこかおかしく、メキシコの土地ジワタネホの話をしたり、レッドに要領を得ない「伝言」を残す レッドたち仲間はアンディが自殺を考えていると疑い心配する その翌朝、点呼の際 アンディが房から消えていることが発覚する 彼らはリタ・ヘイワースからマリリン・モンローへ、そしてラクエル・ウェルチへと替わっていた女優のポスターの裏に大穴が開いているのを発見する アンディは20年間も小さなロックハンマーで壁を掘り続け、ついに1966年脱獄したのだった アンディはその足で銀行に向かい「ランドール・スティーブンス」名義になっているノートン所長の不正蓄財を引き出すとともに、告発状と帳簿を新聞社へ送り、メキシコへ逃亡する アンディの告発状によりハドリーは逮捕され、ノートン所長は拳銃自殺する まもなくレッドは服役40年目にしてようやく仮釈放されるが、アンディの「伝言」を思い出しメキシコのジワタネホへ向かう。そして美しく青い海の浜で悠々自適の生活を送るアンディと再会し喜びの抱擁を交わすのだった
本作はスティーブン・キングの中編小説「刑務所のリタ・ヘイワース」をフランク・ダラボンが映画化したヒューマン・ドラマです 私の第6感は当たっていました 映画を観て感動することは極めてマレですが、本作は心の底から感動しました こういう作品こそ「名画」と言うべきでしょう
本作で一番印象に残っているのは、アンディが州議会に図書館予算を請求をした結果、刑務所に送られてきた古書の中に、モーツアルト「フィガロの結婚」のLPレコードが混じっているのを発見した後のシーンです アンディは最初は自分だけでレコードプレーヤーに乗せて聴きますが、そのうち受刑者全員にも聴かせたいと考えます 彼は断りもなく館内放送のスイッチを入れ、モーツアルト「フィガロの結婚」第3幕で伯爵夫人とスザンナが歌う二重唱「そよ風に寄せる」を全館に流します これによりアンディは懲罰房送りとなります その後、レッドからレコードで音楽を流した理由を尋ねられたアンディは、「音楽と希望は誰にも奪えないものだ」と答えます これに対しレッドは「そんなもの(希望)は壁の中じゃ危険だ」と反論します
プレーヤーやレコードを取り上げられて音楽が聴けなくなってしまったアンディでしたが、彼はレッドに「音楽は頭の中で、心の中で鳴っている」と語ります 彼が言わんとしたのは「プレーヤーやレコードは奪い取ることは出来ても、頭の中、心の中で鳴っている音楽は誰にも奪うことができない」、さらに言えば「音楽を愛する心は誰にも奪えない」ということです
「自分は無実だ」ということを確信しているからこそ、アンディは19年間もの間 希望を捨てずに地道に穴を掘り続けることが出来たし、最後には脱出に成功し「自由」を手にすることが出来たのです
久しぶりに「いい映画」を観ました これからも「不朽の名作」として語り継がれていくことでしょう