人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アルフォンソ・キュアロン監督「ROMA ローマ」を観る ~ Netfrixオリジナルドラマ

2021年11月17日 22時22分39秒 | 日記

17日(水)。10月8日に錦糸町で階段から転げ落ち、頭部を打って救急車で東京曳舟病院に搬送され、5針縫って9日間入院しました その際の経費については、すでに全額支払い済みだと思っていたら、株式会社Eというところから請求書が届きました 驚いて明細を見ると、入院患者用のパジャマ、歯ブラシ、タオルなどのレンタル料であることが判りました 念のため曳舟病院の診療明細書を確かめたら、レンタル料は計上されていませんでした。二重請求でないことが判ったので支払うことにしました

ということで、わが家に来てから今日で2503日目を迎え、三色旗(トリコロール)として知られるフランス国旗の青色の部分がマクロン大統領によって、明るい色から濃紺に変更されていたことがわかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     まだ青だからブルーになるくらいで済んだ  てっきり真黒んに変えたかと思ったよ

 

         

 

夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜と釜揚げシラスのサラダ」「もやしの味噌汁」を作りました 生姜焼きは小麦粉をまぶして肉を焼いたらフライパンにこびりついて困りましたが、柔らかくできました

 

     

 

         

 

アルフォンソ・キュアロン監督による2018年製作メキシコ・アメリカ合作映画「ROMA  ローマ」(モノクロ・135分)を観ました

物語の舞台は1970年代初頭のメキシコシティ。医者の夫アントニオ(フェルドナンド・グレディアガ)と妻ソフィア(マリーナ・デ・タビラ)、そして4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働くクレオ(ヤリッツァ・アパリシオ)は、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていた そんな中、クレオは同僚の恋人の従兄弟である青年フェルミン(ホルヘ・アントニオ・ゲレーロ)と恋に落ちる やがてクレオは妊娠し、その事実をフェルミンに伝えるが無視される。クレオはソフィアに相談し生むことを決意するが、流産してしまう 一方、アントニオは長期の海外出張へ行くと言い出すが、その実態は国内で愛人と暮らすことだった アントニオが荷物を引き取りに来る日、ソフィアは子どもたちと祖母、そしてクレオを伴って海にドライブに行くが、二人の子どもたちが溺れかかってしまう それをクレオが助けたことからソフィアは一人で4人の子どもたちを育て、クレオを引き続き雇い続ける決心をする

 

    

 

本作はNetfrixオリジナルドラマとして製作された映画です アルフォンソ・キュアロン監督が、自身の幼少期の体験を交えながら、政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコを舞台に、ある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を若い家政婦の視点から描いています

この映画を観ていて最後まで分からなかったのは、タイトルがなぜ「ローマ」なのか、ということです 後で調べてみたら物語の舞台がメキシコシティの「コロニアル・ローマ」という土地だからということが分かりました

ところで、クレオが胎児の父親であるフェルミンに会いに郊外の武術訓練場に行って訓練を見学するシーンがあります ここで指導者が日本語で、イチ、ニー、サン・・・と掛け声をかけると訓練生たちが武術の型を決めていくのですが、なぜか、ジュウシチ、ジュウハチ、ジュウクウの次がサンジュウになっていました この辺はメキシコらしくおおらかです

この映画を観ていて気が付いたのは、クレオが働く家では犬を飼っていますが、あらゆるシーンに犬が出てくることです 70年代のメキシコは犬だらけだったのだろうか

それと、この作品は監督の思い出を忠実に再現したいという強い思いがモノクロ画面に表れています また、この本作にドキュメンタリーのようなリアリティを感じるのは、会話の時の顔のアップがないことです 台詞を言うたびに顔をアップするのは極めて不自然ですが、この作品ではカメラワークが自然です

さて音楽です キュアロン監督はベルリオーズが好きなようで、本作では2曲が使用されています 1曲目はアントニオが車で帰って来て車庫入れするシーンでカーラジオから流れてくる「幻想交響曲」の第2楽章「舞踏会」のワルツです もう1曲は、フェルミンとクレオが観ていた映画のエンドロールで流れた歌劇「ファウストの劫罰」の「ラコッツィー行進曲」です

本作は2018年の第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞に当たる金獅子賞を受賞、第91回アカデミー賞でも外国語映画賞、監督賞、撮影賞を受賞しています 観終わった後、温かい気持ちになるとても良い作品でした

コメント
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