人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

紀尾井ニュー・アーティスト・シリーズ「高橋礼恵」のコンサート~全席招待!

2011年12月21日 06時23分52秒 | 日記

21日(水).忘年会シーズン高輪・・・・・・・・もとい,忘年会シーズンたけなわ 昨夕,忘年会で帰りの電車で2駅乗り越しました

13日に紀尾井ホールであった「紀尾井ニュー・アーティスト・シリーズ」第25回山上ジョアン薫のチェロ・リサイタルを聴きに行った際,次の第26回のチラシが配られました 2012年3月14日(水)午後7時開演.高橋礼恵(たかはしのりえ)というピアニストです

高橋礼恵は桐朋学園大学卒業後,2000年に渡独しベルリン芸術大学で学びました.日本音楽コンクール第2位,2005年の第1回ボン国際ベートーヴェン・コンクール第2位など,多くの賞を取っています

演奏曲目は次の通りです.

①ベートーヴェン「ロンドハ長調」

②   〃    「ソナタ第24番”テレーゼ”」

③   〃    「ソナタ第23番”熱情”」

④ブラームス「2つのラプソディ」

⑤  〃   「4つの小品」

⑥バルトーク「舞踏組曲」

紀尾井ホール800席,全席招待です はがきで応募することになっていますが,申し込み多数の場合は抽選で招待券が送られてきます.応募方法は次の通りです.

郵便ハガキに①氏名(フリガナ),②郵便番号・住所,③電話番号,④希望公演日(3月14日),⑤希望枚数(2枚まで)を記入のうえ下記のあて先に送ること. 締め切りは2012年2月15日(水)消印有効です.

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町6番5号 紀尾井ホール 「紀尾井ニュー・アーティスト・シリーズ」 第26回 高橋礼恵 係

このシリーズは2回聴いてきましたが,非常にレベルの高い実力者による演奏でした.今度の高野礼恵も期待できると思います

 

          

 

 閑話休題 

 

メグ・ガーディナー著「メモリー・コレクター」(集英社文庫)を読み終わりました

心理検視官ジョー・ベケットは飛行機内で暴れる男イアン・ケイナンの対応を要請されます.彼は記憶に障害を持っています.ジョーは彼の失われた記憶をたどろうとしますが,彼は病院から逃げ出します 彼には自分の家族を救い出す使命があったのです.その傍らで,同じ飛行機に乗り合わせた乗客が記憶障害を起こして死んでいきます ジョーはその原因追及のためケイナンを探し出すための行動に移ります

帯に「ジェフリー・ディーバー大絶賛」のうたい文句が踊ります そのタイトルはディーバーの「ボーン・コレクターズ」を意識したものと思われます.ストーリー展開の高速テンポは,まさにディーバーのそれを思い起こさせます.読み始めたら手が止まらない一冊です

 

 

          

 

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超絶技巧オン・ステージを聴く~JTアートホール室内楽シリーズから

2011年12月20日 06時31分35秒 | 日記

20日(火).昨夕,虎ノ門のJTアートホール「アフィニス」で,JTアートホール室内楽シリーズ2011.10月~2012.2月の「超絶技巧オン・ステージ」を聴いてきました

プログラムは①ロッシーニ「弦楽のためのソナタ第3番」,②コダーイ「セレナード」,③イザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番」,④チャイコフスキー「カプリッチョ風小品」,⑤グリエール「タランテラ」,⑥ヘンデル(ハルヴォルセン編)「パッサカリア」,⑦ラヴェル「ヴァイオリンとチェロのためのソナタより第3,第4楽章,⑧サラサーテ「ナヴァラ」の8曲です

出演者は,1981年ヴィニャフスキー国際コンクールで日本人初の優勝者・漆原啓子,18日にイイノホールで演奏した黒川侑(以上ヴァイオリン),NHK交響楽団首席・佐々木亮(ヴィオラ),第59回ミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門第2位・横坂源(チェロ),NHK交響楽団首席・吉田秀(コントラバス),日本国際音楽コンクール公式ピアニスト・林絵里(ピアノ)という面々です.なぜか男性は名前が一文字で共通していることに気がつきました

自席は13列1番.かなり後方の左端ですが,会場が小さいのであまり気になりません.250ほどの座席はほぼ満席です

1曲目のロッシーニ「弦楽のためのソナタ第3番」は,何とロッシーニが12歳の時に作曲した全6曲のうちのひとつです.ヴァイオリン2,チェロ,コントラバスの弦楽だけの四重奏により演奏されます 今年デビュー30周年を迎える漆原啓子が第2ヴァイオリンに回って,弟子の第1ヴァイオリン黒川侑を気遣いながら演奏します.とても12歳の作品とは思えない流麗な音楽が流れます 

2曲目のコダーイ「セレナード」は,ヴァイオリン2,ヴィオラによる三重奏によって演奏されます.ハンガリー民謡のような独特の音楽が奏でられます.ここでも漆原が黒川を気遣いながら演奏します.黒川はマイペースですが,演奏は確かです

休憩後の1曲目,イザイの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番」はジョルジュ・エネスクに献呈された「バラード」の名前で知られる名曲です.漆原はヴァイオリン1本から出ているとは思えないほど色彩豊かな流麗な音でメロディーを紡ぎます

チャイコフスキーの「カプリッチョ」は,チェロとピアノによって演奏されます.チェロが哀愁を帯びたメロディーを奏でたかと思うと,後半は急速なテンポで展開します

グリエールの「タランテラ」はピアノの伴奏でコントラバスが演奏します.ウクライナ人のグリエールが若いときに作曲した「間奏曲とタランテラ」の一部です.コントラバス1本が主役の曲を生で聴くのは初めてですが,なかなか面白い曲でした

ヘンデルの「パッサカリア」はヴァイオリンとヴィオラによる対話が面白い曲です.こういう音楽を聴くと,バッハにないヘンデル特有の素晴らしさを感じます

ラヴェルの「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」の第3楽章の冒頭を聴いたとき,思わず「これは”君が代”ではないか」と心の中で叫んでしまいました.出だしのメロディーがそっくりなのです 荘重な音楽が続きます.

最後のサラサーテ「ナヴァラ」は,ピアノの伴奏でヴァイオリン2本が演奏します.ナヴァラとはサラサーテの生まれ故郷に近い土地の名前です.2本のヴァイオリンは高音部の美しさを強調して,ジプシー音楽の要素を含んだ魅力的な音楽を奏でます.演奏直後,初めて漆原,黒川の師弟コンビが握手をしました.会心の出来だったのでしょう

会場いっぱいの拍手に応えてアンコールを演奏しました.シューべルトのピアノ五重奏曲「ます」の有名なテーマです.黒川を除く5人により演奏されました.ここで初めて,ピアノが伴奏から主役へと躍り出ました

アンコール2曲目はパガニーニの「無窮動ハ長調」という早いパッセージの曲で,出場者全員が主役を交代しながら演奏しました.演奏が終わると,出演者は満足そうな笑顔で拍手に応えていました

このシリーズは,これだけ盛りだくさんの内容が一流のアーティストによる演奏で3,000円で聴けます.素晴らしい企画だと思います

 

 

            

 

今日はモーツアルトの「ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219」が完成した日です。1775年12月20日にザルツブルクで完成しました この曲は、当時流行っていたトルコ趣味が曲に反映しているところから「トルコ風」というあだ名が付けられています

モーツアルトは1775年に一連のザルツブルク協奏曲と呼ばれる5つのヴァイオリン協奏曲(K.207,K211,K216,K.218,K.219)を書いていますが、その最後の曲です。明るく陽気なフランス趣味と翳りのあるドイツ趣味が入り混じって独特の魅力を発散しています

いま聴いているCDは,寺神戸亮(てらかどりょう)のヴァイオリン,ラ・プティット・バンドの古楽器による演奏です.寺神戸の使用楽器は1691年製のジョバンニ・グンランチーノ,モーツアルトよりも古い時代の楽器です.古楽器特有のくすんだ音色が魅力です

 

       

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第17回江副育英会コンサートを聴く~イイノホール

2011年12月19日 06時29分53秒 | 日記

19日(月).昨日,内幸町のイイノホールで第17回江副育英会コンサートを聴いてきました イイノホールへ通じるエレベーターの手前でクリスマスツリーが出迎えてくれました

 

                 

 

出演者は第34回,40回育英会奨学生の田村響(ピアノ),第35回の宮田大(チェロ),同・高木竜馬(ピアノ),第36回の北村朋幹(ピアノ),第37回の黒川侑(ヴァイオリン),第40回の紅一点,二瓶真悠(ヴァイオリン)の6人です

イイノホールで聴くのは今回が2回目です.開演が午後1時半のため時間ぎりぎりに着くとロビーが多くの人でいっぱいでした.要するに,客席の後方にホワイエがあるのを知らない人が多いのです この点は,ホール側がもっとPRしてもいいと思います.ホワイエに行って広大なガラスを通して日比谷公園を見ると,紅葉が終わりかけている風景がみられました

コンサート会場に行って,何が腹が立つかというと,ホワイエでサービスされるコーヒーの高さです サントリーホールを始め,ほとんどの会場のホワイエではコーヒーが1杯400円ビールやワインは600円です.この高さがクラシック音楽から観客を遠ざける一つの理由になっていると思います.私は,眠気覚ましなど,特別な理由がない限り,コンサート前や休憩時間にホワイエでコーヒーやワインを飲むことはありません.その点,イイノホールでは紙コップとはいえコーヒーが1杯200円です.他のホールにない良心を感じます

プログラムを見ると,演奏者と演奏曲目の紹介だけで,「江副育英会」がどんな会でどういう趣旨でこのコンサートを開いているのかなどの説明が一切ありません.このコンサートを聴きに来る人は当然それを知っていることを前提にプログラムを作っているとしか考えられません 第一,江副とはだれでしょうか・・・・・・・・・・・・・その答えはすぐ近くにありました

自席は1階L列10番,センターブロックの前から12列目の通路側です.その2つ前の席にその人が座っていました.江副浩正氏.リクルートの創設者,リクルート事件の当事者.後で調べて分かったのは江副育英会理事長です あえて,名前は前面に出さないことにしているようですね

さて,コンサートのトップバッターは紅一点の出場者,1991年生まれで10年の東京音楽コンクール弦楽器部門第1位,現在東京藝大在学中の二瓶真悠(にへいまゆ)です.長い髪を後ろで束ね,薄紫のドレスで登場しました

演奏曲目はフランクの「ヴァイオリン・ソナタ」.この曲は1886年に作曲され,初演は同年,同じベルギーの名ヴァイオリン奏者イザイの手で行われました.二瓶は美しい一方で気だるい旋律を朗々と奏でていきます

第1楽章の途中,突然,左ブロックの真ん中あたりの席から,ケータイの「ブー,ブー,ブー」という着信音が鳴り始めました.なかなか鳴り止みません 張本人はまさか自分のケータイだとは思っていないのでしょう.幸い,フォルテの部分だったのでそれ程目立ちませんでしたが,迷惑です.若さ溢れる良い演奏だけに,こういうアクシデントがあると台無しになってしまい,がっかりします

2番手の高木竜馬は1992年生まれ.05年のキエフ第6回ホロヴィッツ記念国際ピアノコンクールの14歳以下で第1位,現在ウィーン国立音楽大学在学中です.舞台に登場しピアノの前まで来て,ピアノの上に譜面台を置く蓋が外されていないのを見て,自分で外して舞台袖に運んでいきました.再度登場した時は拍手喝さいを受けていました.その部分を外すと開放面積が大きくなって一層響きが良くなるのでしょう

演奏曲目はプロコフィエフの「ピアノ・ソナタ第7番」です.この曲は1939年に着手され1942年に完成,翌年リヒテルによってモスクワで初演されました.高木はピアノを打楽器のように扱い激しいリズムを刻みます

第2楽章の途中で,今度は右側後ろの席から「トゥルルル・・・・」というケータイの着信音が聞こえてきました.本当に信じられません まだ,こういう古典的な常識ハズレがいるのですね.情けないです.もう二度と来ないでほしいと思います

前半最後の出演者は1990年生まれで06年の日本音楽コンクールで第1位,現在ブリュッセル王立音楽院在籍の黒川侑(ゆう)です.演奏曲目は①イザイ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番」,②ラヴェル「ツィガーヌ」の2曲です.イザイもラヴェルも共通して感じたのは,鋭いテクニックと音色の美しさです 曲自体のもつ特性なのかも知れませんが,とにかくヴァイオリンの音が美しく響きます.ラヴェルを伴奏した北村朋幹のピアノも良かったです

休憩後の最初は1991年生まれ,05年の東京音楽コンクール第1位,現在ベルリン芸術大学在籍の北村朋幹(ともき)です.演奏曲目はバッハの「フランス組曲第5番ト長調」.アルマンド,クーラント,サラバンド,ガヴォット,ブーレ,ルール,ジーグの7曲から成ります.北村はピアノを弾くのが楽しくて仕方がないといった風情で生き生きとしたテンポで歌わせます

次の演奏者,宮田大(だい)は1986年生まれ.09年のロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで優勝しました.曲目はシューマンの「幻想小曲集」です.もともとクラリネットとピアノのために書かれたといいますが,実際聴いてみるとチェロにピッタリの曲です.宮田は抒情豊かにゆったりと情熱を持って奏でます

この日の”トリ”を務めるのは1986年生まれ,07年のロン・ティボー国際コンクールで弱冠20歳で第1位を獲得した田村響(ひびき)です.演奏曲目はラフマニノフ「ピアノ・ソナタ第2番」.この曲は1913年に作曲され,1916年にモスクワで作曲者自身のピアノで初演されました

冒頭から超絶技巧的な迫力ある音楽が押し寄せてきて,圧倒されます ピアニストに有利な大きな手の持ち主だったラフマニノフにとっては,自分の力を聴衆に見せ付けるのに十分な魅力を持った曲だったでしょう.田村は,ときにホールの残響特性を考慮してペダルを有効に使い分け,ラフマニノフの世界を展開します.20歳代中頃にして,もはや大家の風格です

この日のコンサートは,さすがに若手ながら実力者揃いで聴き応えがありました.ケータイの邪魔がなければもっと快適なコンサートだったと思います

 

                           

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「大阪交響楽団第15回東京公演」、「明日を担う音楽家による特別演奏会」他のチケットをゲット

2011年12月18日 07時59分30秒 | 日記

21日(日).昨日,久しぶりに狭山の実家に行ってきました.いつも出迎えてくれるトラ(雌猫)が7月23日に亡くなったことを知らされました 人間でいえば相当の高齢なので寿命だったのでしょう.でも,やっぱり寂しいです・・・・・・・・しかし,同じtoraでもこのtoraブログはまだまだ続きます.ご贔屓に 

 

 閑話休題 

 

神保町のチケットぴあでコンサートのチケットを3枚買ってきました 1枚は3月18日にすみだトリフォニーホールで開かれる大阪交響楽団第15回東京公演です.これはプログラムに魅かれました.①グラズノフ「抒情的な詩」,②ヘンゼルト「ピアノ協奏曲へ短調」,③プフィッツナー「交響曲第2番ハ長調」の3曲です.指揮は児玉宏,ピアノは長尾洋史です

ヘンゼルトは1814年ドイツ生まれ,シューマン,ショパン,リストらと同時代を生きたドイツ・ロマン派のピアノ奏者です ヘンゼルトという名前は「ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・ザ・ロマンチック・ピアノコンチェルト」という20枚組CD集に入っていたので,うっすらと覚えていました.この曲は事前に予習ができます

 

         

 

もう1枚は2月7日に東京オペラシティコンサートホールで開かれる「明日を担う音楽家による特別演奏会」です.大勝秀也指揮東京フィルのバックにより9人の歌手がオペラのアリアを披露します このチケットを買ったのは,出演者の中に田島千愛(ちえ)の名前があったからです.一昨年だったか,新国立劇場(中劇場)で同劇場のオペラ修習生出身者によるモーツアルト「フィガロの結婚」公演があったときに,彼女がスザンナを歌ったのです.その時「歌もいいし,ちょっぴりコケティッシュで気転が利くスザンナの役柄にすごく合っているな」と感じました

今回の公演ではドニゼッティ「連隊の娘」から「こうなってしまって私の運命は変わる・・・・フランス万歳」を歌います.その後の彼女の成長振りを聴くのが楽しみです

ほかには,鈴木愛美,廣田美穂,山口清子(以上ソプラノ),小林沙季子,鳥木弥生(以上メゾ・ソプラノ),高田正人,土崎譲,西村悟(以上テノール)が出演します.このうち鳥木弥生は9月11日にアルベルト・ゼッタ指揮による藤原歌劇団のロッシーニ「セヴィリアの理髪師」でロジーナを歌いました.西村悟は12月10日に佐渡裕指揮東京フィルでベートーヴェン「第9交響曲」でテノールを歌いました.パンフレットのうたい文句どおり,「明日を担う音楽家」であるかどうか,しっかり聴いてこようと思います

 

                        

 

最後の1枚は2月3日にJTアートホール「アフィニス」で開かれる「JTが育てるアンサンブルシリーズ~若い音楽家が奏でる様式の華」コンサートです これは,プログラムにモーツアルトの「ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調K.452」が入っていたのでチケットを買いました.フルート=竹山愛,オーボエ=金子亜未,クラリネット=西川智也,ファゴット=長哲也,ホルン=日橋辰朗,ピアノ=小澤佳水の若手に,クラリネットの山本正治が加わります

モーツアルト以外ではラヴェルの「クープランの墓」,そしてジャズ・ピアニスト,チック・コリアの「フルート,バスーン,ピアノのための三重奏曲」も演奏されます.これからという若手の演奏家に期待したいと思います

 

                        

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新日本フィル2012-2013シーズン定期演奏会=速報届く

2011年12月17日 06時50分44秒 | 日記

17日(土).昨日,家に帰ると新日本フィルから2012-2013年の定期演奏会の速報が届いていました 新日本フィルは2012年に創立40周年を迎え,同時にクリスティアン・アルミンクの10年にわたる音楽監督としての契約最終年になるとのことです

「トリフォニーホール・シリーズ」,「サントリーホール・シリーズ」とも年間8回の定期公演ですが,私が会員になっている「トリフォニーホール・シリーズ」のプログラムは次の通りです.

9月=ブラームス「ドイツ・レクイエム」(指揮:アルミンク)

10月=ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」より”前奏曲と愛の死”,ベートーヴェン「交響曲第3番」(指揮:ハウシルト)

12月=ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲」,同「交響曲第10番」(ヴァイオリン=崔文珠,指揮:ダニエル・ハーディング)

1月=J.シュトラウス「ウィーンの森の物語」,ヤナーチェク「利口な女狐の物語」組曲,R.シュトラウス「アルプス交響曲」(指揮:メッツマッハー)

4月=ブラームス「ピアノ協奏曲第2番」,シューマン「交響曲第4番」(ピアノ=清水和音,指揮=アルミンク)

6月=マーラー「交響曲第6番」(指揮:ダニエル・ハーディング)

7月=ブルックナー「交響曲第7番」(指揮:大野和士)

8月=マーラー「交響曲第3番」(アルト=藤村実穂子,指揮:アルミンク)

このプログラムの魅力はマーラーの交響曲が2曲入っていることと,大野和士がブルックナーを振ることです 次に期待したいのはブラームスの「ドイツ・レクイエム」とショスタコービィチの「ヴァイオリン協奏曲」です ちなみに「サントリーホール・シリーズ」にはマーラーは1曲も入っていませんので,選択の余地はありません

東京交響楽団や東京フィルなど在京オーケストラのほとんどが,4月からのシーズン制になっているのに対して,新日本フィルは9月からのシーズン制になっているのが特徴です.企業の9月採用と同じ考え方なのでしょうか?定期会員獲得のための一つの工夫なのでしょうね

上記のようなプログラムであれば,余程のことがない限り「トリフォニーホール・シリーズ」の定期会員の延長手続きをすると思います

 

                  

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今日はベートーヴェンの誕生日~1770年12月16日

2011年12月16日 07時16分48秒 | 日記

16日(金)。昨夕、9階の宴会場で「BELCA賞受賞感謝の集い」があり、約180人のゲストがお見えになりました。ビルの関係のお祝いなので、関係業者、テナント事業所、近隣のビル関係者などのお客様が中心でした

BELCA賞というのは公益社団法人ロングライフビル推進協会(Building and Equipment Long-life Cycle Association)が、適切な維持保全を実施したり、優れた改修を実施した既存の建物のうち、特に優秀なものの関係者を、ロングライフ、ベストリフォームの2部門により表彰し、良好な建築ストックの形成に寄与することを目的に設けられた表彰制度です。当ビルは第20回BELCA賞「ロングライフ」部門(23年2月発表)を受賞しました

受賞の賞牌(レリーフ)は、パーティー会場に飾られた後、1階玄関ホール入口脇の壁に埋め込まれます。3.11東日本大震災以降、高層ビルから低層ビルに移る会社が増えていると言われています。大規模な地震が発生した際に、高層ビルから避難するのは困難を伴うからです。当ビルは11階建てで、地震にも強いため、震災後に入居してきたテナントさんもあります

BGMを任されたのでモーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲」「管楽器のための協奏交響曲」と「アダージョ・カラヤン」の2枚のCDをかけたのですが,スタッフを含めて200人規模のパーティーになると,ボリュームを最大に上げても音楽が話声でかき消されて,ほとんど聴こえないことが分かりました.半分の100人位だと大丈夫なようです.初めての経験でした 次の機会に活かしたいと思います

スタッフはゲストが歓談中は少しアルコールを飲んだ程度で,ほとんど食べることができなかったので,パーティー終了後,残った料理をいただきました.主催者側として言うのもナンですが,いいパーティーだったのではないかと思います.終了後,有志で地下の炭火焼鳥0に行きましたが満員盛況だったため,串焼きRに行き6人で飲みました 関係者の皆さんお疲れ様でした

 

 閑話休題 

 

今日はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの誕生日です 1770年12月16日です。彼の音楽は、古典派音楽の集大成、ロマン派音楽の先駆けと言われています

私のクラシック音楽入門は、モーツアルトの「フルート協奏曲第2番」ですが、初めてLPレコードを買ったのはベートーヴェンの交響曲第5番と第9番の2枚組でした 演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルです。当時は指揮者と言えばカラヤンしか知らなかったし、オーケストラと言えばベルリン・フィルだったのです。はっきり言って、モーツアルトのフルート協奏曲は誰の演奏がいいのかなど、さっぱりわかりませんでした そこで、取りあえず、有名なベートーヴェンの「運命」と「第9」に飛びついたわけです。当時、ドイツ・グラモフォンの黒地に黄色のタイトル表示のレコード・ジャケットは憧れの的でした

ベートーヴェンの生演奏で印象に残っているのは,まず第1に神奈川県民ホールで聴いたカルロス・クライバー指揮バイエルン放送管弦楽団の交響曲第4番と第7番です.クライバーの華麗な指揮振りが忘れられません

次に,宇宿允人(うすきまさと)の指揮,フロイデ・フィルによる交響曲第3番”英雄”です.音の塊が押し寄せてくるような迫力に圧倒されました.ドイツの名指揮者フルトヴェングラーが今の時代に生きていたら,宇宿のような指揮をするのではないかと思います 残念ながら宇宿允人は今年3.11大震災の数日前に死去しました

室内楽では,園田高弘(ピアノ)と豊嶋泰嗣(ヴァオリン)が,すみだトリフォニーホールで開いたヴァイオリン・ソナタ演奏会の,とくに初期の作品の軽妙洒脱な演奏が印象に残っています.残念ながら園田高弘はその数年後に亡くなりました.

これからも,1回でも多く印象に残るベートーヴェンの演奏に出会うことが出来れば幸せだと思います

 

〔写真は宇宿允人指揮フロイデ・フィルによるベートーヴェン「交響曲第5番,8番」のCD〕

           

 

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日本経済新聞「2011年の音楽回顧」を見て思うこと~相次いだ公演キャンセル

2011年12月15日 06時28分53秒 | 日記

15日(木)。昨夕、S監査役,E部長,T君と4人で地下のグルメKで飲みました 取締役会で懸案事項が一区切りついたことと,今日のBELCA賞受賞パーティーの打ち合わせを兼ねて,というのが趣旨です まあ,趣旨は何でもいい訳ですが.理性と時計を持ち合わせた人が複数いたので,7時ちょっと過ぎには解散しました いつもこうだと頭痛はないのですが  

ちなみに今日のパーティーで流すBGMの選曲を任せられたので、CD2枚を選びました。1枚はモーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲K.299」と「管楽器のための協奏交響曲K.297b」を収録したCD もう1枚は、かつてクラシック音楽界で一世を風靡した「アダージョ・カラヤン」です。後者は、マーラー「アダ―ジェット」、パッヘルベル「カノン」、バッハ「G線上のアリア」、マスネ「タイスの瞑想曲」などが収録されています

  閑話休題 

昨日の日経朝刊”文化欄”に「回顧 2011 音楽」という記事が載りました。見出しに「世界首位、悩み多く」とあります。もう、1年を振り返る時期になったのだな、と改めて時の流れの速さを感じました 記事は次のように書いています。

「2011年、日本はCDや音楽配信の売上高を合わせた音楽市場の規模で、史上初めて米国を上回り、世界一位の音楽大国になる可能性が高い。日本はCD,配信とも縮小が続くが、単価の安い配信への移行が急速に進んだ米国の落ち込みが大きいからだ。音楽業界が激変し、今後の成長軸が見えない中での”悩める首位”と言えそうだ」

「10月時点でCD全体の生産額が前年比8%減ったのに対し、CDシングルの生産額は10%増加、下支えとなった」

その背景には「日本では、AKB48のシングルCDが5年連続でミリオンヒットを達成」などの事情があるようです  要するにポピュラー音楽に支えられているわけです。さらに「日本はCDが市場全体の76%を占めるのに対し、米国は40%まで減った」と書いています。

大手CDショップHMVの相次ぐ撤退などのニュースに接してきた中で、日本の音楽市場において、まだCDが76%も占めているという事実は意外でした 2人の子どもたちも配信で聴いているようです わが家でCDを買ってきて置き場所に困っているのは私だけです

記事は、クラシック音楽界に眼を転じて、東日本大震災の苦境の日本を励まそうと日本を訪れた音楽家を紹介しています。指揮者ズ―ビン・メータ、テナー歌手プラシド・ドミンゴ。そしてマルタ・アルゲリッチのチャリティーCDの発売にも触れています

個人的に一番大きな出来事は、記事でも触れているように、大震災・東電の原発事故による相次ぐ来日公演のキャンセル、指揮者や演奏者、オペラの主役級の来日中止や延期です 私の場合,3月だけでも新国立オペラ「マノン・レスコー」、チェコ・フィル、ヒラリー・ハーン(Vn),ロン・ティボー・ガラコンサートをはじめ7公演が中止になり、払い戻しを受けました 4月に入ってからもその流れは変わらず、カルミラ・レミージョ(Sp)の公演中止、新国立オペラ「ばらの騎士」の延期などがありました。また、5月に入ってからも東京国際フォーラムで開催の「ラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポン」も大幅なプログラム変更を余儀なくされ、買ったチケットはほぼ全部キャンセルのうえ、新たにチケットを買い直しました.こんな経験は今年限りでたくさんです

来年はキャンセルのない穏やかな1年になることを祈るばかりです

 

 

 

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山上ジョアン薫のチェロを聴く~紀尾井ニュー・アーティスト・シリーズ

2011年12月14日 06時48分42秒 | 日記

14日(水).昨夕,紀尾井ホールで「紀尾井ニュー・アーティスト・シリーズ」第25回・山上ジョアン薫チェロ・リサイタルを聴きました 会場ロビーでクリスマスツリーが出迎えてくれました

 

              

 

このシリーズは,紀尾井ホールが,いま注目の新しいアーティストを紹介するシリーズで,ハガキで応募して抽選で当たると招待券が送られてくる仕組みになっています.幸い800名に入ったので招待ハガキが送られてきました

開演7時の45分前に紀尾井ホールに着いて指定席券と交換したのですが,すでに1階席はなく,2階席のC2列1番の席が与えられました.2階の2列目まではいいのですが,1番というのは通路から一番遠い奥の席です.最悪です まあ,全席招待なので文句は言えません.会場はほぼ満員です

プログラムは①シューマン「アダージョとアレグロ変イ長調」,②ベートーヴェン「チェロ・ソナタ第4番ハ長調」,③ドヴォルザーク「ボヘミアの森より”森の静けさ”」,④J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調」,⑤ブロッホ「バール・シェム」より第2曲”ニーグン”,⑥ポッパー「ハンガリー狂詩曲」の6曲です

山上ジョアン薫(かおり)は2歳のときにカナダに渡り,3歳からチェロを始め,6歳でソロ・デビューしました.13歳の時にカーティス音楽院に奨学生として入学,19歳で卒業,ボストンのニューイングランド音楽院,ケルン音楽大学で学びました.2010年からアムステルダム・シンフォニエッタの首席チェロ奏者を務めているとのことです

会場が暗くなり,舞台だけが明るくなります.主人公,山上ジョアン薫と伴奏ピアニスト草冬香(くさふゆか)の登場です.山上は白の上に黒のベールのような薄い衣装を纏い,ピアニストの草は濃紺のドレスで登場しました

1曲目のシューマン「アダージョとアレグロ」は,1849年に当初ホルンのための作品として書かれたものですが,チェロの演奏にピッタリの歌心を持った曲です.山上はゆったりと弾き始め美しいメロディーを歌わせます 彼女の演奏が素晴らしいことは言うまでもないことですが,チェロの音そのものが素晴らしいことがわかります 使用楽器は日本人の個人から貸与されている1682年製ジョバンニ・グランチーノとのことです また,ここで気がつくのは,ピアノの草冬香の演奏です.ただの伴奏ではなく,チェロと対等の立場で共に曲を作っていこうという姿勢が現れていて,存在感が際立っています 多くのコンクールに入賞し,現在,東京藝大でも教えているとのことです.

2曲目のベートーヴェン「チェロ・ソナタ第4番ハ長調」は,1815年夏に作曲されました.古典的な第1楽章,第2楽章という楽章構成を取らず.幻想曲のようなソナタになっています.後半のチェロとピアノの対話は絶妙でした

3曲目のドヴォルザーク「森の静けさ」はピアノ連弾用の組曲から編曲された曲ですが,幻想的な,チェロにピッタリの音楽です

休憩後の第1曲目,バッハ「無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調」は,プレリュード,アルマンド,クーラント,サラバンド,ブレー,ジーグから成ります.この曲は彼がケーテン宮廷楽長を務めていた1720年ごろの作品ですが,通奏低音楽器としてのチェロから,無伴奏のチェロ1本にメロディーを託し,無限大の宇宙を表現した曲として認められています

山上は頭を左右に振ってリズムを取りながらチェロを弾き,バッハの世界を表現します.チェロ1本によってバッハの深い世界が現れます

ブロッホは1880年スイス生まれでアメリカに移住したユダヤ人作曲家です.「組曲バール・シェム」から第2曲”ニーグン”は,もともとヴァイオリンとピアノのための曲ですが,このニーグン(即興)はしばしばチェロでも演奏されるとのことです.山上はこの曲でも,チェロをよく歌わせて聴かせます

ポッパーは,最初はヴァイオリンを弾いていましたが,プラハの音楽院で学生数が少なかったという理由でチェロ科に入れられたそうです しかし,目覚しい勢いで上達して25歳でウィーン宮廷劇場管弦楽団の首席チェロ奏者に就任したとのこと 最初のうちは情緒たっぷりに,そして後半はテンポアップしてチャルダーシュのような軽快な音楽「ハンガリー狂詩曲」を奏でます.チェロとピアノのコンビネーションが見事です

終演に際して,会場から花束  が演奏者に渡されました.赤い花が山上に,白い花が草に.そして,アンコールとなりました.山上が,多分英語でアンコール曲を言ったのですが,聞き取れませんでした.この時あらためて思ったのは,彼女は日本人の名前を持っているけれども日本語は話せないのではないか,ということです.2歳でカナダに渡って,それ以来日本に帰国して住んでいない訳ですから グローバルですね・・・・・・

あとでロビーの掲示を見て分かったのですが,アンコール曲はラヴェルの「ハヴァネラ形式による小品」でした.これもチェロにピッタリの曲でした

鳴り止まない拍手に,2曲目を演奏することになったのですが,ピアニストの草が山上に何やら聞いています.多分こんなやり取りだったのではないかと思います.

「2曲目は何を演奏するんでしたっけ?」「ラ〇〇ニ〇フのボ〇リ〇スよ」「えっ?大変!ここにないわ!楽譜取りに行かなくっちゃ

草が楽譜を持ってピアノに戻ったときは拍手喝さいでした 2人の楽譜が揃ったところで2曲目のアンコール,ラフマニノフ「ボカリース」が始まりました.この曲ほどチェロにピッタリの曲も珍しいでしょう.哀愁いっぱいのメロディーをしみじみと演奏しました

今回のコンサートは,主役の山上が素晴らしく,また,伴奏の草が,ただの雑草ではなく,名のある草だったことから,より一層素晴らしいコンサートになったのではないかと思います

 

              

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ウィーン・フォルクスオパーのオペッタ「こうもり」「メリー・ウィドウ」のチケットをゲット!

2011年12月13日 07時24分59秒 | 日記

 13日(火)。「2011年の漢字」に「絆(きずな)」が選ばれました.今年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに,”家族の絆”などが声高に言われるようになりました.身近なところでも,最近結婚する若いカップルが増えています

昨日の朝日夕刊に作家あさのあつこさんの「自分を励ます言葉」というエッセイが載りました

「あの震災,3.11以降,この国には励ましの言葉が溢れた・・・・・言葉には人を励ます力があるのだと信じられたら,嬉しい・・・・・このごろ思う.言葉の裏に言葉を発した者の心がちゃんと存在しているとき,言葉は膨らみと温かさを獲得するのだと.血が通い,鼓動を刻む.薄っぺらな心にない言葉はただの紙切れだ.風に飛んでいってしまう.温かく膨らんだ言葉でなければ,人を励ましたりできない・・・・・・」

あさのさんは同じ朝日で人生相談の相談役も務めていますが,読むたびに思うのは”この人は自分に正直なひとだなあ”ということです.こういう人の言葉には重みがあります.今後,心したいと思います 

 閑話休題 

昨夕、会社帰りにチケットぴあで、来年5月に来日するウィーン・フォルクスオパーのチケットを買いました すでに11月26日から2演目,3演目セット券が先行発売されており,12月10日から一般前売りが始まったのですが,この日は電話受付のみでした.この時点ですでに出遅れ感は否めないようです

今回の来日公演は5月12日から27日まで東京文化会館で催されます.演目はJ・シュトラウス「こうもり」,0・ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」,F・レハール「メリー・ウィドウ」の3公演です.私は13日の「こうもり」と27日の「メリー・ウィドウ」のS席(@39,000円)を買いましたが,ぴあでの取り扱いはごく限られているようで,S席でも1階後方か左右のサイドしか残っていませんでした 通路側にこだわって席を取った結果,1階のセンター・ブロックではあるものの後方の席になりました.まあ,しかたありませんね

パンフレットでキャストを見ても,指揮者も歌手陣も知っている人は一人もいません.オペラの世界とオペレッタの世界ではそれぞれ活躍する歌手が違っているようです.世界最高峰のオペレッタ公演を聴くわけですから,キャストが誰でも期待は裏切らないでしょう

 

         

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モーツアルト「協奏交響曲K.297b」,「弦楽五重奏曲第4番K.516」,「同第6番K.614」のチケットをゲット

2011年12月12日 06時23分37秒 | 日記

12日(月).昨日はインターホンの取り替え工事の立会いで午後いっぱい外出できないため,午前中神保町に行き,チケットぴあでモーツアルトのコンサート・チケットを買ってきました (待った甲斐があって室内のインターホンのモニター画面がカラーになり見やすくなりました)

チケットの1枚は来年3月26日にサントリーホールで開かれるオーケストラ・アンサンブル金沢の第28回東京定期公演です.プログラムは①ハイドン「交響曲第94番”驚愕”」,②モーツアルト「協奏交響曲K.297b」,③ベートーヴェン「交響曲第7番」の3曲です.指揮は音楽監督の井上道義です

聴きものはモーツアルトの協奏交響曲で,バンベルク交響楽団の主要メンバーがソリストとして参加することです.オーボエ=カイ・フレンブゲン,クラリネット=ギュンター・フォルストマイヤー,ファゴット=アレクセイ・トカチャク,ホルン=ザボルクス・ツェンプレーニの面々です.

この曲はモーツアルトが作曲したのかどうか疑われている作品の一つですが,何回聴いてもモーツアルト以外考えられません 私はこの作品が大好きです.たしか20年前のモーツアルト・イヤー(1991年=没後200年)のときに東京フィルのピックアップ・メンバーが,この曲を演奏したのですが,その時の素晴らしい演奏が忘れられません

もう1枚は4月20日にHAKUJU HALLで開かれる「鈴木秀美のガット・サロン」です.プログラムは①モーツアルト「弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516」,②ボッケリーニ「弦楽五重奏曲ト長調」,③モーツアルト「弦楽五重奏曲第6番変ホ長調K.614」の3曲です

演奏者はヴァイオリン=若松夏美,竹嶋祐子,ヴィオラ=成田寛,小峰航一,チェロ=鈴木秀美というメンバー.ヴィオラの小峰を除く全員がバッハ・コレギウム・ジャパンで活躍している主要メンバーです.ひと言でいえば古楽器演奏グループです

このコンサートを選んだのは,①滅多に演奏されないモーツアルトの弦楽五重奏曲が2曲聴ける,②演奏家が古楽器演奏の第一人者で構成されている,③会場のハクジュ・ホールで聴いたことがないので是非聴いてみたい,という3つの理由によります.

来年もモーツアルトを中心にガンガン聴こうと思っています

 

       

 

ところで,今日はモーツアルトの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第41番K.481」が完成した日です 1785年12月12日付で自作品目録に収録されました.この時期は,20番台のクラヴィーア(ピアノ)協奏曲が相次いで書かれ,歌劇「フィガロの結婚」の作曲が進んでいた充実した期間でした 翌年夏,フェルステンベルク候に送られた売り込み用作品群の中にこの曲が選ばれているところから,モーツアルトにとって自信作だったと思われます

いつも聴いているCDは,1773年ナポリ製(モーツアルトの生きていた時代)のヴァイオリンを弾くヒロ・クロサキと,1794年頃ウィーンで作られたフォルテピアノを弾くリンダ・ニコルソンによる演奏です.古楽器特有の柔らかい音が心地よく響きます

 

    

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